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九州プロレス・天神ば元気にするバイ!13観戦記(13・9・26 (木 於:西鉄ホール)

九州プロレス・天神ば元気にするバイ!13観戦記(13・9・26 (木 於:西鉄ホール)


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 前々日に財布をなくして意気消沈していたので、気分をきりかえたくて、かなり無理して天神まで行った。体調はあまりよくなかったけど、何か変えたくてプロレスにすがったのだ。まあいった代償はでかく、通院して服薬した挙句、土曜丸一日寝込むことになるわけだが・・・年とともにだんだん無理が利かなくなってるなあという実感はある。受け入れがたいがこれも現実。

 さて今回のメインは玄海の初防衛戦。プラス来月に行われるワンデイタッグトーナメントへの布石づくりといったあたりが見どころになるだろうか?メインの勝敗いかんでは1月の北九州芸術劇場大会の流れも変わる。さて、どうなったか?

 オープニングアクトはデストロイヤーマスク(でも目にメッシュがはいっていて本物より豪華^^)の会社員という人が入ってきた。よくわからんがたぶん九産大つながりだと思う。だが下手なプロよりよっぽどうまいしゃべりで見事に前座をあっためた。

第一試合:●田中純二 対 ○長井満也

 前回台風5号として九州プロレスデビューを飾った長井。あおりVではもとリングス対もとバトラーツというくくりで紹介されていたけど、DDTでどっぷりエンタメにつかった今の長井と山笠スタイルの今の純二の見た目からはそうしたU系のにおいはみじんも感じない。

 まあ昔からのプロレスファンとしては前田日明の遺伝子対藤原嘉明の遺伝子の対決として見た方がいいことはいいんだけど、そういう風にしてみられるファン層が現実どれほどいたかは疑問が残った。

 試合自体は長井が観客をあおって上手にあっためていく。この辺はやはりうまい。そしてU系らしいテクニックの応酬もあって、第一試合としては合格な内容かな?まあどうしても見慣れない長井よりみなれた純二に声援が飛ぶことは仕方ないことではあったのだが、そこもうまく長井は転がしていたし。でもまあこの姿を、リングスにいたときに想像できていたかといわれたらとてもそれはできないこと。月日はやはり人を変えていくもんだなあ。

 フィニッシュに長井が選んだストレッチプラムは現在所属するドラディションの看板、藤波辰爾の必殺技、ドラゴンスリーパーの系統にある技。オリジナルの川田がリングをおりてからは、使い手もあまりみなくなっていたのでなにげに見られてうれしかった。

第二試合:●がばいじいちゃん&藤田ミノル 対 ○台風&ばってん×ぶらぶら

 あおりVにいきなりばってんがどアップ!これだけでもうブーイング飛ばしたくなるんだが、道場の中で練習中のめんたいは一切スルー^^正しい選択だと思う。

 それでもばってんはなぜか執拗にアピールを続ける。空位になってる「あのキャラ」を自分にやらせろとめんたいに迫る。そのキャラとはかつてディアブロも中に入っていたことがある「博多ぶらぶら」。中身のいなくなったぶらぶらの着ぐるみはなぜか九プロ道場においてあって、ばってんはどうもそれに目を付けたらしい。いわく「自分には笑いのセンスがあって(ぶらぶらと)顔も似てるし、自分しかいないでしょう!」と猛アピールすると、なぜか勢いにおされためんたいがこれを承諾。かくして、三代目博多ぶらぶらが登場することになったのだが・・・

 相手はなんせがばいじいちゃんと藤田ミノルという超曲者コンビ。パートナーは台風だしなんかカオスな予感がしてきた。

 左●門のCMソングにのってぶらぶらのコスチュームで登場したばってんはしゃもじをリズミカルに打ち鳴らしていたが、これを藤田ミノルに捨てられてしまう。今回はばってん×ぶらぶらということで芸人ばってん多摩川というよりレスラーよりの位置にいるせいか、ギャグが少ない。あんなつまんないギャグでもないとさびしいもんだなと^^でも一応ばってんエルボーにとてもよく似たぶらぶらエルボーやばってんボンバーにとてもよく似たぶらぶらボンバーを繰り出して、お年寄りを虐待するのでばってん多摩川以上の大ブーイングをもらってしまうぶらぶら。

 しかし虐待とはいえ、じいちゃんの巧妙な杖さばきの前に台風ともども大苦戦。序盤から中盤にかけては全くペースがつかめない。ただ、もともとばってん自体が「弱くて情けない」立ち位置(当然だが本当はこうなんだ、とかいうつもりは一切ない)にいるキャラなんでご高齢キャラのじいちゃんとやや色がかぶってしまう。いいようにやられるとい意味でいうなら相島やディアブロにきれいにのされた方が「絵にはなる」わけで、自分より弱い?じいちゃんをわかいもんがいじめてる図式になるとやはりばってんとしてはおいしくはない。

 だからかもしれないけど、試合後ばってんはややいらだった表情をみせていた。もっとも試合後、何の変哲もないばってんタオル、ばってんシール、Tシャツをそれぞれ「今夜限りのぶらぶらグッズ」として売っていたので全然懲りてないとは思う。せっかくぶらぶらがよみがえったんで今度は前任者のディアブロとぶつかって今度こそはぼこぼこにされてほしい^^

 ここで休憩。
平日なんで4試合しかないんだけど、おそらくこの流れだとメインが長いんだろうなという予想はついた。前回も重厚な試合だったし、メインとほかの試合の差別化を図り始めたのもここ最近の九プロの特徴もある。

 そういえば旭が試合にもでないのに売店で12月の三分の計の切符をうっていた。なんか結構売れたらしい。来た甲斐あったね^^

第三試合:●筑前りょう太&阿蘇山&ウォーターマン日田丸 対 ○相島勇人&ディアブロ&キシャ―ン

 前回大会で討伐団にけんかをうった日田丸が過去の九プロ王者とタッグを組んで迎撃にでた。しかしやはり前回、フルメンバーになりさらなる増殖を予告していた相島は日田丸のマイクでの挑発にも涼しい顔。ニューマスクで意気込む日田丸をあざ笑うかのように奇襲で先制。場外が戦場になるとやはりアドバンテージは討伐団にいってしまう。長い場外戦からリングに戻ってもなかなか正規軍側は主導権を奪えないまま時間が経過していく。
そうこうしているうちに一番軽量の日田丸がつかまりはじめた。キックと関節の切れ味は鋭いが、一度つかまってしまうと体格差にものをいわされて苦しい展開に。

 こうしてだんだんと分断されて旗色の悪くなった正規軍を首の具合の悪い筑前が孤軍奮闘。ここ最近では一番いい動きをしていたが、ここでハプニング発生!相島が阿蘇山を呼び込んだのだ!そして求めに応じた阿蘇山は返す刀で、相島とともに筑前を奇襲!なんと阿蘇山、まさかの討伐団いり!

 まあ玄海が正規軍サイドに加わってチームバランス的には阿蘇山の居場所がないことはうすうすわかってはいたけどこのタイミングでのヒールターンか!結局阿蘇山の裏切りが奏功して筑前KO負け!またしても惨敗を喫することに。そこへ魔界倶楽部時代の盟友、長井がかけつけ、討伐団を蹴散らして筑前を救出!

 しかし相島は「俺と同じような頭したそこの兄ちゃん、誰かと思ったら長井満也先輩じゃないですか?なあ、あんた、俺と他団体でチームノーヘヤーってやってたよな。そしてそのあと新日本でそこの筑前と悪いこと(魔界倶楽部のこと)してたんだろ?だったらお前に居場所はそこじゃない、こっちだ!」と長井まで勧誘。しかし、長井はこれを一蹴!次回タッグトーナメントで久々魔界4号&5号タッグが復活することになった。最後は天国の故・星野総裁にむけて「びっしびしいくからな!」と宣言したが、藤田ミノルしかり、昔の知人にはここ最近、ことごとく裏切られっぱなしの筑前。はたして今回はどうなるんだろうか?相島は「まだまだ九プロの中には裏切りものがいるんだよ」と宣言していたが・・・・

第4試合:九州プロレス選手権試合:王者・○玄海 対 挑戦者・●めんたい☆キッド

 5年間九州プロレスを支えてきためんたいのプライドと意地でベルト戴冠なるか?その思いを受け止めたうえで新しい時代の覇者・玄海が新時代の九州プロレスをみせてくれるのか?

 正直体格差ということでいえば、めんたいが不利なのはいうまでもない。だがただのかませ犬で終わることは許されない。やるからには勝ちに行く。その姿勢があったおかげで前回同様重厚なメインイベントになった。

 モチベーションということでいえば、玄海のその王者としての責任感の高さもまた特筆できよう。これから未来を背負っていく覚悟でめんたいの前にどっしり構えるその姿勢はすでに大王者としての風格すら感じられる。めんたいの空中弾には空中戦で挑み返し、打撃には打撃、投げには投げ。打つ手打つ手の一歩先へ一つ上のお返しをしていく玄海の試合運びはまさに横綱相撲といっていい。

 くどいようだが15年前の「彼」がまさかこんな立派なプロレスラーになるなんて誰が想像しえただろう?ほんとうに全国でもまれて強くなってかえってきたんだなあと思う。こういう存在がいてくれることはこれまでめんたいか筑前、たまに阿蘇山がしめていた九プロメインの風景を一新させてしまったのだから、その功績たるや計り知れない。阿蘇山が寝返ってしまった今、戦力として考えたらやはりこれほどの王者がいてくれることは団体としても大きいメリットがあるといってもいいだろう。

 九プロのメインを託す思いはめんたいにだってあっただろう。しかし、やはりいち選手としてはやはり羨望の対象でもある。めんたいスプラッシュにドラゴンスープレックス・・・おしみなく技を繰り出して玄海をせめたてるが、玄海もまた投げっぱなしジャーマンでめんたいの勢いをとめにかかる。

 最後はやはりめんたいが力尽きて王者初防衛に成功。セコンドにいた筑前も思いは複雑であっただろう。玄海はめんたいの5年間の思いをしかとうけとった、と挑戦者をたたえ、年末のタッグトーナメントには盟友・正宗をパートナーにむかえてでることも表明。
これでまさに九プロも戦国時代に突入。不気味な討伐団増殖もくわえ、目が離せなくなってきた。
 

 
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がむしゃらプロレス「GAM1 CLIMAX 2013」観戦記(13.9.22日 於:門司赤煉瓦プレイス)

がむしゃらプロレス「GAM1 CLIMAX 2013」観戦記(13.9.22日 於:門司赤煉瓦プレイス)

写真はこちらから^^

 今年もヘビー級の№1を決めるGAM1がやってきた。といっても春の「騒動」で阿蘇山選手がフライングしてしまい、その時点で開催予定のなかった本大会が開かれることになってしまったのが前年とは違うところ。組み合わせはガチ抽選というのが、がむしゃらプロレスのならわしで、今回も事前に抽選会がおこなわれたのだが、春の騒動のもとを作った鉄生と陽樹が一回戦第四試合でいきなり激突するというありえないことがおきてしまった!しかも春にそこで強引な大岡裁きを見せた阿蘇山はその次の試合に出場がきまっているので、この試合には立ち会えない!GAM1いきなり大ピンチ!

