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DRAGON GATE THE GATE OF MAXIMUM 下関大会観戦記(14.6.16 月 海峡メッセ下関)

DRAGON GATE THE GATE OF MAXIMUM 下関大会観戦記(14.6.16 月 海峡メッセ下関)

写真はこちら

ドラゲーのHPをみると6月日程は11大会。そのうち下関大会は4番目。ただし前日には博多二連戦というビッグマッチがあっての、下関。たいがいテレビマッチのあとは選手も疲弊しているのだが、今までのドラゲーは、ビッグマッチに出た選手がその翌日もそのまま出てきて試合をこなしていた。あれほどのタレントがいながら、交代要員とか、若手にもチャンスを与えてほしいなとはずっと思っていた。鮮烈なデビューを飾ったCIMAたちももう大ベテラン。最年長のモッチーも、もはや「新しい波」と呼ばれてから15年以上の時を経過している。ビッグマッチに出られない選手が地方大会でならみられるというのは、ハウスショーの存在意義をあげることにもつながるわけだし、ドラゲーほどの団体ならそうしてほしいとは思っていた。

そしたらなんと今回第0試合としてミレ二アルズのU-T対琴香が組まれているではないか!第一試合を全体の導入と考える団体は今や主流でかつてのように活きのいい若手がつとめるパターンは少なくなってしまったが、ハウスショーの経験がたくさんあれば、それはその選手の財産になる。かつてCIMAがブレイクしたクレージーMAXだって、みちのくプロレスの巡業で修行してその名を広めていった。今だと、セーラーボーイズから脱却して、とんでもない進化をとげたバラモン兄弟だってそう。地方を回る体験はレスラーを育てる上ではもっとも大事なことなのだ。

ということでいつものオープニングアクトは15分前からスタートしたが、どうせなら第0試合とかにしないでちゃんと時間をあたえて第一試合にしてあげて欲しかったな。今回はテレビの余波か?月曜平日なのに結構なお客がいたけど、これもTVがないシリーズだとがくんと客足が落ちるのもドラゲーの特徴。発足から15年。もう老舗といっていいドラゲーは色んな意味で今転換点にきている感じがした。なおドラゲーの場合、技の展開をおって観戦記書いていたら収拾がつかなくなるので(闘龍門JAPAN時代にその形式で書こうとして挫折した^^)試合をみた感想のみにとどめている。もっともそのせいでごまかしがきかないため、かなり辛口な観戦記にみえることもあるとは思うんだけど、私は意外と現場では楽しんでみているので、不快に思える方はここで読むのをやめておいてもらいたい(笑)

第0試合 U-T 対 “ミスター・ハイテンション"琴香
(×U-T(4分22秒、飛び付き式回転エビ固め)“ミスター・ハイテンション"琴香○)

ということで第0試合。新日も最近第0試合を連発しているけど、第一試合の意味合いが変わった現在にあっては、それに代わる意味合いの第0試合も必要なんだろうなあとは思う。ミレ二アルズもぶっちゃけ、全員にチャンスがあるわけでもないし。こういう機会でもないと全員に試合がいきわたらないのはよくわかる。ただ残念なのはこの試合が5分一本勝負になったため、活きのいいのは伝わったんだけど、バタバタした試合になってしまった。この2人の実力ならもっと違う展開もできただろう。序盤からいきなりクライマックスな試合になっちゃったのは残念である。しかしマイクではなく試合内容であたためられたのは大正解だと思う。もともとそういう素養はあるんだし。こう考えるとミレ二アルズは本当に救世主だなあと思う。

第1試合 タッグマッチ
Eita&フラミータ vs ジミー・ススム&堀口元気H.A.Gee.Mee!!
(○フラミータ(12分9秒、フラムフライから片エビ固め)堀口元気H.A.Gee.Mee!!×)

この日のカードはなぜか超ベテラン対若手という構図が多くなっていて、この試合もそう。前日タイトルマッチをこなしたススムが第一試合に下がっているのは、負担を考えたら当然だろう。堀口はしかし衰えないというか、髪がどれだけ後退しても選手として劣化していないのはさすがだと思う。ゴムパッチンや、髪の毛いじり、神が宿る逆さ抑え込みなど定番ネタオンリーだったけど、逆に誰とでもそれができて楽しませることができるというのは大きな強みだと思う。一方、個人的に気に入ったのはフラミータ。将来的にはリコシェのあとに続いてスーパージュニアにでてもらいたいくらい。今のところ見せ場は飛び技だけだけど、なんかスター性を感じるので、やりようによっては新しい時代のマスクマンにもなれるかもしれない。

●第2試合 シングルマッチ
B×Bハルクvs しゃちほこBOY
(×しゃちほこBOY(9分10秒、エビ固め→E.V.O.P)B×Bハルク○)

MAD BLANKEYを脱退し、孤軍奮闘を続けるハルク。正直ベビーでもヒールでもない立ち位置で、しかも相手はしゃちほこ^^いかにも地方なんだなというか、TVマッチではまずないように思えるカードが組まれた。ところが、意外にもしゃちほこが下関で試合したことはそんなにない。少なくとも私が再びドラゲーをみだしてからは記憶にないから、5年以上はみてないことになる。ということで実はとっても新鮮。ハルクはベテランではないが、格付けで見た場合、しゃちほこよりは上に位置する選手だろう。HPのしゃちほこのプロフ欄はテーマ曲以外の一切が不明になっているし^^
で、博多で何も動きがなかったということは、次にハルクが動くのはおそらくワールド記念ホールになるだろう。であるならば、地方大会にヒントをちりばめたマッチメイクも一興だとは思う。

そういうことを除いて、この試合をみた場合やはりヒールを経験してひとまわり器が大きくなったハルクならしゃちほこと絡んでもいい試合ができるという風にも考えられる。ヒール時代ならまずやらなかった「よっしゃーいくぞ下関!」という掛け声で会場の空気をがらっとかえるあたりは、ハルクにはベビーが似合うなあと思わせるものがあったんだけど。

ところが、地声がガラガラ(金本よりかすれていて、天龍より聞き取りにくい^^)というのを逆手にとって?の「声出していこう!」(1回はマイク使ったけど)というしゃちほこの掛け声が、妙にこの日のお客のハートにヒットしたらしく、ハルクを応援する声が次第にしゃちほこに傾いてく流れがおかしかった。私的にもこれはうけた。べただけど、特徴があると覚えやすい。冒頭でもいったとおりしゃちほこマシーンもシーサーBOYも試合をしてないこともあって、下関ではこれがハマった!たぶんよそでやってもこんなに受けないだろうけど。

試合はMONSTER EXPRESSのセコンドがしゃちほこよりでかい声で声援していたにも関わらず善戦むなしく、しゃちほこは敗れ去ったが、ここへきて裏切り者ハルクを制裁しに、この日のメインに出るMAD BLANKEYのYAMATO、土井、Kzy が乱入。だが、混乱に乗じてハルクは早々に引き揚げてしまい、いき場をなくした三人は返す刀で、MONSTER EXPRESSを挑発。「全面対抗戦や」というMAD BLANKEYに対して「お前ら三人しかおらんやんか!こっちは4人、お前ら3人や!」ときりかえされてしまった。
「大人の事情や!三対三で全面対抗戦やったるわ!」と口の減らないMAD BLANKEYは、結局メインで打倒「MONSTER EXPRESS」を打ち出した。

●第3試合 タッグマッチ
望月成晃&“ハリウッド”ストーカー市川 vs ジミー・神田&Mr.キューキュー“谷嵜なおき”豊中ドルフィン
(דハリウッド"ストーカー市川(0分16秒、後頭部へのDHから片エビ固め)Mr.キューキュー“谷嵜なおき"豊中ドルフィン○)

冒頭、ツアー帯同が約10年ぶりと告げられた市川。もともとは実力もあって、お笑いもできる選手で、しかもモッチーとはアマレスベースつながり。とはいうものの、ベテランであることには違いないし、実際限定出場することでコンディションを保っているベテランも多くいることもあるし、たまに姿をみても、チケット先行発売場にしかいない市川が下関で試合するということ自体がかなりのレアケースでもある。10年もシリーズに帯同してないというのは、試合前菊池アナが「久しぶりのシリーズで市川はすでにばててます」といっていたし、やっぱ旅から旅、連戦から連戦を重ねているドラゲーの選手の中にあっては、いくらできるレスラーであってもついていけるのか?とついつい失礼ながらおもってしまった。

だから「俺が出る」とモッチーを押しとどめて先発を買ってあっという間に負けて、再試合という、かつてTARU相手にやっていた往年のパターンがみられただけでもよしとしたかったが、見せ場はこれだけではなかった。