 今回はもう一つ目玉があった。それは待望の正レフェリーがデビューすること。雄大レフェリーが多忙になり、BEE那須レフェリーも熊本から月一で裁きに来てる現状ではこれは必要急務な案件ではあった。かつてのレフェリー遠賀さんに臨時を頼んだり、手の空いた選手が交代でレフェリングすると、どうしても試合にむらができてしまう。また選手兼任レフェリーは、たとえば抗争相手の試合を裁く事態になった際に黒子に徹して試合を裁けない・・・などのマイナス面もあり、このままイベント試合が増えるといずれ破たんするのは目にみえていた。

 で、その有望株の名はレッドシューズ古賀。実は彼のことを私はしっていた。彼はもともと福岡のFNWのレフェリーだったのだ。耳に障害がありながら実に的確に試合をさばいていた彼の姿をみて、印象に残っていたのである。とはいえ、畳の上でレフェリングできても、リング上で同じことができるとは限らない。がむしゃらサイドも人材難のおり、彼ががむしゃらのレフェリーになりたいという意向にこたえたい反面、けがの懸念もあって採用を見送っていた。だが、古賀の熱意とスキルはリングと畳という全く異なるステージを克服できるくらい高いものだったのだ。それが証明されたので、晴れて正デビューが決まったのだ。その古賀と先輩レフェリー2人、そしてKAG大塚がこの日の前説担当。やっぱ盛り上げ役としてのKAGの存在は欠かせない。最初がむクロいりを表明したときは「?」と思ったものだが、いまやメンバーのだれよりもがむクロらしくなっている。彼がいるおかげでNIKKYとSMITHの負担は相当軽くなってるはずなんだが^^しかし前説時に気が付いたんだが、レッドシューズの後輩がデビューするその日に雄大レフェリーも同系の赤シューズをはいてきていたのだ!・・・ってなにげに後輩つぶし???^^いやらしいなあ(冗談です^^)

 なお、前座をつとめたアニスピガールズは今回「檄 帝国華撃団」をほぼ即興のダンスつきで披露.今回で卒業するイブ目当てにきてるファンもおおかった. といってもアニスピいってないからなあ^^ラジオの人という印象しかない^^でもドンタッカーがマスターの代読で花束を渡すサプライズもあって前半はあったまった^^

第一試合:Aブロック一回戦:●ニコラス今中ジョリー 対 ○マスクドPT

 なぜかドン・タッカーがレニー・ハートばりの高音、巻き舌の英語コールをしていた。最初は「どうせ飽きるよな」と思っていたら最後までやりきってしまった^^

 だいたいGAM1の方向性は第一試合できまる。前回鉄生対野本一輝が激しいごつごつした試合でほかの選手の魂に火をつけた。さてその役割を今回はニコラスが背負えるか?相手は前チャンピオンマスクドPT。二年連続で前チャンプとあたるニコラスにしてみれば、こちらも奇縁なめぐり合わせ。しかし一回戦で強豪を破ればそのまま勝ち上がれる勢いも手にできるところ。トーナメントにはトーナメントの戦いがあるわけで、前年度覇者のSMITHは一日三試合を一つの試合としてイメージトレーニングを積み、実際に勝ち上がり、現チャンプになっている。要するにスタミナとしたたかさの勝負ということになる。

 そこで両者の戦いがどうだったか?PTにはBブロックで同士、鉄生が勝ち上がって、決勝で戦い、勝ってSMITHからベルトを取り戻すという青写真がえがかれていたはすだ。要するに一日3試合する計算で試合を組み立てていたのだ。徹底した膝攻撃はもちろんニコラスのキック封じもあるが、同時に必殺PTコースターへの布石でもあった。対するニコラスは痛めてるPTの右腕を集中攻撃・・・・お互いが一点集中の我慢くらべになれば、一回戦としては合格点が出せる試合になった・・・はずだった。

 だが、勝てるチャンスを今中は自分で放棄してしまう。いつもの飛び技にこだわり、キックも右腕破壊に使うのではなく胸元に蹴っていく。しかしすでに膝を殺された状態での攻撃がどれほど効いていたかは疑問の残るところ。いつもの自分らしさをかなぐり捨てるのもトーナメントの重要要素なんだけど、ニコラスの計算は全部点でしかなく、線とし
て三試合戦うという計算も意思表示もみられなかった。確かに本人的にはやりたい技がだせて満足だったかもしれない。だが、勝ち上がる今中が見たいと思って声援を送っていたお客の思いは結果的に無視された格好になった。反省はしてるけど後悔はしてない、という感じのニコラスは確かに人としての生き方ならば、それで正しいのである。しかしプロレスラーとして、表現者としての採点になるとやはりそれではだめなのだ。観客を失望させ、中盤からPT絶対優位(しかもけがしてるのに)が動かない状態になったときの観客の「あ~あ、やっちゃった」感は半端なかった。もっとも本人がいうとおり「勝てるチャンスがありながら飛んでしまう馬鹿さがぼくらしいでしょ」という部分に期待してみてる人にとっては安定の試合運びだっただろう。しかしこのままではいつまでたってもいい試合どまりで結果は一生ついてこないということだけは断言できると思う。こうしてニコラスは二年連続一回戦敗退が決まった。

第二試合:Bブロック一回戦:●林 祥弘 対 ダイナマイト九州

 波乱があるとしたらここかなと思っていたのがこのカード。なんせ相手はまともにかえしてこないダイナマイト九州である.実は楽に勝てると思ったら大間違いで、前回のジュニアトーナメントの試合でいつでもどこでもGWA挑戦権を頭脳プレーで、チャンピオンのSMITHから奪取したのが九州なのだ。足のけがというハンデがなければ、実はお笑いも封印できる実力者でそのうえ何を考えてるのかわからないというのはある意味大変不気味な存在である。

 そもそも普段闘わない相手と戦うというのはトーナメントではかなり不利な状況である。なぜならまず闘いのリズムが違う.のらりくらりと相手のペースにはまると自分の得意とする流れも崩されてしまい、思わぬ墓穴を掘りかねない。リズムというのは勝ち上がる意味では勢いをつけるのにとても大事な要素で勝っても負けても林が不利なことにはかわりないのだ。
 
 足の負傷、そして見た目負ける要素がなく、会場人気でも上を行く九州を相手にすると
いうことは、林にブーイングが飛ぶことを覚悟の上で挑まねばならない.そういう意味では
馬鹿正直な林はトーナメント組み合わせ抽選会で対九州戦が決まった瞬間「やった!」とおもったのだ。もうこの時点で九州の掌の上にいたことも知らずに・・・

はたして試合は九州の一方的な展開に.といっても同じおまけ軍のガムコツくんとパンチくんを介入させレフェリーのブラインドをついてやりたい放題。こうなると人気イケメンレスラーがやられてるところをみたくなるのがファン心理。悪役がやれば大ブーイングのところを逆に大喝采がおきるんだからますます九州は調子にのっていく。しかもなにげに悪役殺法とお笑い殺法をミックスさせてくるから試合のリズム自体超変則で、打てば響くことで輝く林の持ち味まで完封されてしまった。

 悔しかろうが、やはりけがした足を非情に殺すくらいの覚悟が林にはほしかった。それをやる前に完封されてはいいわけもできまい。勝って当たり前のところが完敗してしまったのだからなにをかいわんや。これで次世代の扉は閉ざされたかに思えたが・・・・

第三試合:Aブロック一回戦:○ジャンボ原 対 ●七海健大

 ジャンケンタッグとして長くタッグ王座を保持しがむしゃら髄一の名タッグのパートナー同士の対決。メインでもおかしくないこのカードが一回戦というのも贅沢な話ではある。
で、ここでの注目はやはりジャンボ原。なぜなら、タッグ王座奪取後、すぐにけがで欠場し、昨年はパートナーの戦いを見るしかなかったからだ。「自分もここにでたい」という気持ちは人一倍あったに違いないし、実際本人もそういってたし。

 で、対する七海健大。年齢はジャンボの方が上だがキャリアは七海の方が上。タッグ時はジャンボが七海をたてる場面も多く、どちらかというと縁の下の力持ち的存在であったジャンボの方が実は、七海の癖や技を出すタイミングを熟知していたのかもしれない。どうしてかというとジャンボが試合のリズムを作って七海につなぐのが彼らの必勝パターンだったからだ。逆に七海はいつもの自分の試合のリズムにもっていければ勝てると踏んでいたのかもしれない。しかしいつもの自分で戦おうとした選手がここまで全敗してる流れからいうと、今思えば見通しが甘かったかな?と言わざるを得ない。なぜならいつも通りの試合をするということはジャンボの想像通りの七海健大がそこにいるわけである。だとしたら相手の裏をかくとかそういう以前の問題で、自分の動きが相手に全部読まれてるという想定がなかった時点で七海健大の敗北フラグはたっていたのだ。