●第3試合 タッグマッチ(再試合)
望月成晃&“ハリウッド”ストーカー市川 vs ジミー・神田&Mr.キューキュー“谷嵜なおき”豊中ドルフィン
(דハリウッド"ストーカー市川(8分24秒、市川がジャーマンスープレックスを自爆したところをフォールから体固め)ジミー・神田○)

で、モッチーがマイクで「お前、散々任せろ!っていっておいてこのざまは何だ!」といって対戦相手のジミーズともども帰ろうとすると市川が「いや、そこはもう一回!でしょ」と再試合を懇願。ジミーズも「このままでもいいのに」といいつつ再試合。で、序盤から全く同じシーンがでたが、ぎりぎりキックアウト。ここから、久々のツアーで張り切る?市川はロープ渡り。これにモッチーも呼応してロープ渡りで応じたが、ロープ上で鉢合わせ。「お前がどけ」「お前こそどけ」といってる間にジミーズの反撃を許すというお約束も含め、Wカンチョ―攻撃や、飛べといって飛距離の足らない市川ダイブなど、モッチーが市川シフトで試合を進めてくのがおかしかった。もちろん時々バチバチもやるんだけど、今度はそっちに市川が呼応。なんと超レアなジャーマンを放つと会場大声援。もっとも椅子をもってきてその上に相手を投げようとして今度は自分がやられるというバラエティな幅振りの試合で、十分楽しませてもらった。

試合後、健闘をたたえつつ、市川を最後は蹴り飛ばしてリングをおろたモッチーだったが、このタッグはまたみてみたいな。ともかく市川のジャーマンが生でみられただけで元がとれた試合だった。

●第4試合 タッグマッチ
T-Hawk&ヨースケ♡サンタマリア vs ドラゴン・キッド&K-ness.
(×ヨースケ♥サンタマリア(10分18秒、バイブルから片エビ固め)ドラゴン・キッド○)

このベテランタッグもかつてK-nessが望月成晃率いるM2Kに加入し、ドラゴン・キッドと抗争を繰り広げるたことを思えば、隔世の感がある。確か有明で行われたマスカラ・コントラ・マスカラ戦でキッドに敗れ、マスクを脱ぎ素顔を公開したこともあったし。でもあれがないと今のK-nessはないわけだし、長いことみてるといろんな恩讐も超えて二人が同じユニットで試合していること自体が感慨深い。

一方、そんな抗争当時はまだプロですらなかったミレ二アルズの一番出世頭のT-Hawkとマリアは、レジェンドといっていい2人に全く臆することなく今の自分たちをぶつけていく。この辺の臆面のなさもまたすがすがしい。ベテラン対若手の抗争ではあったけど、少なくとも試合で先輩相手に遠慮してないのはいいなと思えた。正直かつて鮮烈なデビューを果たしたCIMAたちやT2Pといったあたりの衝撃に比べれば、まだまだという感じはしなくもないが、でも待望の若手勢力である。この芽はつぶさず、でも甘やかさずに育てて欲しい。実際そのCIMAも本大会にはいなかったわけだし。でもそれでも不満を感じることはなかった。少しずつドラゲーの時間も動き出している感じがしてきた。

●第5試合 6人タッグマッチ
YAMATO&土井成樹&Kzy vs 吉野正人&鷹木信悟&戸澤陽
(×Kzy(17分41秒、デッドリフト・ジャーマンスープレックスホールド)戸澤陽○)

まあ、あおりこそあったけど、前日ハードなタイトル戦をした選手はだいたい楽な位置にさげられてはいたが、6人タッグとはいえ、メインにいれられた選手はそういうわけにもいかない。ついこの間まではYAMATOが若い世代の先頭を走っていたが、彼も気が付けば30代。中堅と読んでいい位置にきてしまった。ミレ二アルズがまだ後塵を拝していて、かつジミーズ世代がもう一花咲かすべく頑張っているとどうしても分が悪い位置にはいるんだけど、それでも彼らなりに一生懸命試合はしていたと思う。

しかし戸澤は見違えたように活き活きしている。彼のベビーターンは大成功といっていいいだろう。合わなそうでぴたりと合う鷹木との連携はかなり斬新だったし、前日3回やった連続トぺをこの日も敢行。ある意味、琴香よりハイテンションな戸澤が8割試合を作っていた。前日のテレビ中継で岡村社長が「戸澤がまさかメインをはれる時代が来るなんて」みたいなことを言ってったが、みてるこっちも予想だにしていなかった化学反応だった。

試合はある意味セオリー通りベビーがヒールを蹴散らして、一件落着となったわけだが、正直マイクで試合時間を稼いでいく展開を半分期待していたので、思ったより試合の密度が濃くていい意味で期待を裏切られてしまった。この試合を含めて内容で勝負し、活きのいい若手で時代の変化をアピールしつつ、新風景の予告をしていくという意味ではハウスショーらしいハウスショーだったと思う。もともとしゃべらなくても魅せられる選手ばかりなんで、奇をてらわなければ、こういう大会もできるということ。ただ問題はこれが長続きしないことなんだけどねえ。この翌日は熊本。ハードなツアーはまだまだ続く。ドラゲーはこうした旅から旅を繰り返して大きくなってきた団体。舞台経験と度胸だけでなく、レスラーとしての技量も、リコシェが示したようにメジャーのシリーズの優勝をとげるということで証明された。これに続くきそうな世代が覚醒してくればまだまだ面白くはなるだろうと思うんで、あとはやっぱ博多とかほかの土地までいってまでみたいと思わせるものがもっとあったらなおいいかな?贅沢いったらきりがないけど^^
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DDT「KING OF DDT FUKUOKA 2014」福岡さいとぴあ大会観戦記(14.6.14 土 さいとぴあ博多)

DDT「KING OF DDT FUKUOKA 2014」福岡さいとぴあ大会観戦記(14.6.14 土 さいとぴあ博多)

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今年から今まで博多ほぼ一択(たまに北九州や熊本および鹿児島)だった九州ツアーを、博多を減らしてその分を振り分け始めたDDT。木曜には福岡市のお隣大牟田(相島勇人の地元凱旋大会)で試合をして、2日後に博多。正直大牟田をやらなかったら、さいとぴあは超満員になっていたであろう。実際新日は博多周辺のツアーを切って、国際センター一択にして満員を続けている。だが、攻めのDDTは「ついで」というスタイルを嫌う。しかも大牟田はRoad to Ryogoku in OMUTA〜ドラマティック・ドリーム・炭坑節〜という地方大会バージョン、博多はKING OF DDT FUKUOKA 2014トーナメント一回戦をもってきた。いつものDDTなら大牟田。シングルの多い勝ち負けにこだわった内容を楽しみたいなら博多。2日続けても違うものが見られるし、片方だけでもいい。この辺のきめの細かさはさすがとしかいいようがない。ましてやTVがついてスターレーン単独2連戦をやってるドラゲーとの興業戦争(開始時間が全くの真裏でかぶっていた)というおまけまでついて、繁華街からは程遠いさいとぴあは苦戦も考えられた。ましてや今回は単独開催でもある。発表は290人(満員)となっていたが、やはり昨年のさいとぴあよりは一割近く席が最初からなかったし、空席もDDTにしては結構あった。最終的にはほぼ満員になったが、出足は苦戦していた感じもした。しかし、リングレンタルを華☆激に依頼するなどしてコストダウンを徹底したおかげで、おそらくだが赤はでてないのではないだろうか?ましてや翌日が大阪とあって、選手が身一つで移動できるのも大きい。選手負担の軽減とコストカットを同時進行させている大社長の手腕には毎回敬服する。

試合前はGMとマイクアナによる見どころ紹介のあと、「IN TO THE LIGHT」にのってKING OF DDT 2014の選手入場式が行われた。リングにあがるのではなく、ステージに一列に並ぶ演出はかつてのPRIDE何かをほうふつとさせる。やはり「闘い」のにおいがする感じがした。そしてトーナメントを争う全16選手が北側ステージに揃うと竹下が選手宣誓。「我々選手一同は、両国のメインを目指し、プロレスラー精神のっとり闘うことを誓います! 平成26年4月14日…6月14日、選手代表、竹下幸之介!」となぜか日付を間違う。ネタではないみたいだったけど、つい「なんかあるの?」と思ってしまった^^

▼オープニングマッチ KING OF DDTトーナメント一回戦第一試合 30分一本勝負
◯アントーニオ本多 vs ヤス・ウラノ●
10分52秒 卍固め
※本多が二回戦進出。