 それにしても読みだけでなく、ジャンボの試合運びは格段に上達していた。序盤の稲妻レッグラリアットでペースをつかむと最近封印していた膝をガンガンいれて相手のスタミナを奪う。実は現チャンプが一番嫌がっていたのが、ジャンボの膝攻撃だったことを思うと、そこらへんの対策も七海は不十分だったように思う。そして密着してのグラウンド。特に最近の選手が使わない首四の字を出したあたりはさすがのセンスだなあとうならされた。グラウンドといえば七海も得意な分野でここは負けてはいられないところ。しかし、ここでも見落としがひとつ。タッグ王者時代にジャンボがつかまってローンバトルになりながらも、必死で耐えてきたその姿をだれよりみてるはずの七海健大が、ジャンボの打たれ強さに関して甘く見ていたのだとしたら、これも対策不足の最たるものだったということになろう。はたして読みだけでなく七海の厳しい攻めもどんどんクリアしていくジャンボ・・・・
 
 結果、ジャンボのペースでスーパーノヴァに固執した七海が見事自爆し、そこからの巻き返しもないまま、いいようにやられた感じの試合だった。09年デビュー組がここにきて課題をたくさん抱えてしまったということはいい方にとれば改善できるチャンスがいっぱいあるってことだけど、人のいいまま時間だけ過ぎていくと、後続に追い抜かれるのは確実・・・・そうはなってほしくないんだけどねえ・・・

第4試合:Bブロック一回戦:●陽樹 対 ○鉄生

 プライベートでも因縁を抱え(といっても単純に馬が合わないというだけのことなんだけど、そこが一番厄介なところ。なんせ顔もみたくないというくらいだから・・・)、春のジュニアトーナメントで阿蘇山にぼこぼこにされてもなお、まだまだ懲りない二人。そもそも試合として成立するのかどうか?一番みたいカードだけど一番危険なカード・・・・
まあでも禁断の対決というのはプロレスファン魂を大いに刺激するカードではある。しかしこれが一回戦で実現してしまうというのは本当プロレスの神様は罪なことをなさる。まあ阿蘇山がいったとおり、GAM1で決着をつけることになったのではあるんだけど、この2人にとってトーナメントなんか眼中にはいってないだろうし、最悪没収試合とかも覚悟した方がいいかなと思っていた。

 だから事前予想投票で勝ち上がってほしいと思った陽樹と鉄生にはあえて票は入れなかった。むしろ予想がはずれてほしくて他の選手にいれたんだからその期待にはこたえろよ、と祈るようにみてはいたんだが・・・

 まあのっけから乱戦、乱戦。すぐさま場外にでると観客席を縦横無尽に暴れまわっていく二人。しかし2人がみてるのはお互いの対戦相手のみ。いかにしてぶっつぶそうか?それしか考えてないから、もう殴るにしても椅子攻撃にしてもいっさいの手加減がない。というかこの後の試合、どうでもいいんだろう?と思わせるくらい激しくやりあう両者。なんとかリングインさせようとする雄大レフェリーも容易に近づけない中、なんとかカウントを取りつづけながら「戻れ!」と指示を出すが、全く聞いてない。いや聞こえてないのだ。ここまで私怨がこもった試合は久々にみた。意地の張り合いもスポーツライクにやりあう昨今ここまで殺伐とした試合ができるのもこの2人くらいなものだろう。

 いや~でも狭い赤煉瓦に超満員の観客という状態で「選手のまわりは広くあけてください」といわれても逃げる場所がない。これには本当参った。あとで陽樹に聞いたら本気で
観客席ひな壇でブレンバスターする気だったらしい。いや、それはさすがに鉄生が全力で阻止したんだけど。しかし聞こえてないカウントが18の時偶然リングサイドに戻っていたのが幸いした。あわててリング内に駆け込んだ両者は今度はプロレスの試合で意地の張り合い・・・になればよかったんだが、あまり外とかわりのない乱戦模様・・・^^

 とはいってもお互いだけしかみてないわけではなくて、トーナメントに賭ける両者の意気込みもちゃんとあることはあった。陽樹は現タッグチャンプとして、かつてマスクドPT以外なしとげていないはずのヘビー、タッグの二冠を本気で狙っているし、鉄生は御大将PTと決勝で思う存分戦いあうという目的もある。そこがかろうじて二人をプロレスに踏みとどまらせた要因ではあった。

 だから不思議とガチ遺恨があるのに凄惨な試合にはならなかった。今回はたまたま鉄生が勝ちを拾った格好になったが、この意地の張り合いがいい方向に向かうと間違いなくがむしゃらプロレスの発展には貢献できると思う。このエネルギーのほとばしりは尋常ではない。やっぱ今こうしてPCの前に向かい合っても思い出せるのは第四試合の場面が一番多い。それだけ印象に残せる試合を若い二人がしてみせたことにこそ意義があったと思う。まさかの時のために会場後方でスタンばっていたらしい阿蘇山も正直ほっとしたに違いない^^

第5試合:がむプロ名物!プロとイロモノとチャンピオン混じりの8人タッグマッチ(疲れん程度1本勝負)セクシーロージィ&●パンチくん&タシロショウスケ&藤田ミノルvsSMITH&ガムロ・レイ&○マスクドX&阿蘇山

 疲れん程度といいつつ最近は結構みなマジになっていて疲れてる感じがするんだが^^
それにしてもここに放り込まれてもちゃんとそれようの試合をする藤田と阿蘇山はたいしたもんである。もっとも阿蘇山の肩が不十分ということを配慮したうえで組まれたのもあるとは思うけど、でもそういうのはおくびにも出さない。年齢的にいえば、普段からこういういろもんマッチばっかやってそうなんだけど、今もってハードな試合もこなせる阿蘇山だけにまだまだ元気に暴れまわってほしい。
 
 さてこの試合の見所はなんといってもマスクドXとガムロ・レイ。一説によるともとプロ選手らしいのだが正体は不明(これ書いてる時点でも中身は知りません^^)。それほどの実力があるのか?そしてガムロのガンダムネタ(といってもガムロ自身がヲタク知識に乏しいという欠点も抱えているのだが・・・・)がどこまで通用するのか?そもそも「親父にもぶたれたこともない」キャラがプロレスするのもどうかとは思うんだけど、その元ネタのアムロを「二度もぶった」ブライトさん(SMITHのこと)が同じコーナーにいてはネタが成立しないだろ?と思っていたら案の上、ロージーはガンダムを知らないため「マチルダさん」と呼びかけられてもオールスルー^^だめじゃん・・・・ガンダムリアルタイム世代としてはつっこみどころ満載だったんだけど、まあかわいそうなんでこの辺でやめておこう。本筋から遠ざかるだけだし^^

 最近やたらと楽してるSMITHは珍しくやる気になっていて、藤田と絡んだり、いろもんマッチではまず出さないエクスプロイダーを繰り出したりそれなりに本気モードになっていた。まあこの人の場合は何考えてるかが全く読めない人だから、案外12月に向けての試運転でもしてた可能性もあるのかな?

 そうそうマスクドXは見た目が「今の」エル・サムライから身長を差し引いたような選手。マスクもなんかサムライの出来損ないみたいなマスクで、最初はどうだろう?と思っていたけど空中戦もほかのムーブもそつなくこなすいい選手だった。だいたい出オチ感があったんだけど、いい意味で裏切られた。このお客の予想を一歩も二歩も先で裏切っていく資質もレスラーとしては大事な要素。お客の求めに応じてばかりではリングにあがる資格もないし、考えなしといえわれても仕方あるまい。

 フィニッシュになったコーナー最上段からのフライングボディプレスもきれいなフォームだったしこれならぜひまたみてみたい。そうそうふれてなかったけどタシロはこの日からレインメーカー仕様で登場。確かに雰囲気は近いんだけど、まだまだレヴェルが違うところまではいきついてない。でもSMITHとのチョップ合戦は迫力あってよかったなあ^^
やはりドロップキックを習得するまではチョップにもっと磨きをかけてバリエーションを
増やしてほしい^^いいところはどんどん伸ばしていく時期でもあるしね。なにより長身から繰り出すチョップは迫力がある。性格もまじめだし、少なくとも「頼むから練習してくれ」と山本小鉄さんに懇願されたT野K磁みたいにはならないだろう^^

 試合後、めったにマイクもたない藤田がいきなり神妙な顔つきで話し始めた。「12月1日九州芸術劇場、シングル、タッグ、ジュニアの防衛戦があります。自分らプロはこうしたお笑いマッチか、タッグで花を添えることも多いです。しかしみなさん、もうひとつベルトの防衛戦をみたいとは思いませんか?」なんと!藤田が持つ東京世界ヘビー級王座の防衛線をぶちあげたのだ。しかも相手は自分がコーチをつとめるがむしゃらプロレスの中からやりたいやつが名乗りをあげてこい!という。これは楽しみだ。

 でも今このタイミングで即名乗りをあげられてもGAM1が薄くなるし、まだトーナメントも残っている。この後出る選手の中にも対戦したい選手がいるだろうし、ここは「挑戦待ってるぞ!」でしめたのは藤田らしい気配りだと思った。

第6試合:Aブロック準決勝:○マスクドPT 対 ●ジャンボ原

 この日からテーマ曲をTHE MODSの「激しい雨が」に変えたジャンボ。80年代ど真ん中の自分らにしてみればうれしい選曲なんだが、ただ自分の好きな曲を入場テーマにするだけだったらそこいらへんのスポーツ選手と変わらない。選んだからにはそれに見合った内容の試合を見せないといけないのがプロレスラー。実は入場テーマを選ぶセンスもプロレスには必要な要素で、耳に残る名曲が必ずしもお客に受け入れられるとは限らない。そこへいくとこの選曲は合格点だったと思う。はたして試合で激しい雨が降らせられるかどうか?

 で、試合は第一試合同様レッグラリアットで先手をうっていくが、やはり体格の違うマスクドPTには猫だましは通用しない。出足こそ止められたが、やはりもと絶対王者の壁が厚く立ちはだかる。しかし観察力の高いジャンボはニコラスが途中で投げ出した一点集中攻撃を継続していく。それも膝を使っての右ひじ破壊。もともと一発に威力があるジャンピングニーをPTの右腕に集中的に絞ってあてたため、中盤からPTの動きがぴたりととまってしまった。ここで追い打ちをかけられる関節技のバリエーションがあったらスタミナを摩耗しないで済んだと思うのだが、いかんせんトーナメント初参加のジャンボにはその分の貯金がない。初参加といえばPTもGAM1ははじめてなんだけど、こっちにはやはり多くの修羅場をくぐった経験がある。そうやすやすとはくたばらない。確かに一矢は放てたが次の一手が出せなかったのがジャンボにとっては大きいものになってしまった。

 とはいってもここまでジャンボに食い下がられたのはPTにとっては大誤算もいいところだっただろう。右腕に力が入ってないのは明らかだったけど、かろうじてジャンボを仕留めたときにはもう次の試合はまともにできそうになかった。けがだから仕方ないんだけどねえ。この試合は、でもPTが万全な時にもう一回みてみたいカードにはなった。「激しい雨が」の歌詞の一節を借りるならば、その時こそ「何もかも変わり始める」のでは?と期待できるからだ。ジャンボの大健闘で大いにもりあがった今年のGAM1だったが、PTがまず先に決勝進出。さてBブロックはだれが出てくるのか?

第7試合:Bブロック準決勝:ダイナマイト九州 対 鉄生

・・・・が、行われるはずだったが、なんと運営部から九州の膝の古傷が悪化。本人は強く出場を志願したらしいが、まわりの説得で断念。かわりに一回戦敗退した林がここにエントリーすることになったとアナウンスが。残念だが九州の膝はガラスの膝なんでこればかりは仕方ない。普段の仕事に差し障るようだと、いけないしねえ。もしもはいいたくはないんだけど、九州を前にした鉄生の対応力もみてみたかった。

第7試合:Bブロック準決勝:○林 祥弘 対 ●鉄生

  で、結局善玉対悪玉で両方とも打てば響くもの同士の対決。内容は保証されたけど、展開はある程度読めるというか、この2人だったらこのくらいのクオリティーにはなるよなという顔合わせになってしまった。林の代打進出がなぜそんなに喜べなかったかというとやはり古傷がある九州を攻めきれず、術中にはまって敗退した一回戦のイメージが悪すぎたからに他ならない。うがった見方をすれば運営が林をそうまでして推したいか?という風にもとられかねない。それを払拭するだけの内容を残さないといけないのだから実は林にとってはチャンスであると同時に非常にハードルの高い展開ではあったのだが。

 一方の鉄生はモチベーションも最高潮。そのまま居残ったPTと「決勝であたろう」と誓い合い、ボルテージはあがる一方。宿敵陽樹を僅差とはいえ得意の鋼鉄のど輪で仕留めたわけだから、勢いに乗るのは当然。

 しかし、林も手を打ってきた。自分のテーマ曲を途中で切って、野本とのタッグで使っていたテーマ曲を流し、野本がしていたようにタオルを頭からかけて入場。だがそれをやるなら最初か一番最後にしてほしかった。このタイミングだと野本の思いを一緒に背負うというより野本の力を借りて闘おうとしてるのかも?ともとれるからだ。

 確かにタナぼたでもあるし、このチャンスをものにしたいという気持ちはつたわってはきた。でも何度もいうようだけど、九州戦の内容でこの曲かけられても・・・という気持ちの方が強かったのは事実だし・・・・

 そういう複雑な思いで見始めたこの試合。実は両方ともけがらしいけがもしてない。鉄生が一回戦で死闘を演じた分、疲れもあったかもしれないが、むしろあれで勢いづいた分、鉄生が有利ともいえた。実際悪役に戻った鉄生はイキイキしてたし、師匠PTが待ってるとあってはテンションもあがるだろう。

 だが好事魔多しとはよくいったもので、鉄生お得意の場外戦にもっていったところで悲劇は起きた。この赤煉瓦プレイスのステージはとても狭く、リングを組んで観客席をいれると本当にわずかなスペースしかない。その中で場外戦をやろうとしたらそれこそお客をどかさしてでもやらないといけないのだが、そっちではなくエプロンサイドや鉄柱を使うと悲劇が起きる。なぜなら人がいなくてもそこのスペースは十分狭いからだ。PTもしかりだが、誤爆でダメージをおった選手がこの日は実に多かった。そして鉄生も序盤は有利に進めながら、あろうことか林が反撃を試みた際、勢いあまった鉄生はなんと後頭部を鉄柱にぶつけてしまった。それも受け身とるとかそういう事以前にあまりに鉄柱との隙間がなさすぎてダイレクトにごつんといってしまったので、鉄生は脳震盪をおこしてもう立ち上がれない。目が完全にイっていたのが見ててもわかった。無理やり林が引きずりあげてリング内にいれたんだけど、あれは危険だった。一歩間違えれば大事故になっていたかもしれない。でもなんとか試合中に意識が戻った鉄生は試合を続行したが、ダメージはやはりでかい。

 万全ならばかえせたかもしれないが、やはり力尽きたかな?という印象の方が強い。陽樹戦の方がこういう事故をおこしやすい状況だったのに皮肉といえば皮肉なものである。こうしてBブロック代表は林で決定!

第8試合:ユニット対抗戦6人全員アルファベットタッグマッチ(30分1本勝負)
TOSSHI&DIEZEL→JERONIMO&○TA-KIvs●KAG OOTSUKA&NIKKY&YASU

 やや強引なアルファベットマッチ。そもそもこれに合わせて無理やりローマ字表記にしたKAG・・・・でも急きょDIEZELのかわりにJERONIMOが参戦。2月以来の復帰戦となった。セコンドでは散々あくどいことをしてるものの、CCが出てるときは先頭にたって仲間を鼓舞する姿が観客の印象に残ってるもんで、この復帰はブーイングまじりで歓迎された。やっぱJERONIMOのいないがむしゃらはお世辞抜きでなんか一味たらないし。

 で、この試合はYASUとTOGSSHIとの因縁が中心に進むのかとおもえば、さにあらず。
もちろん絡み自体はたくさんあったのだが、この二人はよくいえば手が合うので、技のやりとりもどんどん高度に進化していってる名勝負数え歌としては鉄板の顔合わせなんだけど、鉄板である分、どこで見ても同じというか、新鮮味はない。攻防が高度になっていけばいくほど、印象に残らないというのも酷なんだけど、試合自体は不細工な林対野本の方が後々記憶には刻まれやすい。プロレスって奥が深い・・・

 そもそもOTLとがむクロはヘビー級の王座をめぐっては対立してるが、幸か不幸かジュニアでは利害対立がない。だから正統派同士でタッグも組めるんだが、YASUが楽しい方にシフトしてしまうと、OTLでいる意味を失ってしまう。試合のテーマ自体がぼやけてしまうというか。一方のCCにしてみればどっちも「いいもん」なんでこいつらを蹴散らして憂さを晴らすにはもってこい。ましてや盟友JERONIMOの快気祝いなんで、勝つ気は満々。
モチベーションの差が試合をわけた感があった。最後は盟友TA-KIがKAGから3カウントとって花を添えた。

 でも心配したほどJERONIMOのブランクは影響なかったみたいで、ちょっと呼吸があらくなっていた以外はいつものJERONIMOだった。これを試運転として12月はぜひ大暴れしてもらいたい。

第9試合:GAM1決勝 ○林 祥弘 対 ●マスクドPT

 考えてみたら林は二年連続の決勝進出。しかも相手はもと王者。このシチュエーションだとどうしても惨敗を喫した昨年の汚名をそそがねば、無駄に勝ち上がってきたことになる。しかし、林もいっていたが、確かに運も味方についていたのは事実。入場時あらわれたマスクドPTは一瞬腕をまくるしぐさをしたが両腕に痛々しいテーピング。これではまともに戦えまい。とはいってもそこは奥の手も隠してる可能性もあるPTのことだから油断はできないと思っていた。

 しかし林はここで執念を出してきた。あえて痛めてる腕ではなくPTの首に一点集中攻撃をしかけはじめたのだ。今までPTコースター封じに腕とか足を一点集中で攻める選手はいたけれど首ねらいというのは盲点ではあった。もちろんファルコンあたりにつなげるであろう狙いはあったとは思うけど、これが意外と功を奏する。首からじかにつながってるのは腕。要するに腕より首を攻められた方が、踏ん張りがきかなくなる。正攻法にみえてなかなか考え抜いた作戦だったと思う。

 一方のPTはやはりというか本部席のSMITHしかみてなかった。あてこするようにSMITHの得意技の一つテキサスクローバーで、林のうるさい足殺しに移行しようとしたがその時はすでに林の首狙いが効いていて決める力さえ残っておらず、形が崩れてデスロックに移行するはめになってしまった。マスクで表情は見えないがPTとしては「こんなはずでは!」という悔しさでいっぱいになった場面かもしれない。

 試合中ずるずる失速していくマスクドPTに大声援が起こる。やはり強い「絶対王者」マスクドPTを見てきているお客にしてみればここで終わってほしくないという気持ちでいっぱいだったのではないだろうか?しかし試合中ついにPTは力尽きた。フィニッシュはおまけみたいなものといっては林には悪いけど想像以上にダメージのでかかったPTにはもはやかえす力さえ残っていなかった・・・

 初優勝を盟友野本に報告する林。そこへ半沢直樹モードのSMITH登場。同世代のPTとの宿縁を感じたか?PTの仇討ちとばかりに倍返しを林に通達。しかし同番組が当日最終回というのもちゃんと知っての計算だろうから本当SMITHはあなどれない。「運で勝ち上がっていつもぎりぎりでしか勝てなくて、でもそんなチャンピオンがいたっていいじゃないですか」と主張する林。確かにそういうタイプはいてもいい。いてもいいんだけど、それだけではSMITHは倒せない。SMITHのいうように「永遠に次世代エース」にされてしまわないためにも今後2か月での実戦や練習がさらに重要になってくるであろう。しかも相手は「久々本気モードでくる」とまでいっている。SMITHがああいうことをいうときは決まって「本気」なのだ。

 果たしで次世代エースのままで終わるのか?それとも新しい時代の扉を開くのか?それは結果もそうだけど、当日集まったお客さんに納得してもらえるかどうかにかかっている。
GWAのベルトは案外重いのだ。

 今年のGAM1はトータルとしては前年を上回る内容ではあった。しかし個々人の反省点ももろに浮き彫りになった大会でもあった。やっぱ普段ではまずない一日3試合のトーナメント戦というのは色んな意味で面白いなあと思うし、一試合一試合を点でみてるときには気が付かない部分にも気が付くことがある。見てる側にも新しい発見があるなあと感じた。来年はだれがだれを迎え撃つ格好になるのか?楽しみで仕方ない。

追伸:打ち上げでいきなり吉江豊があらわれたのはみなびっくり!なんか小倉でのみたいから来たとかいっていたけど、まさかのサプライズ!我々はもちろんあとから来たマスターはじめ、阿蘇山、藤田、がむしゃらメンバー全員が驚いていたので、本当に突然の来訪だったらしい。いや、すごいおまけがついた夜でした^^ 

 それと古賀レフェリーのデビューは120点!十分すぎる合格でした。あれだけできるとは思いもしなかったんで、この日みてたリングサイドの常連は絶賛の嵐!実は本大会影のMVPは彼だといってもいいくらい。これでイベント試合のレフェリング問題は一夜にして解消されたといっていい。まさしく逸材降臨!いや今後がマジで楽しみだ^^こっちは確実に新時代の扉が開いたと思う。

 みなさん、長時間お疲れ様でした。いや、がむしゃら観戦記は本当に気力も体力も使い切るんで私も心地よくバテました・・・・ありがとうございました!