第1試合はアントーニオ本多vsヤス・ウラノのトーナメント1回戦。この試合はグラウンドに活路を見出すであろうヤスの先手をとってアントンがグラウンドをしかけていったところがミソ。普段だとマイク要員になることが多いアントンだが、久しぶりに試合だけで勝負したアントンがみられたのはもうけもんだった。場外にでたアントンは追ってきたヤスをエプロンに叩きつけてリングに戻し、ニーオンザベリーのキャメルクラッチで苦しめる。カウンターの回転エビ固めをクリアしたアントンはスリーパー。このスリーパーが結構執拗で、なんとかこれを凌いだヤスにテーズプレスからナックルを見舞い、エルボードロップで試合を決めに来た。一回は逆転を許したが、バイオニックエルボーからダイビング・フィストドロップで二度目の勝負を決めにきたが、ヤスは剣山で迎撃。なかなかしっぽを掴ませない。この曲者同士の裏の駆け引きがすさまじい。やっぱできる選手同士の試合は見応えがありすぎる!ナックルの打ち合いからツームストーン・パイルドライバーの体勢に入るヤスは、劣勢をなんとか挽回しようと必死。いつもならどっか余裕をもっているヤスが珍しく必死になっていたのだが、これも察知したアントンがかわして瞬時に卍固めに切り返す。グイグイ絞るとヤスはロープを目の前にしながらギブアップ!あの手が届きそうで届かない位置で決められたのは悔しかったろうなあ。これでアントンが1回戦を突破という結果に。しかしこのトーナメントの先に両国のメインがまってるとあっては皆必死だったんだろう。そして実はマイクが無くてもDDTは面白いということをわからしめた試合だったと思う。エンタメ色はあくまでこうした基本がベースにあってできるものであって、そういうことができないからかわりにマイクパフォに頼っているわけではないということ。改めていわずともDDTのファンなら承知の上ではあったろうけど、それを改めて満天下に知らしめた意義のある一戦だったと思う。

▼第二試合 KING OF DDTトーナメント一回戦第二試合 30分一本勝負
◯入江茂弘 vs 高尾蒼馬●
9分10秒 エビ固め
※ビーストボンバー。入江が二回戦進出決定、二回戦第一試合がアントーニオ本多vs入江茂弘となる。

第2試合は入江茂弘vs高尾蒼馬のトーナメント1回戦。同門ドリフ同士の闘い。大牟田ではこの一戦を前に二人が改めて友情を確認した上で正々堂々ぶつかりあうと約束したそうだが、まさにその通りのすがすがしい内容。フィンガーロックの力比べで高尾を押し倒す入江にブリッジで対抗する高尾は入江に体を落とされても耐えていく。この辺が体重差を感じさせない高尾はカウンターのドロップキック、さらに四つん這いの入江にスライディングキックを発射し、セカンドロープとサードロープの間をすり抜けて場外弾と攻撃を畳み掛けた。軽量級の高尾に対して入江は重いエルボーで反撃し、フェースロック。ロープ際で倒れる高尾を踏みつけると、ボディースラム、ボディープレス、WARスペシャルと波状攻撃できついおかえしをしていく。徐々に体格差が勝敗を左右し始めると思いきや、その場跳びスイングDDTで高尾も再度反撃。シュバインは失敗したが、逆にブレーンバスターで投げかえしていくが、ここで入江は体格差にものをいわせたコーナースプラッシュで流れを変えると、垂直落下式ブレーンバスターで追い打ち。高尾もカウンターの延髄斬りからトラースキックを決めてなんとか星を戻そうと必死。だが、ダメージが蓄積されていた高尾は最後の最後ビーストボンバー狙いを二度読み切ってかわしながら、三度目をもろに食らってしまって万事休す。入江が勝ち上がり、トーナメント2回戦でアントンとの対決が決定したのだった。正直入江に穴らしい穴がなかったのは残念だった。ライバル同士というより高尾善戦したなという感じにみえたんだが、この結果は本人も不本意だろう。今年は全日でも他団体でもいろいろチャンスをもらいながら、石井と入江の陰になってる高尾。ここらで奮起してもらいたいところなんだが・・・・

▼第三試合 KING OF DDTトーナメント一回戦第三試合 30分一本勝負
●ケニー・オメガ vs 松永智充◯
11分41秒 エビ固め
※ダイビング・ボディーアタックを切り返す。松永が二回戦進出。

二試合目は正直意外性はないよな、と読んでいたので波乱があるとしたらここかなと読んでいた第3試合はケニー・オメガvs松永智充のトーナメント1回戦。ケニーがドロップキックからスリーパー、フェースロックで優位に試合を進めていく。もともとこの試合は松ちゃんが志願してケニー戦を組んでもらった経緯があるので、変態團とかでみせる松永の姿はない。松永は向かってきたケニーにカウンターのヒザ蹴り。間髪入れずにパイルドライバーでケニーを真っ逆さまに叩きつけるとあっという間に形勢逆転。このチャンスとみるや厳しい攻撃を畳み掛けるあたりはさすがのひとこと。ここで動きの鈍くなったケニーに左腕殺しの一点集中を展開していく。この執拗でしかもバリエーションが豊富な腕殺しにケニーが苦悶の声をあげる。さすがディック東郷の遺伝子をもつ男だけのことはある。他団体なら「格が違う」で一蹴されがちなカードで、しかも全選手を通してもエース格のケニーの価値を考えたら、松永の善戦は健闘レベルで終わっても不思議ではない。が、松永は電車道からダブルアーム・スープレックスでケニーを投げバックドロップ・ホールド。勢いに乗る松ちゃんは逆「STOP!」で突きだした腕を取ってアームブリーカー。しかしケニーも痛めた腕をかばうことなくタイガードライバーをフランケンシュタイナーで切り返し、ダイビング・ボディーアタックへ移行。真正面からこれを受けた松永万事休すかと思われた次の瞬間なんとその反動で丸め込みに切り返して、3カウント。松っちゃん大逆転勝利!に会場も大興奮。何度も勝利のポーズをとって観客の声援にこたえる松っちゃんは確かにいつもの便利屋の顔をかなぐり捨てていた。ここまで自分を追い込んで勝ったんだから万感の思いがあったんだろうなあ。

▼第四試合 KING OF DDTトーナメント一回戦第四試合 30分一本勝負
●MIKAMI vs KUDO◯
2分25秒 片エビ固め
※バックスピンキック。KUDOが二回戦進出、二回戦第二試合が松永智充vsKUDOとなる。

なんといっても注目はこれ!旗揚げメンバーのMIKAMIと艱難辛苦をともにしたベテランKUDOの一騎打ち。これは地方ではそうそうお目にはかかれない。KUDOが入場して紙テープが投げ込まれる中、MIKAMIが速攻で奇襲。ゴングが鳴らされるとスク~ルボ~イ。さらにミッキーブーメランから450°スプラッシュで一気に畳み掛けた。スライディング式スク~ルボ~イ、さらにはデュランダルからドラゴン・スープレックスで固めるもカウント2。それでもコーナーに登ったMIKAMIは追ってきたKUDOをキャッチすると雪崩式デュランダルまで決める強引さ。短期勝負ねらいはあきらかだったが、普段のMIKAMIらしさである、間合いとか、リズムが若干くるっていた感じがした。ここまでカウント2で返させると奇襲の意味が薄らいでくるからだ。そして極めつけはKUDOのバズソーキックがMIKAMIの顔面にクリーンヒット!さらにダメ押しのバックスピンキック。完全に意識が飛んだMIKAMIをKUDOが押さえ込んで勝利し、2回戦での松永戦が決定した。いや、MIKAMIの執念は理解できたが、やや勝負を急ぎすぎたかな?あと、地味なようで結構表舞台にいるKUDOと現れては消え、どっちかというとサポートに回りやすいMIKAMIの立ち位置の差もみえたかも。もし勝利を狙うなら速攻よりもラダーで来てほしかった気もした。

▼第五試合 10人タッグマッチ 30分一本勝負
◯HARASHIMA&彰人&相島勇人&アズールドラゴン&中澤マイケル
vs
高木三四郎&大石真翔&遠藤哲哉&伊橋剛太●&ばってん×ぶらぶら
9分37秒 体固め
※蒼魔刀

要するにこの日トーナメントからあぶれたものが全員ぶち込まれた10人タッグ。こういうカードが組めるのはDDTという団体の体力を証明していると思う。高木、大石、遠藤、伊橋がリングインすると続いてHARASHIMA軍が入場する。ここでマイクを持った大社長は「俺達のチームの博多の生んだあのスーパースターが、どうしてもピンで入場したいって言い出したんだ。今日は別入場です。ピンで入場です」と説明。するとばってんが入場というタイミングで、HARASHIMA軍が奇襲。両軍入り乱れてぶつかり合う中、試合開始のゴングが鳴らされる。場外戦の中、ばってんはリングサイドのお客さんにアピールしながら練り歩き、ようやくリングインするも、その背後を彰人とマイケルに攻撃されてしまった。あっという間に出番を失ったばってんを尻目に大社長は得意の?ルチャ殺法でマイケルを苦しめる、しかし、ばってんと伊橋を両腕ラリアットでなぎ倒すと、アルティメット・ベノムアームに移行。ばってんがこらえるとマイケルは空いている腕でさらにアンダータイツを取り出し装着。ダブルで狙っていく。ばってんがその腕をクロスしてばってんポーズ。するとばってんポーズを解除した反動で両サイドからアシストせんとした大社長と遠藤にアルティメット・ベノムアームがそれぞれ被弾!さらにばってん、救出せんとした大石もアルティメット・ベノムアームの餌食に!ここは結構見せ場だった。いつものDDTが凝縮された感じだったし。ここでタッチを受けたHARASHIMAはコーナー最上段からカンフーキックでばってんをふっ飛ばす。ここで入れ替わった伊橋に相島がブレーンバスターで投げると、すかさずHARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレス。彰人が大石をジャーマンで蹴散らし、アズールもプランチャでアシストという好連携!ここで孤立した伊橋にHARASHIMAが蒼魔刀を決めて勝利!試合後、HARASHIMAがマイクを取って「いよいよKO-D、このベルトを狙うトーナメントが始まりまして、1回戦をさっそくやってます。誰が勝ち上がっても自分は絶対そいつに勝って両国のメインをカッコよく締めたいと思います。次の福岡大会も絶対にベルトを巻いてきたいと思います。両国大会、誰がトーナメントを勝ち上がっても絶対にこの僕は勝ってやるさー!次の福岡大会もベルトを巻いてきてやるさー!そしてその試合でももちろん勝ってやるさー!(なんでかって!? それは鍛えているからだー!」で前半戦を締めた。いつもは目立つ地元勢もばってん以外は大牟田で目立つ場面があったので今回は乱戦要員だったかな?

▼第六試合 KING OF DDTトーナメント一回戦第五試合 30分一本勝負
◯飯伏幸太 vs 石井慧介●
7分53秒 エビ固め
※シットダウン・ラストライド。飯伏が二回戦進出。

ここは波乱がないかなと予想していた。全日のアジアタッグ王者の石井のエルボーにIWGPジュニア現王者飯伏はミドルキックで応戦。場外エスケープした石井に飯伏は「来いよ!」と珍しく声を荒げる。こんなに感情をあらわにする飯伏も珍しい。いらついているというより石井の奮起を促している感じがした。その石井はエプロン越しのエルボーからロープを挟んでのショルダーネックブリーカー。さらにエプロンを走り込んでのフロント・ハイキックと攻め込み、リングに戻った飯伏にヘッドシザースを決めるなど序盤は石井ペースになったが、これはむしろ飯伏が望んだ展開。もし石井が自分のペースにしたかったら序盤で挑発された時点でなんとか畳み掛けた方が良かったかもしれない。後頭部へのラリアットからタイガー・スープレックス・ホールド、顔面フロント・ハイキックと石井もここで攻撃を加えていくが、飯伏もエルボーで応戦してエルボー合戦へ。石井がここからカンガルーキック。飯伏もすぐさまオーバーヘッドキックを見舞うが、石井も延髄斬りで対抗。飯伏もショートレンジ・ラリアットを振るうと続いてラリアットを決めてシットダウン・ラストライドの体勢にいくが、石井もここは踏ん張って高角度ダブルアームDDTに切り返したが、両者ダブルダウン。意地と意地の応酬になった。先に起き上がってコーナーに登った石井を蘇生した飯伏も追いかけるが、これをかわした石井が雪崩式タイガー・スープレックス!だがこの荒業は逆に命取りになった気がした。なぜならここからの飯伏は、過去まともにくらうことなくほぼ着地に成功しているからだ。続くニールキックをかわしてハイキックをズバリヒット。これで石井がかえせないとみるや、シットダウン・ラストライドをさく裂させ、石井の息の根をとめた。やっぱりというか飯伏の牙城は2団体所属になっても相変わらず高い。疲れとかもあるんだろうけど、ここ一番の大勝負では絶対に負けない。石井もいいところまでいったけど、この試合に関しては飯伏の懐の中で泳がされていた感もなくはない。

▼第七試合 KING OF DDTトーナメント一回戦第六試合 30分一本勝負
◯マサ高梨 vs 男色ディーノ●
9分38秒 エビ固め
※タカタニック。高梨が二回戦進出、二回戦第三試合が飯伏幸太vsマサ高梨となる。

例によって男性客を漁っている男色先生を高梨が襲撃して場外戦で試合開始。カウントが進む中、ディーノが場外ブレーンバスターからリングに戻ろうとするが、高梨が脚を引っ張ってリング下へと落として、先にキャンバスへ。カウント19でディーノは生還する。このあたりは曲者同士。リングアウトのにおいをぷんぷんさせながらいいタイミングで裏切ってくれる。プロレスの正攻法でない部分をみた気がした。リングにあがってからは男色殺法全開に。ホモイェで高梨を止めたディーノは男色クロー、さらに生男色クローと畳み掛け、ナイトメアへ。コーナーに登るディーノだったが、高梨にロープを揺らされてしまうと、揺れの反動でロープ中央までつたってからトップロープに股間を痛打。ジョン・ウーからコーナーに登った高梨にディーノは男色ヴィーナスからカリクビクラズム、リップロックを食らい、防戦一方になる高梨。が続く男色ドライバーを回避してソバットを決めたあと、地方では決まり手になることが珍しタカタニック狙いにいくが、ここは決まらない。ところが高梨もソバットから自身のタイツを広げて掟破りの男色ドライバー狙いにいく。もうなりふり構っていられない高梨は、タイツにディーノの頭部を差し込むことに成功。だがこれをジャックナイフ式エビ固めで切り返すディーノ。が、高梨はすぐさま二回目のタカタニック。やっぱ自分の技でやられたくはない選手心理を逆手にとって、タカタニックで決めてやろうという作戦にディーノがまんまとのってしまった感があった。序盤にみせたチキンウィングアームロックのような厳しい攻めは有効にみえたので、あの流れを男色先生が持続させられていたら、どうなったかわからなかったろうなと思った。あとはトーナメントにかける執念というか、両国大会が当たり前になった昨今、ちょっと最初の頃に比べると、男色先生のモチベーションが下がった感じがしたのも気になった。逆に高梨はここで目立てないと当分出番が来ない分必死だったし、そこらへんが明暗をわけたかもしれない。

▼セミファイナル KING OF DDTトーナメント一回戦第七試合 30分一本勝負
●坂口征夫 vs 木高イサミ◯
10分7秒 片エビ固め
※勇脚・斬。木高が二回戦進出。

坂口には申しわけないが、ここはどうしてもイサミを応援したかった。実のところヤンキーキャラというより「あきらめの悪い」部分にひかれている私としては、坂口の明らかに喰らったら痛い蹴りや、関節技に対して、イサミがどう「諦めない」かを注目してみていた。イサミのエルボーと坂口のミドルキックの応酬は一歩も引かない意地の張り合い。坂口が腕十字狙いにいくや、これをかわしたイサミも足関節を取りにいき、リバース・インディアンデスロックから鎌固めへとグラウンドでも意地の張り合いに。再びスタンドになるとイサミは串刺しエルボーを決め、場外からコーナー下にもたれかかる坂口へスライディングキック。だがコーナーに登るイサミを追撃した坂口は、最上段にイサミをうつ伏せにセットした状態で強烈なランニング・ニーをかち上げる。坂口のPKをかわしたイサミがロケットパンチを放ち、再び打撃の応酬に。これを嫌って場外エスケープした坂口にイサミがトペ・スイシーダを狙うが、坂口はハイキックでイサミを迎撃。リング下に落ちたイサミへエプロンからのPK。さらにリングに戻してPKを決め勝負に出た。とどめとスリーパーを狙う坂口をイサミがバックドロップで叩きつけ勇脚を決める。この辺のあきらめの悪さはさすがイサミ!実は勇脚系の技は普段イサミとはあまり絡まない(ユニオンとDDTだし)坂口が案外警戒していそうで、慣れてない技だったような気がする。もちろん警戒はしていたと思うけど、坂口の予想をこえるタイミングのずらし方で決めてきたイサミが一枚上手だった。続いて勇脚・斬を狙うイサミに坂口はコブラクラッチへ。だがイサミは坂口の腹部に飛び込むように頭突きを放つ。実は会場中に響くくらいすごい音がしたのだが、この頭突きという格闘系にはない技を織り込んでくるあたり、イサミのクレバーさも感じられた。なぜなら頭突きで坂口の攻めのリズムが明らかに狂ったからだ。だからパンチのラリーにいっても坂口の方が付き合わされている感じがしたし、なんとか自分のスタイルに戻そうと、坂口が首相撲でヒザを突き上げ、ブレーンバスターをかえされて、追撃のハイキックでイサミを追い詰めたが、ダウンしかかりへたり込むイサミはここから坂口に再度頭突きを見舞っていく。さらに三発目の頭突きを食らわせると、ハーフダウンになった坂口に勇脚・斬がずばり決まり、イサミが辛勝!だが、これはやはりイサミの作戦勝ちだったと思う。やっぱ最後に頼るのが、ベースにある格闘技だった坂口と、最後までプロレスを駆使し尽くしたイサミとの差が出た試合だったろう。プロレス頭ではサラブレッドの坂口も悪くはないんだけどね。