プロレスリングNOAH Shiny Navig.2013 方舟新章~心に残るプロレス~下関大会観戦記(2013年9月12日(木)於: 海峡メッセ下関)

プロレスリングNOAH Shiny Navig.2013 方舟新章~心に残るプロレス~下関大会観戦記(2013年9月12日(木)於: 海峡メッセ下関)

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 この日は一日海峡メッセデー。朝から1級に出て、ロープレやって計4時間の授業をこなして、八階から一階におりてきた。ノア観戦がなかったらそのまま夜の下関二級に出る予定だったがこっちをとった。まあたまにはいいでしょ^^といっても日曜にDDTみたばかりなんだけど。ということでフロアにはずっといたんだけど疲れのせいかスタート時間を勘違いしてしまい、若干会場に入るのが遅れてしまった。こういうのも珍しい。まあ第一試合はそれほどでもなかったという話だったんでよしとしておこう。

 会場入り口では応援用のエメラルドブルーのハンカチが配られていた。これをふって応援するらしい。まあIGFがやっていたことではあるんだけど^^せめてノアの刺繍かロゴくらいはいれてほしかったなあ。ただの緑色のタオルだもの。もらっといていうのもなんだけど^^そして映像を使ったカード紹介。最近よく見るようになったけど継続して地方で使う団体は今のところ皆無。ノアが継続してこれをやるのか?次回から取りやめるのか?(たぶんやめそうだけど・・・)それいかんによっては評価は変わるかな?DDTですら地方では映像を使わないんだから、継続してやっていくことで集客につながればいいんだけどねえ。
いままでやってなかったことを急にやりだすとどうも違和感がある。まあいいことなんだけど、続けるんなら点では終わらせないでほしい。

第一試合:15分1本勝負
●熊野 準vs○カイザー
7分09秒
高角度前方回転エビ固めをつぶして → エビ固め

 この試合の途中から観戦。ちょうど場外戦をやってるところだった。あとで聞いたら熊野がカイザーを誘い出したらしい。ちょっとそれはどうかな?若いうちからラフ覚えて目先のうけ狙うのは三沢がいたら絶対許さないだろう。まだ体も一回り細いし、それこそ「新人らしい」ファイトを心掛けてもよかったのでは?

 最近のノア事情は興味がないので全く知識として補強してなかったんだけど、カイザーってペルーからわざわざノア(というか三沢)にあこがれて来日したほどの情熱家らしい。気持ちは伝わるけど若手の壁程度の扱いでいいのかな?まあいい味は出してるし、上でもそれなりに仕事はできるタイプとみた。

 やっぱ若返るのもいいけどなんか若手の壁になるベテランがこの位置にはいてほしい。かつて百田が担っていたような役割をだれかやってほしいんだけど、小川じゃ無理っぽいしなあ。この辺に自分の都合のいい選手以外を切っていった無策なリストラの弊害がでてる気がした。熊野クラスを実践で育てていけるベテランがいないのは今のノアの弱みだと思う。

第二試合:20分1本勝負

○原田大輔vs●大原はじめ(フリー) (NO MERCY)
11分12秒
グラウンドコブラツイスト

  とりあえず、この二人には若手の壁はいらない。むしろ同年代同士でガンガン意識しあってつぶしあうのがいいと思う。前ふり映像では大原もそういう刺激を求めてノアにきたようなことをいっていたし、とりあえずもくろみはあたってるように思う。多少遠回りはしたけど今までハッスルやWNCで培ってきたこともプラスになってるようだし、なれないツアーにも慣れてきたようで動き自体はむしろ原田を上回っていた。途中腰を痛めた原田に立て続けに風車式バックブリーカーなどで腰を一点集中。原田の肝である腰を破壊しにかかったあたりは頭脳派ヒールとしても十分立ち回れそう。このままノアの所属になってもいいんではないかなと思う。現時点ではノアもまだ大原を採点してる途中だとは思うけど。

 一方の原田も大阪時代より体が一回り大きくなっていた。石森もそうだけどインディー出身でメジャーでチャンスをつかんで成功する先例としては申し分のないモデルケースといえよう。ただこの日は中盤から防戦一方になってしまったのが残念。ジャーマン対策で腰を狙った大原がクレバーだったといえばそれまでだけど、これまでとは違った癖の違う選手とあたることは原田にとっても成長できるチャンスなんでここは徹底的に競いあってほしいと思う。

 この試合はお互いの「負けるもんか」という気持ちが全面にでていた。だから第一試合とは一転して好評価なった。この試合が第二試合ではなくゆくゆくはGHCをめぐる争いにまで昇華してほしいと思う。大原の先を行くオカダカズチカのしっぽを捕まえたければ、やっぱその進化のスピードは速ければ速いほどいい。そのためにはすでにライガーごえなどで頭角をあらわしている原田をなんとか倒すべきでしょう。がんがんやりあってどんどんのびていってほしい。ノアに希望を託すとしたらやはり原田や小峠や大原(全部他団体出身なのはあれだが・・・・)の世代が活性化しないとね。

 ただこのカードが20分一本勝負なのはちょっともったいない。熊野の15分はしょうがないとしてもね。このあたりをさくさくと進行させて、メインはどうせ伸びるから、帳尻あわせとこ的な時間構成、ってお客に「読まれる」マッチメークはしたらあかんでしょ。
会場費を浮かしたい気持ちはわかるけどねえ・・・

第三試合:GHCジュニア・ヘビー級選手権試合前哨戦 タッグマッチ30分1本勝負
(BRAVE)小峠篤司&●石森太二vs小川良成&○フェニックス(AAA)
12分16秒
スパニッシュフライ → 片エビ固め

 で、団体内で当面狙われる側にいるのが石森である。ここに若手外国人選手の有望株であるフェニックスを加えたタッグマッチ。まあこの立ち位置だと小川が絶対的に強いというわけでもないし、壁というよりフェニックスのよさを引き出す役割をしてくれないかなと思っていたけど、その任務はこなしていたと思う。しかしいつの間にか小川も老けたなあと思う。丸くなったというより老けた印象。全日時代から試合内外で若手をいじめる先輩としての評価が定着してしまったけど、そのころのほうがまだイキイキしてたなあ。動き自体は衰えてはいなんだけどはつらつとしたものを感じなくなった。まあ実際そういう年齢なんだからといえばそうなんだけど・・・

 そうそうこの試合はGHCジュニアの前哨戦でもあった。フェニックスはやはり噂通りの選手で挑戦者資格は十分にあると思う。AAAとしては武者修行的にノアマットに送り込んでいるのかな?WWEにヘッドハンティングされなかったら多分AAAのトップクラスを任せられる器になることは間違いないと思う。しかしAAAは積極的にこうした有望な若手を海外に出して成長を促してるという意味ではかなりアグレッシブだと思う。実際よくわからないけどこの時点で二冠王らしいし、こういう逸材がごろごろ眠ってるメキシコってあらためて奥が深いなあと思う。

 この試合では小峠の元気のよさが際立っていた。石森も悪くはなかったんだけどそれ以上に小峠がよかったということ。小川にも臆せずがんがんいくあたりは今後もっと上で活躍できそうだし、そうならないといけない人材だと思う。まあこの試合で石森が落としたということはタイトル防衛になるのかな?どうもフェニックスと石森のライバルストーリーという観点からみるとあまり長続きしそうにない気もしたけど・・・

第四試合:カラオケBig One杯争奪9選手参加バトルロイヤル 無制限1本
○大原はじめvs●熊野 準
7分28秒
ムイビエン
[退場順]1.石森太二 2.フェニックス 3.小川良成 4.小峠篤司 5.原田大輔 6.北宮光洋 7.カイザー 8.熊野準

 で、北宮を除く全選手が一日2試合。休憩前にバトルロイヤルってまあ一時代前の地方大会のマッチメークだなあ。こういうセンスを含めて随所にノアらしい前時代的な泥臭さがあちこちに散見されていた。箱舟新章と謳ってる割には旧時代的な顔をちらほらのぞかせている。この辺は好意的にとらえれば改革途上ということでいいのかな?若手が多い、いきのいい外国人が多い、など変わった点も多々あるんだけど、やっぱノアだよなあと思う点も残っていてこのあたりが完全払しょくされないと生まれ変わったとは言い難い。全日だとこれが伝統を守ることとして好意的にとらえられるんだろうけど、その派生団体であるノアだと逆に泥臭さとして映る。この辺は難しいところだなあ。

 で試合はなぜかサーモン型のおもちゃ?を凶器としてもったカイザーが大活躍してかなり盛り上がった。なにげにバトルの中心にいたのがサーモンということで会場からは笑いもおきていた。こういう意味不明なゆるいテイストは地方のバトルロイヤルではありがちではあるんだけど、やっぱおまけマッチの域はでてなかったかな?この試合では頭脳派らしく大原がうまく立ち回って優勝をかっさらった。試合後マイクで「下関でとれたこのサーモンのおかげで勝てました」といっていたが、下関にサーモンがかえってくるような川あったって?まあ水揚げはあるけどね^^