▼メインイベント KING OF DDTトーナメント一回戦第八試合 30分一本勝負
◯竹下幸之介 vs 佐々木大輔●
17分16秒 片エビ固め
※タッチダウン。竹下が二回戦進出、二回戦第四試合が木高イサミvs竹下幸之介となる。

たぶん記憶に間違いがなければこの2人のシングルは初だったと思う。序盤はその感触を確かめるようにじっくりとした攻防で、佐々木ペースになりかかったところに竹下のドロップキックがさく裂。しかし向かってきた竹下に対して、トップロープを下げて場外戦へと誘い込んだ佐々木は、竹下にお株を取られ場外戦でイスに座らされせてランニング・ビッグブーツをいくらってしまう。リングに戻された佐々木は竹下をロープに固定すると左脚にスライディングキック。ここまでは竹下もよかったが、形勢を逆転させた佐々木は場外へ転落した竹下を掴まえて鉄柱に左脚をぶつけて、逆転。さらに左脚にダイビング・ヒットマンエルボーを決め移転集中へ。執拗な佐々木の四の字攻撃から逃れたい竹下は強引にブルーサンダーで叩きつけてペースを取り戻し、ハーフハッチ、ジャベリンキックと猛攻を開始。一点集中が効果を発揮する前に竹下が流れをこじ開けて、若さで強引に試合を引きずり戻した印象が強かった。だが、ここで引けない佐々木はエルボーの打ち合いからドロップキック、さらに竹下をトップロープに引っ掛けて顔面への低空ドロップキックをヒットさせると、朦朧とする竹下にエビ固めの洗礼。さらにクロス・フェースロックで捕獲するなど佐々木もなかなか揺るがない。なんとかエスケープした竹下は後頭部へのドロップキックからジャーマンへ。これをクリアした佐々木は体勢を入れ替えて十字架固め。さらに佐々木のコルバタ狙いを途中で止めた竹下。背後に着地した佐々木にローリング・ラリアットがきれいにきまった。このディスカスパンチばりの強烈な一発は竹下の新しい個性といっていいかもしれない。ここから必殺技のタッチダウンにつないで、難敵佐々木から勝利。最後の2回戦組み合わせはこの試合を場外で観戦していたイサミvs竹下となった。

試合後、竹下がマイクをもつ。「佐々木さん、ありがとうございました! 今年のKING OF DDTトーナメント、僕が優勝します。僕が今、一番強いということを証明してみせます。イサミさん、明日楽しみですね。絶対、僕が両国のメインに立ちますので楽しみにしてください! ありがとうございました!」

この結果、トーナメント2回戦の組み合わせが決定。アントンvs入江、松永vsKUDO、飯伏vs高梨、イサミvs竹下が6・15大阪でおこなわれることになり、GMのいざないで二回戦進出者がリングイン。それぞれが思いのたけをマイクでなく、握手やにらみ合いなどで表現していった。正直竹下対イサミは両国で実現しててもおかしくないカードだとおもっちたので、ひとつ結果を出すためとはいえ、先に大阪でおしげもなく実現させてしまうあたりにDDTの思い切りのよさを感じた。決して攻めの姿勢は崩さない、そして、連戦でありながら、出てくる色合いをすべて変えるという試みは大変だったとは思うけど、ストロングなトーナメントもバラエティな地方スタイルも色んなやり方で見せられる強みが今のDDTにはある。やっぱ大したもんだよなあと思わざるを得ない。

ただ熱戦の余韻に水を差した試合後のばってんアナウンスは本当余計だった。しかも芸人なのにカミカミだったし・・・・

次回DDT福岡大会は9.6土。場所は同じさいとぴあで、なんと東京女子とのダブル興行!まさか東京女子が、アイスリボンや、ましてやユニオンより先に福岡にくるとは!9.6はもうスケジュールあけました!



プロレスリング華☆激・イジメ撲滅チャリティープロレス『篠栗☆エストレージャ』観戦記(2014年6月8日(日)福岡県粕屋郡・篠栗町民体育館 )

プロレスリング華☆激・イジメ撲滅チャリティープロレス『篠栗☆エストレージャ』観戦記(2014年6月8日(日)福岡県粕屋郡・篠栗町民体育館 )

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篠栗を「しのぐり」と読んでいた山口県民がこれから観戦記書きます(笑)まず事前にこの日のメインを闘うアズールドラゴンからじかに私が「挑戦」されてしまった。もちろんプロレスの試合をするのではなく、観戦記を書いている私との「プロレス力」勝負といってもいいんだろうか?ようするに「俺の試合をみてあんたがどうかくのか、楽しみに待ってるぜ」的なことを、私が「挑戦」と上から目線で書いてみたんだけど、そういうコメントをもらった以上心してかかろうと思う。がメインは一応後にとっておく。

ちょうど開始5分すぎに篠栗に到着。入場式がはじまっていたんだが、びっくりしたのは、かつて華☆激が目指そうとしていて途中で投げ出した「古き良きみちのくプロレス」スタイルに原点回帰していた印象を受けたことだった。まあ私と華☆激との付き合いは旗揚げ当初からだから、小川、コスモの両名を除く他の所属選手より付き合い長いわけだし、15年余の時代時代で色んな団体の顔をみてきたけど、今の華☆激は決して嫌いではない。と書くとまた「アステカびいきして」と思われるかもしれないが、今まで「赤いおじさん」を特別扱いして観戦記書いたことは一度もないので(もちろん会場ではいちエストレーじゃとして敬意は払ってるけど)これから書くことは全て本音と思ってもらっていい。

で、いいなと思った点その二は篠栗がプロレスを基点に街あげてお祭り態勢にしていたこと。体育館の前には出店が並び、中では笹栗のグッズが各種売られていた。祭りの中によばれて試合を行うことは、華☆激でもよくあることだけど、プロレスの大会そのものが街のお祭り化してる例って今ではそんなにないと思う。でもメキシコだとそうかもしれないなあ。プロレスがあって、会場の周りに出店があって、試合があるときにはそれ自体がイベントになる。日本だと野球やサッカーがそうかもしれないけれど、プロレスでそれをやっちゃうというのは、ある意味すごいこと。また篠栗が博多から程よく距離があって、しかも大分や佐賀とかからもアクセスがいいという立地条件もプラスになっていただろう。発表は観衆415人となっていたが、これはそんなにおおげさな数字ではない。実際、入ってびっくりの入りだったし、営業大好き・アステカさんの努力の成果のひとつといってもいいだろう。この姿勢をかつて弟子だったひとたちになぜちゃんと教えてこなかったのかが・・・いや、これは本筋それるからいうまい。でもこのいい意味でも悪い意味でも無駄に軽いフットワークのおかげで、観光とかでは山口からは、まず行かないだろうと思われる笹栗に行けたんだから一応感謝しておこう。

まあでも笹栗のみなさんには悪い言い方かもだけど、こういう隙間産業的アプローチは悪くないと思う。華☆激の大会はいつもみてると飽きてくるけど、たまに見る分にはちょうどいい。そこを狙うならさざんぴあとかで定期戦するより、新鮮に驚いてもらえる街や村にプロレスを運んでいってほしいと思う。プロレス過疎地(篠栗自体は過疎とは縁遠いかもしれないが)にプロレスを届けていくことは決して悪いことではないからだ。実際リングにあがった議員や社長の数が半端なかったのもびっくりした。プロレス界でこれだけ無駄に顔が広い代表はそうはいないと思う。問題はこの関係が過去長続きしたためしがないことなんだが(苦笑)まあそれはいってもしょうがないし。

試合前に篠栗88ベルトのお披露目、zero-dashの一生懸命なステージ、プロレス教室などがあって、プロレスのルール説明も行われていた。これも含めての全4試合なら悪くはない。料金も2500円とリーズナブルだし。

第1試合 15分1本勝負
○久保希望(9分16秒 エビ固め)新泉浩司●
※スクールボーイ2連発

正直最初篠栗には行く気なかったのを翻意させたのはこのカードがあったから。GT-Rの同僚として、同世代のライバルとして、常に遠慮会釈なくぶつかりあう二人は九州のプロレスシーンの財産である。それが第一試合で・・・というのはいうまい。大人の事情は知ってるから(笑)ただ、そういう事情(試合後も実は忙しいという)は抜きにしても、この2人がぶつかり合うことは、確実に面白いと思えたのだ。遠方からの交通費とチケット代を出させる魅力がカードに一つでもないと、なかなか足は延ばせない。

で、期待値の高いカードではあったんだが、この遠慮会釈ない関係というのが裏目に出てしまう。最初こそいい意地の張り合いで一進一退になっていた攻防だったが、新泉の「誰がみてもやばい」エルボーが、久保の顔面をクリーンに打ち抜いてしまったのだ。これで立ってはいるけど脳震盪状態の久保はがくっと動きを落としてしまう。新泉の攻撃はそれほどえげつなかった。得意の蹴りもそうだが、エルボーの確実性は彼が崇拝しているらしい、故・三沢光晴のそれに匹敵するのではないかとさえ思えるほどの強烈なもの。普段厳しい攻めを受け慣れている久保が打ち砕かれたというのはよっぽどのことだと思う。

だから受け身を取り損ねたとかそういうことでないアクシデントだったんで、これは仕方ないことなんだけど、身を削ってやるプロレスは正直四天王の時代で終わりにしてほしい。激しいプロレスもいいけれど、行き過ぎはやはりよくない。とはいっても手抜きされるとそれはそれで嫌なんだけど・・・・難しいなあ。
それでも今回久保が勝てたのはくぐった修羅場の数故だったと思うが、内容は完敗だった。またいつかリベンジしてほしいと思う。いずれまた状況がベストの時にこのカードは組んでもらいたい。久保希望はこんなところで終わる選手ではないし、新泉も再戦は望むところだろう。名勝負数え歌はまだまだ続く!

第2試合 15分1本勝負
○磁雷矢(13分06秒 コウモリ吊り固め)ウラカン・マリーノ●

レアルルチャ提供試合としてリンピオのマリーノが師匠の壁に挑む一戦。正直ジャック除く大人メンバーの中では一番できる方のネグロですらなかなか越えられない師匠の壁である。飛んだり跳ねたりは若いマリーノなら容易だろうが、ルチャはそれだけではない。マスカラスなんかがよく見せる複雑怪奇なメキシカンストレッチの迷路がこの日も火を噴いた。正直帰国直後の磁雷矢も約20年経過した今の磁雷矢も試合スタイルはそんなに変わってはいない。飛ばない分劣化が目立たないという利点もあろうけど、同時にグラウンドだけでも試合ができてしまう。そしてその奥深さ故、やはり弟子にあわせて試合をしてるのが、丸わかり。そりゃ、先生が若くしてメキシコに単身わたって修行を積んでから数十年の歴史を、その弟子が数年練習しただけでこえられたら苦労はないだろうけど、やっぱ実力差が極端にあると、どうしてもうがった見方しかできない。そこがレアルルチャをみる時に一番困ることではあったりする。特にシングルはごまかしがきかないから余計にそう思う。

マリーナもネグロも単体でみたら悪い選手ではないと思う。でもやはり磁雷矢とは比べようがない。もう少ししたら門下生同士のシングルも提供できるくらいになってほしいところだが、まだそこまでは行ききれてはいないのかな?とにかくどうみても師匠が弟子に稽古つけてるようにしかみえない。マリーノもがんばった、だけではお客には覚えてはもらえまい。なんでもいいからもっと必死になって、磁雷矢にない「何か」を身につけてほしいな。ネグロはルードだからまだいいんだけど、リンピオの師匠越えは同じ立ち位置にいる分難しいからねえ。

第3試合 30分1本勝負
○スカルリーパーA‐ji&上田馬之助 (11分39秒 片エビ固め)コスモ☆ソルジャー&xXXx●
※ハイキック

コスモの位置にKAZEを代わりにいれたら、FTOなんかでよくみかける光景だなと思ったタッグマッチ。普段いじめ撲滅の公式戦がメインにくるんでセミになること自体めずらしいというか、はじめてみた。いじめ撲滅の公式戦の趣旨は何度も聞いているので知ってはいたけど、このいじめる側にまわっているのが、普段覆面問題を含めて議会でいじめられている、もと不良のA-jiというのがなんとも複雑。ていうか、もともとヒールだしね。その上、普段のストレス発散に他団体の試合を活用し、拍車をかけて情け容赦ない攻撃をみせるダークサイドFTOはこの日も大暴れ。見事な反面教師役に徹していた。

正直この中では一番練習量が豊富で、しかも技の一発一発が何気に痛いといわれるコスモもこれだけ体格差があると確実に相手を仕留めるのは難しい。ましてや名古屋組のコスモは福岡組ほどFTOに免疫がない。全くないわけじゃないけれど、この立ち位置は普段アステカが入ってるところだし、そういう意味でのやりにくさはあったのかもしれない。なんかいつもほど連携もスムーズではなかったともとれるし、ダークサイドの手練れもまた巧妙だったともとれる。どっちにしてもxXXxとコスモが勝つ絵はあまり想像できなかったというのが正直なところ。まあ暴れる中年は結構手が付けられないからねえ。ましてや片方は普段吸うたばこの量が当選後増えたとぼやいている有様だから(笑)これでも暴れ足りなかったかもしれない。

最後、かなりダーティーに、でもクレバーに勝って試合を締めたダークサイドFTO。でも一応最後は「よいこのみんな、まねしちゃだめだぞ」とちょっとだけ議員に戻ってマイクをもったA-jiの妙な律儀さでかろうじていじめ撲滅というテーマが成立した試合だった。

第4試合 【篠栗88タッグ王座決定戦】
○アステカ&KING (19分11秒 片エビ固め)アズールドラゴン&ヴァンベール・ネグロ●
※聖スプラッシュ。アステカ&KINGが初代王者となる。

この試合だけ翌日に繰り越して書いた。なんでかというとやっぱ「挑戦」を受けた以上は万全の体調で書きたかったから。さて、すでに戴冠経験もあって、連携も問題ないアステカ・KING組はすでに完成しているチームなんでこっちにはそれほど書くことがない。相変わらず赤いなあ、くらいだし、鳥栖からの連戦でコンディションも上々(に見えた)だったし。まあ結果だけみたら至極当然だと思われよう。

しかしこの試合の見所はなんといってもネグロ覚醒!である。レアルの枠の中にいたら決してここまでの化学反応はおきなかっただろうし、某なんちゃってヒールごっこのユニットでは逆に成長の芽をつぶすと危惧していただけに、これはうれしい誤算だった。カードが魅力的かどうかより、実際試合してみて面白かったかどうかがプロレスでは重要なこと。
そういう意味では仮にアズールが挑発しなくても、この試合は充分面白かったと思う。この愛弟子の活躍には、セコンドについていた磁雷矢先生もマスクの下で満足そうにしてたのではないか?立場上中立の位置にはいたけど、内心やっぱ心配もしていたと思う。
そのネグロ覚醒に一役買ったのが、アズールドラゴンである。自分をあえて追い込んでまでして、タイトル戦に臨んだ意気込みもさることながら、先輩としていかにネグロを引っ張っていくかをいろいろ考えていたと思う。連携らしい連携は少なかったけど、ネグロを一介の若手扱いせず、いちパートナーとして扱っていたのが、印象的だった。「人間は扱われ方が変わると、その扱われた通りの人間になる」というのは某心理の大先生がいわれていた言葉なんだが、この日のネグロはまさに一人前として扱われていた通りの活躍をした。アズールもただパートナーをたてるだけではなく、自己主張もしっかりしていた。自分の扱われ方も大事にしていた点は大いに評価に値する。「自分はタイトルにふさわしい人間なんだ」という主張は、ここぞという時にしかださないジャーマンなどの各種スープレックス系の切れ味に現れていた。過去見たどの試合より魂がこもっていたし、そこまでしてタイトルが欲しいんだという渇望として表現されていたと思う。ぶっちゃけ新設されたベルトに価値がついていくのはこれからである、既存の価値観より新しい価値観を目指すというのは、アズール組の立ち位置から言っても決して悪いことではない。未来志向のヒールユニットがこの九州に誕生したことはむしろ喜ばしいことだといっていいだろう。ともすれば高齢化の波がおしよせている九州のプロレスシーンでは数少ない「未来」がこの試合でみえたのは、とても大きなことでもある。