 休憩中、そのサーモンをもってカイザーとフェニックスが呼び込みをしていた。パンフにサインいれてくれるかなと思ったんだけどどうもそうではないようなので買うのをやめた。本当は裏で出待ちすれば小川と田上を除く大概の選手はパンフでもサインに応じてはくれるんだけど^^出待ちするエネルギーが残ってなかったし、まあ仕方ないか。
その小川と田上がそろって売店に登場。小川がなんと男性客との2ショット写真に応じてサインしてる!前だと絶対こんなことなかったのに。そしてサイン会だけの登場なのになんか疲れている感オーラがバリバリ出てる田上はポートレートにサインをいれていたが、なんとなく目がわらってなかった。慣れないファンサービスとかしてるのがありありでおかしかったけど^^この2人が先頭にたって売店でもの売るというのは今までになかった光景ではあったな^^確かに。

第五試合:30分1本勝負
(TMDK)○シェイン・ヘイストvs●マイバッハ谷口
15分16秒
反則(刺又攻撃、レフェリー暴行)

 本当だとこのあたりに原田や小峠や大原のカードが入っていてほしいんだけど、そうなってないところが新章を十分に感じさせない部分でもある。まあ確かにマイバッハは下関では初お目見えなんだけど、すでに出オチ感が漂ってるし、このはタッグ王者としてのシェインの力量を見ていこうと頭を切り替えた。

 昔だとこの立ち位置にいるのが日本人次期エース候補で極悪外国人選手の洗礼を受けるカードだったんだけど時代のうつりかわりとともに、極悪日本人選手が正統派外国人選手をいたぶる図式も珍しくなくなってきた。そういう意味ではマイバッハが壁になってるんだけど、壁というにはいまいちなんというか物足りないというか、シングルだとどうせ思い出したかのように反則暴走だろ?というお客の想像を一歩もでなかったという意味ではまだシェインにシングルのベルト取りは時期尚早なのかなと思ってしまう。別にシェインのせいばかりとはいえないんだけど、マイバッハの術中にはまるようでは、それより頭が切れる現王者、KENTAから王座奪取は至難の業といっていいだろう。バネのよさは天性のものでドロップキックもキレイにきめるし、大型ファイターとして体の使い方も悪くないだけにこれぞというものをお客にアピールできれば若くしてノアの外国人エースになれる器だとは思うんだけど・・・・

 そもそもプロレスの試合はヒールが作るもので、普段がまじめでいい人である分振り切った時の極悪ぶりが半端ないと、名悪役と呼ばれるようになる。まあ今のご時世本気で憎まれるヒールは存在しないにしても、ブーイングも中途半端なヒールをこの先谷口はずっと続けていくんだろうかな?試合も作れてない、シェインも生かしきれてない、場外では暴れるけどそれだけ・・・どっかまだ谷口周平が顔をのぞかせる場面が多々あってもったいないなあと思ってしまう。せっかくのマイバッハというキャラを生かすも殺すも谷口次第なんだけど、まだ振り切り方が甘いというか・・・なんかやっぱ谷口への愚痴になってしまった。

第六試合:45分1本勝負
○(TMDK)マイキー・ニコルスvs●吉江 豊(フリー)
12分02秒
スライディング・ラリアット → 片エビ固め

 これも巨漢外国人がやっていた壁役を日本人の吉江がやってるという意味では逆転してるカード。面白いのはかつてドラディションから離脱した吉江が、手四つ組むときにドラゴンがよく見せる、指先を細かく動かすあのしぐさをしていた。意外と全日系の選手や外国人選手はこれをしない。昔馬場さんがこれを「指先まで緊張感がある」と評していたけど、いい伝統は時代を超えて受け継がれてほしい。
 基本大型同士なんでぶつかりあってナンボという試合でもよかったんだけどそれをよしとしないで細かい動きにも若手の見本になるところは大きいと思う。そういう意味での壁役もこの日の吉江はしていたと思う。実際、生え抜きの職人レスラーがいない今のノアではこうしたフリーや所属外のベテランを呼んで若手に胸を貸す場をもっと作ってほしい。まあタッグ王者とはいえ、マイキーもシェインもこれからの選手であることには違いないのだが・・・

 WWEとかで発掘されてない日本向けの外国人ルートをもっているのはひとえに亡くなったジョー樋口さんのおかげだと思うけどそれを生かすも殺すもノア次第。先々WWEとかに上がってもノア出身者が誇りをもてるようなそんな団体にしていってほしい。
 
 ただ救いなのは、本当落ちるところまで落ちてどん底を見たかつてのメジャー団体がしぶとく息を吹き返そうとしてるところ。これがもっとわかりやすく伝わるようになったらノアもこんなに集客に苦戦しなくてもよかったんだけどねえ。

 ちなみに巨漢の吉江に苦戦しつつもマイキーはなんとか白星をあげた。まだタッグチームとしては二人をみてないけど、シングルプレイヤーとしは二人ともこれからだなあという感じがした。ただ二人ともまじめそうなんで何とか上にあがっていってはほしいなと思う。

第七試合:NO MERCY vs BRAVE 6人タッグマッチ60分1本勝負
(NO MERCY)KENTA&杉浦貴&●平柳玄藩vs(BRAVE)○中嶋勝彦(DIAMOND RING)&モハメド ヨネ&丸藤正道
24分14秒
ツイスター → 片エビ固め

全日系の団体のメインが地方で手を抜かないという伝統は天龍革命時代に培われたもの。あれからもう30年もたってることを思うとメインが6人タッグで熱戦で、というくくりは四天王引退とともにそろそろ封印してもいいかもしれない。一度武藤全日がそれをやめてしまったせいか、正統派全日の系譜へのファンの期待が派生団体のノアに全部のしかかってきたのはある意味気の毒な面もあるけど・・・新しいメイン像が確立されてきてもいいころあいだとは思うのだ。

 ただ、天龍革命が残したプラスの財産・・・つまり地方大会における無気力試合の掃討に関しては伝統継続をお願いしたい。でもその見せ方にはまだこれから新しい工夫が加わっていってほしいところ。
 
このメインがよかったのは王者KENTA(キャリア13年の32歳)と中嶋勝彦(キャリア10年の25歳)がバチバチしばき合っていたところ。といってもただ延々とキックのラリーをしていたのではない。ラリーといえば、師匠筋にあたる小橋と健介がチョップで会話したといわれるほどの壮絶なチョップのラリー合戦が思い出されようが、あれは実直でまっすぐなファイトスタイルの彼らだからこそ芸になったわけで、ほかの選手がマネしても二番煎じ三番煎じになる。それがたとえば、チョップをけりにかえてもおんなじこと。延々と続くラリーではレスラーの頑丈さよりほかに芸がないのか?とお客に思われてしまう。お客の想像の一歩、二歩前にいく姿勢や工夫がないとこの伝統は受け継ぐべきではない。幸いなことに中嶋とKENTAは年の差こそあれど、同じようなキャリアで活躍する中堅選手。そこはラリーが続くようだとけりの種類をかえたり、違う技に移行したりしてなんとかお客の期待をいい意味で裏切ろうとしていた。そこを買ってこの試合はよかったと評価してるのだ。

 正直箱舟新章といいながら丸藤が再挑戦してKENTAとやりあう図式では新章どころか未来も感じない。かつて困ったときに「棚橋対中邑」を連発してたころの新日みたいになるのは明らか。そこへ若くてキャリアもある中嶋が王座挑戦をアピールしてくいついてきたのは、KENTAとしても願ったりかなったりだろう。

 あちこちテーピングがあって正直痛々しい姿ではあったがKENTA政権にとって中嶋は欠かすことのできない重要人物であることは間違いない。平柳をしとめ、挑戦アピールする中嶋はものすごく頼もしかった。ただ彼がノアの選手でないというところが致命傷ではあるのだが、GHCを争う選手層が活性化されれば、そんなのは関係ない。やがてかつての輝きも取り戻せよう。というかもう大分魅力は取り戻してはいるんだけどね。でも誰もが狙いたいベルトにしていくにはまだまだ工夫をしていかないと。タイトル戦線が活性化してない団体はやっぱ沈んでいくもの。不思議だけど勝敗は内容とは関係ないといわれるプロレスでも、やっぱタイトルは重要なんだなと思う。

 KENTAがマイクでいっていたけどけがして3年以上ぶりに下関登場となるくらい、ご無沙汰していた。その見てない間に彼はチャンピオンになり、団体を背負っていく選手になった。そこにはやっぱ希望があるし、若い挑戦者もいる。いずれは大原や原田、小峠もからんできたらぐっと面白くなるだろう。そこに年月をかけていたら新日の独走は止められない。やっぱ立場が今のKENTAを作ったように中嶋にもその重責を感じてもらって団体の王者たるべきものとは何かを肌で実感するべき時が近づいてると思う。

 肝心の試合やはりメインにふさわしい内容だった。でもノアがメジャーに帰り咲く条件としてはまだまだ不十分。それはこれから王者KENTAがどういう未来をみせてくれつかにかかっている。正直ノアをおっかけてまでみたいとは思わないのでこれでまた次に下関に来たときどういう変化がおきてるのかを楽しみに待ちたいと思う。

 でも入りがこんなになるまで手をこまねいていたのはやはり失点だったとしか言いようがない。正直列こそ3列~6列だったんで埋まってるようにみえたけど、招待をのぞいたら実数200入ってないのはあきらかだし。やっぱ下関で200も入らない団体をメジャーと呼ぶにはちょっとねえ・・・

 しかし若さという可能性に関していえば今後プラスの方向にもっていける可能性もあるわけで、その辺の爆発力が箱舟再浮上のカギになることは間違いないだろう。次回はぜひ表題通り「心に残るプロレス」が魅せられる団体にはなっていてほしい・・・
 
 

  