今だから言うが、メインには全く期待はしていなかった。そこへアズールからの「挑戦」があって、注目せざるを得なくなった。そして注目した以上の内容をみせてもらった。今後これを点ではなく線にして継続していってもらいたいのはいうまでもない。この日共闘していたダークサイドFTOとも結託して一大ヒールユニットになればかつてのブラックジャスティスの再来になることも夢ではないだろう。

ユニットの身軽さを生かして他団体にもあがってもいいかもしれない。それも九州限定でなく全方位にケンカをうっていいと思う。とにかくアズール、ネグロ組は確実に九州のプロレスシーンに一石を投じる存在であることは疑いようがない。しかし、ネグロ組、ブラックジャスティス、そして玄海軍。この3つが決して交わらないだろうなあと思われるのがはがゆいところ。それだけ複雑になりすぎた九州のプロレスシーンに関しては各団体の責任者には少しは反省してもらいたいんだけど、まあ安易に交流するより夢で終わってもいいかなと思うことはあるんだけど、どこの団体も融通も話もきかなずぎだからなあ。よしんば交流できたとしてもあとで揉めそうなのは容易に想像つくし・・・ってだいたいファンがこんな気を遣わないといけない事態がそもそも異常だということくらいは認識してほしいものだ。まったく・・・・どこの団体にも一応面識があるだけにこのくらいはたまにはいっていいでしょ!

終わってみればメインが一番よかったかな。アステカ組はいつも通りの必勝パタ―ンではあったけど、逆にあれを崩したら勝機はあるという事。まだまだこんなもんじゃないよ。それにしてもあの篠栗の手づくり感たっぷりのあたたかい興業形態はまたプロレスの魅力的な姿のひとうの形だったと思う。6月の梅雨時、雨でも降っていたら冷房のない体育館は蒸してしかたなかったろうけど、ちょうどいい気候にも助けられて、また満員のお客さんの中でみるプロレスはとても楽しかった。またこういう場所でプロレスがみたいなあ。とはいってもあまり辺鄙だと山口からは行きにくいんだけど^^みなさんおつかれさまでした。


九州プロレス『めんたい☆FESTA!2』(14.6.1 福岡天神・西鉄ホール)観戦記

九州プロレス『めんたい☆FESTA!2』(14.6.1 福岡天神・西鉄ホール)観戦記

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今年で二回目になるめんたいフェスタだが、不安と期待が入り混じって当日を迎えた。不安というのは、活動がほぼ地元でできなくなっている大阪系や沖縄系(皮肉にもデルフィンが大元に関わっているんだが・・・)レスラーが大挙して押しかける流れになるのでは?という危惧。人数増えても試合数は頑なに増やさない九プロではおのずと活躍できる選手が限られる。よって不定期参戦が多くなるので、線として見た場合の闘いの流れがぶつ切りになりかねない。一方期待は、戴冠後どんどん失速していく一方だった玄海が、藤田ミノルと阿蘇山と組み、武闘派集団を結成したこと。とても魅力があるチームなんだが、これに対する正規軍がなんともこころもとない。筑前が復帰しても、今計算できる顔ぶれが、めんたい、純二、日田丸、じいちゃん・・・では、とてもじゃないが、将来真っ向から渡り合える気がしない。討伐団がいてくれたらいい闘いもできようが、今となってはそれもかなわない。せっかくいい流れになりはじめているんだから、この流れをなんとか点ではなく線にしてほしいのだが・・・

①【ばってん試練の7番勝負!~第1番~】10分1本勝負
●ばってん×ぶらぶら(9分8秒 体固め ※高角度チョークスラム)ゼウス○

ばってんは、先日のTV番組ロケでの「ぬるぬるローション相撲」で太腿を負傷しており、入場時も松葉つえを使うほど歩行困難な状態。そこへ追い打ちをかけるように「試練」を与えるプロデューサーめんたいが送り込んだ刺客は、入場までばってんには完全シークレット!ということだったが、まあ先の流れからいうとそんな大した選手は呼ばないだろうとタカをくくっていた。が、入場ゲートに現れたXは、まさかのゼウス!ばってんはもちろん、会場が大きくどよめく。まるで罰ゲームだが、ばってんはなんとか平静を装ってばってん芸をゼウスの前で披露しはじめる。あまりに長いのでしびれをきらしたゼウスが猛攻するとたちまちヘタるばってん。あまりのパワーの差に、まったく歯が立たない状態。
しかし、そこは意地もあるのか、ゼウスのパワーにさんざん苦しめられながら急所攻撃や、しゃもじ攻撃、延髄、DDTと畳み掛けて一矢報いようと必死ではあった。ぶらぶらエルボーを決めるばってんだったが、会場のノリが悪く、何回もやりなおす。ここはこだわらなくていいのになあ・・・・ここで調子に乗ったばってんは再度、ばってんエルボーにいくんだが、当然あっさり首を掴まれ、そこからゼウスの高角度チョークスラムで完全KO。
なかなか器用な試合ができないゼウスではあるんだが、この試合に関しては大阪で磨いたスキルが役に立ったなあという闘いだった。一方ばってんは抵抗をこころみてその上でつぶされるという自分の立ち位置をよく理解していた。プロレスラーとして試合数が増えるたびに確実に進化しているばってんだが、芸人としてどんどん退化していってる気がしないでもない^^
②【じじいとオカマと蹴撃手~予測不能3WAYマッチ~】20分1本勝負
がばいじいちゃん VS ゴールデン・パイン VS ウォーターマン日田丸
○ウォーターマン日田丸(9分8秒 体固め ※ハイキック)ゴールデン・パイン●

バックステージからパインとじいちゃんに軽いストーキング行為を受け、マッチメイクに対し不満たらたらの日田丸。まあこの組み合わせなら3WAYよりハンディキャップマッチでもよかったような気がするが、やっぱここは頭の柔軟性がためされるところ。日田丸はバチバチ系だし、じいちゃんはマイペース系となると試合を組み立てる役目はおのずとパインちゃんになってくる。最初はパインちゃんとじいちゃんが手を組み日田丸に迫る展開になった。日田丸はパインちゃんを攻めればセクハラ扱い(胸を触ったことで「男だろ?これ!」と日田丸は抗議したが受け入れられず)じいちゃんを攻めれば、老人虐待でブーイング。やる気を失った日田丸を尻目に、パインとじいちゃんの攻防が開始。一見お年寄りには優しいふりをしていたパインちゃんも勝機となると本性を表す。トップロープに上ったじいちゃんを雪崩式で投げようとするパインちゃんを、杖でふんばり投げさせないじいちゃん。逆にパインちゃんの手首をひねってロープ綱渡りへ。さらに杖を奪われたじいちゃんはスイッチが入りいつもの高速化!日田丸も加わったところで再び、じいちゃんとパインちゃんが手を組む。じいちゃんが杖で急所攻撃を繰り出すとパインがキスというW猛撃に悶絶する日田丸。だが、ここでスイッチがはいって開き直った日田丸はパインちゃんと急所クロー合戦を展開。さらに、自らキス攻撃となりふり構わない展開にもっていってしまった。これにうろたえたパインちゃんへ強烈なハイキックを決め、そのまま片手フォールでのびたじいちゃんを尻目に何とか勝ちをもぎとった。こけるとしたらこの試合かなと思っていたけど、意外と面白い試合になった。やっぱパインちゃんが隠れたMVPかな?試合中や試合後も自ら売り子していたし、ああいう積極的な商魂は九プロも見習ってほしいところだ。

③【遺恨決着!?悪童更生計画】30分1本勝負
○旭 志織((6分35秒 卍固め)キシャーン●

3.23大会で因縁が勃発した2人の決着戦が今回組まれた。キシャーンを更生させるというテーマのある闘いで、九州での存在感を確固たるものにしたいという魂胆がまるみえの旭。
一方、キシャーンも前回、旭に教わった「なんか!」「キシャーン!」というコール&レスポンスの快感を覚え、連発。すっかり気に入っているようだ。試合は、意外にも正統派のテクニック合戦となり、見ごたえある攻防が続出。どっちも受けがうまく攻めても絵になるので試合は意外にもかみ合った。「なんか!」「キシャーン!」というコール&レスポンスで観客と一体となり更生したかのような闘いぶりを見せる。が、やはり根は悪党なんでついつい本能のままにテーピングを使ったチョーク攻撃など、いつものキシャーンに戻ってしまう。キシャーンの荒々しい猛攻を絶えきった旭は鮮やかなニールキックからの阿吽、
さらにガッチリと卍固めに捕らえ、レフェリーストップ勝ち。試合後、旭はキシャーンの健闘を称え、握手を求めると、キシャーンもしっかり握り返して更生に大成功・・・と思いきや、ラリアットからのチョーク攻撃で、あえなく轟沈。キシャーンの更生は失敗に終わるだろうな、という予想はついていたので至極当たり前の結果。だが、この物語は続いていくんだろうか?やるだけ不毛な感じもしてきたけど、実力者同士をこういう形でしか生かせないのはどうかなあ。いずれメインストーリーに絡むかもしれないよ、的な「含み」はもたせてもよかったと思う。

ここで休憩。今回は大会前にめんたい☆キッドのテーマにPVがついたのでそのお披露目と、休憩時間にはめんたい体操なる体操をめんたいが披露した。しかし自分の出番までにめんたいが出すぎるのはどうなんだろう?あのテーマ曲もメインで聞くころには辟易してきたし、体操自体微妙な感じがした。せめてドラゴン体操くらい突き抜けていたら面白かったのに・・・・

④【新入団選手デビュー戦~桜島大噴火!~】45分1本勝負
●田中純二(9分13秒 グランドコブラツイスト)桜島なおき○

元・大阪プロレスの瀬戸口、「桜島なおき」と改名し、九州プロレスデビュー戦!相手は、九州の門番こと田中純二。プロレスにはそれぞれ役割があるので、純二がそういう役回りを納得して引き受けているのであればそれでいいのだが、かつて九州男児最強を決める際に個人闘争の流れになったとき、純二も自己主張はしていたのだ。その気持ちを忘れてないのだったら、便利屋として使われている今の立場に異を唱えるような試合をしてほしかった。一方、桜島は一升瓶を片手に、桜島模様と薩摩の十文字をあしらったニューコスチュームで登場、大量の紙テープをあぎ、酒しぶきを宙にまわす。ビジュアル的には全然ありだが、かつて阿蘇山とコンビ組んでいたマスクマンの「桜島」や「せごどん」の存在はまた九プロお得意の「黒歴史」で片づけてしまうのかな?ランニングネックブリーカー、串刺しラリアット、ブルドッキングヘッドロック、バックドロップと畳み掛ける純二に対し、桜島は得意のドロップキックで形勢逆転。ブレーンバスター、ダイビングニードロップ、フィッシャーマンズスープレックスと、どんどん純二を追い込んでいく。息を吹き返した純二は、ブロックバスター、ダイビングヘッドバッド、さらにフィニッシュにいこうとしたが、これを読んでいた桜島は丸め込みを連発し逆転を狙う。まるで全女みたいだったが、桜島もなりふりかまってられないところだろう。鹿児島凱旋も決まっているし、鹿児島の新しい顔としてなんとしてでも定着しないといけない。その気持ちはよく伝わった。
純二の会場中に響き渡る強烈なヘッドバッドが桜島にさく裂し、万事休す、と思われたが、
執念の桜島は、ガッチリとグランドコブラに捕らえ、3カウント。先輩の価値をさげずに辛勝という形にもっていった桜島はなかなかできるなとは思わせた。たぶんやり方次第では手薄な正規軍の柱にもなり得よう。ただし、その代わり純二の位置は門番止まり。ここらへんに九プロの闇をみた気がした。

⑤【めんたい☆フェスタ!2~新武闘派集団決起~】60分1本勝負
めんたい☆キッド&●台風&ビリーケン・キッド 対 玄海○&阿蘇山&藤田ミノル (19分55秒 片エビ固め ※玄界灘)

全方位に喧嘩を売ると正義でも悪でもない新武闘派集団を結成した玄海。玄海に賛同した阿蘇山、藤田と組み遂に本格始動となった。ミノルを全面的に信用してないとはいったものの、いざ入場してみればそこまでギスギスした感じはなかった。阿蘇山とはもともとが師弟関係だからいいとしても、やっぱそのギスギスがどう変化していくのかもみてみたかった。対するめんたい軍には、同じキッドの先輩・ビリーと、この日、復帰戦となる台風が加わる。このあたりに九プロ正規軍の屋台骨のもろさがみえる。やっぱ緒戦から助っ人を頼むというのはそうかとは思う。しかし一方でこれが復帰戦になる台風は意気軒昂に阿蘇山を狙っていく。がむしゃらに向かっていくも、いかんせん今の台風には荷が重い。変わった、ビリーと藤田はスピーディな攻防でお客をわかしていく。このあたりはプロ的な攻防でよかったんだけど、せっかく3月に日田丸との遺恨が発生してるんで、ここにビリーではなく日田丸をいれたらもっと意味の出たカードになったと思う。玄海は、軽々とめんたいをリフトアップで抱え上げ、場外の台風&ビリーに投げつけるなど圧倒的なパワーを見せつける。初登場時以来輝きを失いかけていた玄海が久々にみせた光だったような気がする。この勢いで玄海軍は初結成とは思えない絶妙のチームワークを見せ、完全にビリーをローンバトルにしてしまう。でもこの辺は藤田&阿蘇山にかかればどうってことない仕事ではあったと思う。めんたいも玄海&阿蘇山へ2人まとめてプランチャを炸裂させるなど大奮闘はしたし、めんたいに触発された台風もトペ、さらにビリーは、玄海軍3人めがけてトペ・コンヒーロを繰り出すなど、空中戦に活路を求めて一時は逆転しかけた正規軍。だが終盤、めんたいボム、コーナーtoコーナーのミサイルキック、そして、めんたいスプラッシュでミノルを追い込んだものの、これを玄海がカット。阿蘇山は復帰戦の台風に照準をしぼり、強烈なマグマドライバーを決めるもこれもカット。試合は一進一退になりながら、だんだん玄海軍のペースになりはじめていた。ミノルのサヨナラツームストンでダウンする台風に、トップロープから玄海のダイビングエルボー、阿蘇山のマグマスプラッシュと畳み掛け、トドメは、玄海の完璧な玄界灘で台風を沈め、言葉通り、熱く激しい試合を見せつけた。

試合後、ゼウスがリングイン。玄海に詰め寄って「オイ!秀吉(玄海)!相変わらず強いやんけ!俺はな、お前と試合するのが凄い楽しみなんや!8月10日、博多スターレーン大会!大阪で試合入ってるけど、とっとと終わらして、新幹線でここに来る!俺は秀吉(玄海)と試合がしたい!ほんまはシングルがやりたいねんけど、大人の事情もあってな、まずはタッグからや。俺のゴッツイ相棒連れてくる!まずはタッグで、秀吉(玄海)とやらせてくれや!九州プロレス!頼むわー!むっちゃオモロイやんけー!」と挑発したが、なぜか全方位の喧嘩を売るはずの玄海は明言を避け、無言でリングを去った。この辺は「やってやろうじゃねえか」で応戦してもらいたかったなあ。

一方自身のプロデュース大会を勝利で飾れなかっためんたいは「人生は、明太子のように甘くはないようです。でも僕は諦めが悪いんです、絶対に諦めないんです!玄海が巻いている九州で一番強いベルト、絶対巻きます!」と改めて王座獲りを宣言し、昨年同様お母さんをリングにあげて、大会を締めくくった。全体的にはとてもクオリティの高い大会だったんだけど、いくつか気になる点もあった。

まず今回チケットがソールドアウトしていたはずなのに、なぜか南側中央にぽっかり空いた椅子の列が最後までうまらなかったこと。ああいういい席は有料入場者に解放すべきで、来るかこないかわからない人の席に割り振らないでほしい。あれが仮に招待席だったとしたら、この日きたお客や、当日券をもとめたのに席がなくて仕方なく隅に用意された席に座ることになったお客さんに失礼だろう。芸術劇場でも同じことをしておいて、また西鉄ホールで結果的には同じ絵をつくってしまったのが気になってしかたなかった。あと、とても魅力的な玄海軍に対する今後が全く提示されなかったこと。ゼウスがせっかく喧嘩ふっかけてきたんなら堂々とうけて立てばよかったのに。で、めんたいフェスタ自体は昨年めんたいの10周年記念大会という意味合いで開催されたのに、なんでまた今年もやるんだろうという大きな疑問。産んでくれたお母さんとハグするのはいんだけど、その光景去年もみたし・・・・なんとなく試合内容はいいのに、ぼんやり締まってしまって、結局何がいいたのかがよく伝わらない空気になってしまったのが残念すぎる大会だった。

ちなみに試合前、新発売のばってんお面が気持ち悪くて「誰がこんなの買うんだよ」と思っていたら、なんとこの日一番に完売したらしい。ではもうこの大会は来年から「ばってんフェスタ」でいいと思う^^さて熊本を挟んで8月のスターレーンが待っているけど、正直どんなもんかなあというところ。気持ち的にはいまいち盛り上がりきれてはいないのがなんともなあ。でもまあ見守るしかできないしね。




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