13.9.8 DDT GO!GO!West Tour 2013 in HAKATA観戦記 (於:福岡・さざんぴあ博多多目的ホール)

13.9.8 DDT GO!GO!West Tour 2013 in HAKATA観戦記
(於:福岡・さざんぴあ博多多目的ホール)

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 正直いってもう両国を毎年埋めてる団体であれば、博多だとスターレーンあたりをフルスペースで使いきってもいい感じがするんだが、この華☆激の常打ち会場にこだわってDDTが毎年来るのはたぶん大社長が、地方インディーのやってる狭い会場で試合がしたいからなんだろうかなあ?と勝手に思ってしまう。

それにプラスコストの問題。九州プロレスですら満員にできないさいとぴあ(さざんぴあではない^^)ですらフルハウスにしてしまうDDTは、それでも広い会場だと徹底して折半にこだわる。DDTと会場費折半で地方興業がうてるとあれば、折半する団体側にもメリットがあるし、加えてDDTの選手に自団体の興業に出てもらえることもある。うまみは協賛する側にも大きい。

で、DDT単独で来るときは絶対せまくても安い会場で、ということでさざんぴあ大会があるんだろう。でもこの会場いい加減本当手狭だし、毎回ソールドアウト(しかも会場規定で立ち見は禁止になっているので当日券がほとんど出せない)してるんでそろそろここは卒業でもいいいんではないかなと思うんだけど・・・会場としてはいい会場なんだけど、今のDDTには狭すぎる・・・・とにかく出入りが大変なのだ。入り口は狭いし・・・外のロビーもほとんど廊下みたいなもんだしねえ。混雑してもう大変。おまけに一般客も利用してるんで、混雑ぶりにより拍車がかかる始末。

 今回は売店をロビーに出していた分、西側リングサイドは多少ゆとりがあったけど、さざんぴあみたいにロビーでの売店活動は禁止みたいな公共施設(まあさいとぴあもそうなんだけど)だとそれもかなわないわけだし。やっぱ手頃な会場って福岡は本当少ないなあ・・・・西鉄ホールだとたぶん場所代考えたらメリットないんだろうしなあ^^

 今回は飯伏が緊急入院という報があり、カード変更があった。まあG1と両国2DAYS乗り切った後だしなあ。仕方ないか・・・・
そうそう今回のさいとぴあでは博多初のイベントがあった。それはDDT48総選挙!意外にも今まで総選挙の時期にDDTが博多に来ることがなかったんで、今回初投票することができた。まあ結果は東京で、ということになるんだけど、総選挙の結果は次回博多大会にも反映されるんで(12・15天下三分の計)この一票が次回大会も左右すると思うとけっこう迷った。

 そんな選挙中なんで試合前には大石がフリーハグをするサービスをしていた。しかし「抱くよ~!抱くよ~!」という売り言葉はどうなんだろう?最初は結構ハグしてもらう人も多かったんだけど、だんだん時間がたつにつれて男性も混じり、それでも手が余るようになるととうとう「じゃ、今ハグされてない人から手を挙げて~、抱くよ~」とまで言い出した。まこりん、フリーハグ強制するとセクハラだから・・・・ちなみにまこりんは撤収してる合間もハグしていた・・・・もうなんでもありだな^^

オープニングマッチ 中澤マイケル試練でしかない3番勝負その2 ・30分一本勝負
●中澤マイケル vs 高木三四郎◯
7分31秒 回転東京五輪

「中澤マイケル試練でしかない三番勝負その2」。試合前に両者の強い希望で「第1試合なので新人のようなフレッシュな試合をする」ことがアナウンスされたが、その1はタイトルマッチみたいな重厚な試合だったらしい。う~ん、それも見たかったなあ。マイケル、高木が新人のように「お願いします!」と一礼して試合はスタートし、手足の取り合い、バックの取り合い、そして応酬する技も基本技に限定。なるほど確かにフレッシュだ^^
でも基本の応酬なのにこの二人がやってるとなぜか笑える^^しかし会場をシーンとさせる息をのむような攻防というのはなかなかみられたものではない。それをわざとやってるというのがこの試合のレベルの高いところなんで。しかしまさかこういう攻防で笑えるとはなあ予想外すぎた。それにわざととはいえ、結構マイケルが本気だしてレスリングしてる絵ってそうそうお目にはかかれないわけだし^^

 しかしあれだけ「飽きた」「もういい」と言われ続けユニットや立ち位置を変えてもこれだけはやめなかった「熱くなってきたぜ~!」を試合中盤まで我慢してたのもある意味見どころではあった。でもニーパットを下ろそうとするも高木や観客から「フレッシュに!」と注意されていったんはやめた。会場は大フレッシュコールにつつまれるが、それでも我慢できなくなってしまったマイケルはアンダータイツを装着しフレッシュ?ベノムアームを繰り出すも、かわされてしまい高木の回転東京五輪にギブアップ負け。マイケルの三番勝負の負け越しが決定したが高木は「まだ三番勝負、2本しか消化されてない。あと一本はここでやろう。60分アイアンマンエニウェアフォールマッチでやってやる!」と告げる。ゴングが鳴らされると2人がステージ上でラリアットを相打ちしたところで場内暗転。「こうして高木とマイケルの闘いは続く。2人の闘いは始まったばかりなのである」のナレーションが響き渡り、うやむやのうちに試合が終了。

 でこの試合終了後、リングにアクシデントが発生。どうもエプロンサイドの布がはずれたらしいのだけど、そこはGMの出番。博多出身のGMは場つなぎでひとしきり博多の思い出話に花をさかせていたが、興がのってきたところで作業終了^^おまけに松井レフェリーに「いつまでしゃべってるんだ!」と注意させる始末^^GM踏んだり蹴ったりだった。

第二試合 30分一本勝負
●マサ高梨&アズール・ドラゴン vs 入江茂弘&高尾蒼馬◯
8分54秒 エビ固め
※ジントニック
 
 この試合では高梨の巧者ぶりで試合が引き立った。もともと硬軟自在なアズールはヒールのままお笑いができたりする貴重なキャラなんだけど、あえて本来のヒールよりにもどしてアズールの魅力の引き出し役に徹していた。本人が崇拝してるAWAのチャンプたちより何かどの立ち位置にいても仕事がこなせるトニーセントクレアタイプの選手になりつつある(トニーが汁レスラーといってるわけではない^^)ように見えた。これはこれで興味深い。本当の職人レスラーというのはそういうものだし、DDTはなにげにこのタイプの選手を多く抱えている。ここが強みの一つでもある。

 よって高尾や入江の真正面からのガツンガツンした攻撃をアズールは受け続けるはめになったわけだが、これはこれでレスラー冥利につきただろう。若い力を真正面から受けていくのは大変だったとは思うけど、こういう試合ができるのって気持ちいいだろうなあと思ってみていた。なんか口の中切って大変だったみただけど^^

 試合も高梨が一人でかき回して一人で沈んだ格好になったけど、やっぱこの人頭が切れるなあ。チャンスがあったらもう一回無差別級を狙ってほしいんだけど^^ 

第三試合 30分一本勝負
●松永智充 vs 相島勇人◯
7分37秒 片エビ固め
※垂直落下式ブレーンバスター

 昨年「ランナー」対決を制してテーマ曲を「ランナー」にした松永だったが諸般の事情で試合数が減ってしまい、一年過ぎてようやく博多にお披露目になった。しかし決起軍が使うとあんなにしょぼかったランナーも松永が使うとかっこいい入場になる。なんか浮かばれたなあ・・・爆風スランプ^^

 で、ここに出てくる松永もトニー・・・とはタイプが違うど職人肌のレスラーである。
だいたい他団体だと切符売ってる地元選手ってリングにはあげてもらえるけど、それだけだったりする。しかしDDTはちゃんと光る舞台も用意する。だからチケット要員の彼らも重要な登場人物になる。そしてその相手もちゃんとした選手をあててくる。松永という相手は相島に対するDDTのリスペクト感が伝わるにはもってこいの相手。

 そういえばマイケルの試合のせいかここまで「フレッシュな」試合展開が続いていてこの試合も序盤はそうだったんだが、松永が相島のヘアー(ないんだけど)をつかんで脱出
しようとする件で、相島が逆に松永の髪つかんで脱出した展開になり「不公平だろ」とレフェリーに文句いう松永に会場大声援。こうしたコミカルなやりとりを交えつつ、相島の鋼鉄ぶりを引き出していくのはさすが職人レスラー^^

 九プロではしゃべるヒールの相島ももともとは寡黙に試合をこなす無骨なレスラーでもあり、地方にいながら全国に通用する技量と体をキープし続けている。もう40半ばなんだけどファイトスタイルに一辺の衰えもない。だから松永が気を使って負けたとかそういうのも一切感じさせない。実に味わい深いシングルマッチだった。

第四試合 スペシャルどんたく3WAYマッチ 30分一本勝負
◯ケニー・オメガ vs ◯竹下幸之介 vs ばってん多摩川●
7分51秒 ダブルフォール
※ケニーと竹下のアイダホ!ミネソタ!ミシシッピ!エルボー

ケニー・オメガvs竹下幸之介というのは両国2DAYS初日に会場を沸かせていたカードで将来的にはDDTの次期黄金カードになるであろう組み合わせ。なんだけど、ここにばってんを入れるとどうなるか?という壮大な実験?がこのカード。

 でも以前もこの手のカードがあってだいたいばってんがスルーされる展開にはなるんだけど、今回もその路線で試合がスタート。ばってんが何とかからもうと必死になるが、なかなか入れない・・・

 ところが今回のばってんは芸人モードをかなぐり捨てて、レスラーとしてのポテンシャルを発揮しはじめた。今までは耐えて受けるところだったのをなんと、ロープ渡りを連続で披露。年齢こそこの中では一番上なんだけど、動きが第一線の二人についていけてるのはさすがとしかいいようがない。レスラーとしては最高のキャラなんだよなあ^^

最終的にはケニーと竹下のアイダホ!ミネソタ!ミシシッピ!エルボーがばってんに決まってダブルフォール。負けたばってんは置き去りになり、勝者となったケニーと竹下がどちらの曲を流すかで揉め出し、結局じゃんけんで勝利したケニーの曲が流される結果に。そういえば今回、ケニーのテーマがアレンジ違い(Dr.willyのバンドバージョン)になっていた^^

休憩明けはセミファイナルのDDT EXTREME級選手権試合、王者・男色ディーノvs挑戦者・アントーニオ本多の公開調印式がおこなわれた。まず今回ルールがチャンピオンからの希望により「15分アイアンマンポイントマッチ」と明かされた。これは両者がポインターのばってん多摩川から3カウントフォール、ギブアップを奪ってポイントを稼ぎ、より多くのポイントを獲得した選手が勝利となるもの。ばってんからポイントを奪えば1ポイント加算されるが、逆にばってんからフォール、ギブアップを奪われると2ロストポイントになるという。おいおい、これってばってんいじめ?なぜかアントンと男色先生は「これは博多への挑戦よ!」と息巻いていたんだが、両者が調印書にサインを済ませると、そこになぜかケニーが現れ「チャンピオンがルール決められるんじゃないですか? シングルじゃなくて3WAYマッチでやりましょう!そっちの方が面白いでしょ?私とディーノの闘いはまだ終わってない!」とアピールする。しかし、ディーノは「そこまで言うなら…断わる!」と拒否。鶴見亜門GMも「調印式にサインをしたので今さら変えられない」とケニーの要望を却下した・・・・なぜかそこだけ厳格な三人・・・これはなんかあるんだろうか?

第五試合 30分一本勝負
◯石井慧介 vs 大石真翔●
9分50秒 タイガースープレックスホールド

第5試合は石井慧介vs大石真翔のシングルマッチ。最近男色先生とのセットで売られてるまこりんが久々に実力者の片りんを見せつける試合になるかなと思って期待していた。やっぱ選挙中ということもあってハグだけではなく、試合でも見せないと票は集まらない。若さをうまさでいなし、セコンドのチームドリフもいじり、まこりんワールド全開!石井の厳しい攻撃にも十分対応できて、技の切れもいい。今回シングルがやたら多かったけど飯伏欠場の穴はここまで一切感じない。やっぱドラマチックドリームチームだけあって、一人の穴は全員が埋めていくのは素晴らしいと思う。

丸め込みなどでまこりんがかわすレスリングを展開する中、苦戦していた石井はラリアットで流れを寸断してタイガー・スープレックス・ホールドで勝利。いや、やっぱ石井の成長もあれだけど、まこりんのおぜん立てはやっぱ絶妙としかいいようがない。

試合後、石井は「チームドリフを結成して1年、入江君はチャンピオンになって僕も成長したと思います」と語りだすと「昔、練習生として所属していた団体があります。ま、逃げたんですけど。今、その団体で力を試してみたい! その団体の名は全日本プロレス!」とアナウンスすると入江が「ぼくも全日本プロレス大好きなんですよ!」といってなぜか口三味線で「NTVスポーツテーマ」を歌いだした。まあ石井にしてみれば、「茶化された」感があったのかむっとして入江に詰め寄っていくと入江もあわてて「いや、本当に全日本好きなんですよ!」といいわけしはじめた。

「ちょっと、聞いてないよ!」と慌てる亜門GMに石井は「会場に直接言って参戦を直訴しようと思います」と説明した。するとGMはあっさり承諾。「とりあえず直訴することが決まりました」と馬鹿正直に挨拶する石井。どうせ参戦するんならすでに先に参戦してるひかるん経由で頼んだ方が早いような気もするがなあ。そのうえ、石井がいたころの全日と今の全日は違うし。

でも新生全日に目をつけたのはいい嗅覚をしてると思う。今このタイミングでだもんねえ。東京五輪決定ですかさず自分の技に五輪の名前をいれた大社長といい、DDTのDNAはさすがだなと思わずにはいられなかった。

第六試合:セミファイナル DDT EXTREME級選手権試合 15分アイアンマンポイントマッチ〈23代王者〉◯男色ディーノ vs アントーニオ本多●〈挑戦者〉
15分0秒 1ー0
※第23代王者が初防衛に成功。(15分間でより多くのポイントを獲得した選手の勝利。ポイントはポインターのばってん多摩川を3カウントフォール、ギブアップさせると1ポイント。逆にフォール、ギブアップをとられると➖2ポイント)
①◯男色(3分27秒 男色ナイトメア)ばってん多摩川●
※1-0
②◯本多(5分59秒 片エビ固め)ばってん多摩川●
※1-1
③◯本多(8分39秒 ラ・マヒストラル)ばってん多摩川●
※1-2
④●本多(14分29秒 体固め)ばってん多摩川◯
※1-0

男色ディーノがアントーニオ本多を相手に初防衛戦に臨むこの試合、いつもだと大暴れしてでてくる男色先生が今回はおとなしめにでてきた。なんかあるのかな?ケニーとの絡みも気になるし・・・そしておまけのように出されたばってんにも声援が^^さすがに一日二試合3WAYというのはきついよねえ。しかもこっちはハンディキャップマッチみたいなもんだし^^

アントンとディーノは闘いながらも、ばってん多摩川からポイントを奪おうとする展開が続く。ディーノがばってんに男色ナイトメア。アントンがナックルパンチでカットに入るとディーノの尻がばってんの顔面に直撃。たまらずばってんがギブアップしてディーノが1ポイント先取。アントンもバイオニックエルボーを決めて3カウントを奪って1ポイント獲得してイーブンに戻すと、さらにラ・マヒストラルでディーノを丸め込んで2ポイント。ディーノとアントンの攻防はなぜか途中から意地の張り合いになり張り手合戦で大いに盛り上がるがダウンしたばってんは蚊帳の外。この激闘に木曽大介レフェリーが巻き込まれてダウン。するとこっそり試合途中から隠れていたケニーがここぞとばかりに乱入。ケニーはディーノにドラゴン・スープレックスから男色ドライバーを決める。邪魔されたくないとアントンがケニーに襲い掛かるも、ケニーがアントンをEXTREME級ベルトで殴打。さらにベルトを手にばってんにばってんボンバーも決める。グロッキーのばってんがアントンの上に乗っかってしまい3カウントが数えられ、アントンは2ポイント失ってしまい0ポイントに。ここで15分フルタイムとなって、ディーノが1ポイント差で勝利しめでたくタイトル防衛!試合後にアントンは大激怒。「このままじゃ誰も納得がいかない(除くばってん)」と3WAYマッチでの決着を主張。亜門GMが9・23横浜でのディーノvsケニーvsアントンのDDT EXTREME級選手権試合を発表してけりがついたがぐったりしたばってんは蚊帳の外。東京で活動してるのに試合絡ませてもらえないんだ^^ばってん^^

第七試合:メインイベント 30分一本勝負
HARASHIMA&◯ヤス・ウラノ&KUDO vs MIKAMI●&佐藤光留&坂口征夫
17分19秒 エビ固め
※ツームストーン・パイルドライバー

 HARASHIMAのK-OD戴冠で俄然勢いにのるウラシマクドウ。次期タイトルマッチは同僚ヤスとの試合が決まっている。そのヤスは序盤から大活躍。中盤まで試合を引っ張ってKUDOとHARASHIMAを温存していく。この2人を休ませてるという計算ができるあたりがタッグ屋としてもシングル屋としても長年渡り歩いた実績というものだろう。格闘畑のひかるんや坂口の厳しい攻めもさらっと受け流す余裕すら感じるあたり、曲者感が半端ない。
 
 しばらくローンバトルだったヤスが下がり、HARASHIMAとひかるんのミドルキックのラリー。この辺はどういう対応もできる現王者にやや分があるのかな?いったんは制したひかるんが追撃してくれば、HARASHIMAがカウンターでシャットダウンして流れを寸断させていくのが巧妙なウラシマクドウらしいコンビネーション。MIKAMIがヤスにスワントーンボムを放つもかわされてしまう。ヤスとの丸め込み合戦からエビ固めで押さえ込むMIKAMIをHARASHIMAが蒼魔刀でカット。この間うるさいひかるんと坂口は場外でつかまってしまう。今回は格闘タッグが持ち味を生かされたようで上手に殺されていた感があった。なにげ終盤MIKAMIがローンバトルになったのも誤算だったかもしれない。ヤスのツームストーン・パイルドライバーは強烈の一語につきた。曲者MIKAMIからフォールを奪ったその切れはやはりHARASHIMAに見せつけるためだったのかもしれない。試合後、ヤスは「HARASHIMA君という素晴らしいチャンピオンがチームにいてくれて誇らしいよ。今度、9月29日の後楽園でタイトルマッチをおこなうけど、終わったらHARASHIMA君も同じ気持ちにさせてあげるよ」とやんわり挑発。HARASHIMAは「言おうとしていることはなんとなくわかるけど」とこっちもやんわりと静かに闘志を燃やす。ふつうタイトルマッチの前哨戦というのは闘うものなんだけど同じチームにいて火花を散らしあうというのはDDTらしくていい感じ。試合中にのぞいてきた本音の部分でモチベーションの高かったウラシマクドウが勝つべくして勝ったともいえたけど、坂口・ひかるんの今後の道しるべが試合の中で見えていたらなおよかった。タイトル失った後だからこそ、次の目標がお客にも伝わる試合をしてほしかったし、この2人にならもっとできたと思う。結果は最初から最後までウラシマクドウの中で試合が完結していたんでそこはちょっと残念だったかな?

でも両国終わりで選挙中では次の一手は出しにくい中、しかも飯伏欠場というハンデを全員で乗り越えたというのはやっぱたいしたもんだと思う。正直博多来すぎという感はなきにしもあらずだけど、常連+一見さんも急激に増えてきてるんで来年はもっと違う形でこっち方面にきてほしいなあ。あとDDTだけじゃなくユニオンの選手にも活躍の場をつくってあげてほしい。ユニオン単体での地方が難しいというのであればその辺のご一考いただきたいなと思う。

でも満足度は今回も非常に高かった。
やっぱこれだけのことができるというのは日本ではDDTだけだろう。メジャーは新日一強独走という状態だからこそ、新しい対抗馬としての重責をDDTには期待したい。でもインディーにはこだわるんだろうけどね^^

 面白かったです!ありがとうございました^^




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