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全日本プロレス「第2回王道トーナメント ~2014オープン選手権~」観戦記 (2014年9月21日 山口・海峡メッセ下関)

全日本プロレス「第2回王道トーナメント ~2014オープン選手権~」観戦記
(2014年9月21日 山口・海峡メッセ下関)

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この日はカウンセリングの自主練があって、結局3時間ほど小倉で練習してから下関へ戻った。しかし自由席が北一列しかないとの報を受けて正直焦ったが、なんとか会場入りできた。駐車場が満車に近い状態だったんで心配してたんだが、入ってみるとたくさん席を作り過ぎていたせいか、意外とすかすか。もう少し椅子を減らしたら結構満員感もでたと思うのだが、もったいないことをしていたなあ、という気がした。北側にあんな数の席いらないと思う。とはいえ、いち地方大会が日曜開催なんてめったにないことだし、王道トーナメントを下関にもってきてくれた英断は大いに買いたいと思った。ただ日曜はメッセも他のイベントがあったりして、駐車場にとめられないこともあるんで、痛しかゆしというところかな。

第一試合:30分1本勝負
●アステカ(7分44秒・体固め)○金丸 義信

アステカは、アジアンプロレスの北海道ツアーから数えて全日本二連戦を含む11連戦のとり。あとで聞いたらコンディション的にはよくはなかったそうだが、そんな様子はおくびにも見せなかった。やはりメジャーどころのシングルマッチというのは気合が入っていたんだろう。ましてや相手はもとGHCジュニアや世界ジュニアを巻いた金丸である。キャリアは下でも王道経験者と闘うことは、やはり期するものがあったと思う。

試合は金丸の卓越したインサイドワークと、アステカのストロングルチャがかみ合った好勝負になった。派手目な技は少なくても要所要所でお客の目をくぎ付けにするのはやはりこの2人ならでは。と同時にシングル初対決ながら意外とかみ合っていたなという印象を受けた。ただ、第一試合ということで、ここからエンジン全開になりそうなところで終わってしまったが、不思議と満足度は高かった。

アステカの負傷箇所を一切攻めないで、フライングボディアタックを切り替えしで丸め込んだ金丸の卓越した技術と、2人がメイン級の闘いをしたらどうなるだろうという期待感を抱かせたことで「次につながった」試合になった気がした。アステカが負けると不思議と名勝負が生まれるんだが、今年はそういう意味でもいい試合が多い。今回の結果を受けてぜひ第二ラウンドをみてみたいと思った。

第二試合:30分1本勝負
○KENSO(11分57秒・体固め)●佐藤 光留
このカードは期待値も高かったんだが、入場からなんとなくいつもと違ってKENSOがイラつき気味だったのが、 ちょっと気になった。対するひかるんも入場曲(UWFメインテーマ)が鳴り終わらないうちにKENSOを奇襲。これももったいなかった。2人とも入場でも魅せられる選手なんでとっかかりがそれだと、見てる側としては試合に入りにくかった。そして試合が進むにつれてどうも2人のリズムがかみ合わない。

ひかるんも場外トぺをやったり、KENSОもラフプレーが目立ったり、本来の持ち味よりそっちの方が目立ってしまっていた。KENSO自体ラフプレーは普通にするんだけど、それは技を使う時のアクセントで使うことが多く、またひかるんもパンクラシストの顔をうまく使えてない感じがした。唯一「お!」と思ったのは四の字の攻防でこれが軸になって試合が盛り上がったらよかったのに・・・と思ったら終わってしまった。ちょっと残念だったかな。この2人ならもっとハイレベルな試合ができたはずなんで。

第三試合:30分1本勝負
●SUSHI&吉江 豊(12分33秒・片エビ固め)青木 篤志&○ジョー・ドーリング

スーパーヘビー級とジュニアのタッグというのは昔の地方大会ではよく組まれていたものだが、やはり見どころはかなわないにしてもスーパーヘビー級をどれだけきりきり舞いさせられるかというところにある。でかい外国人要員から三冠王者に昇格したドーリングも、そこはわきまえてないと、一方的につぶす試合だけでは王者としての懐が浅くみえてしまう。

そう考えるとやっぱ青木はその辺をよくわかっていてSUSHIはその辺をまだ勉強中ということになるんだろう。生え抜きなんで頑張ってもらいたいんだけど、やっぱ差がみえたかなという感じがした。もっとドーリングを焦らせないといけなかったかな。一方、吉江とドーリングの絡みはもう典型的なスーパーヘビー級の肉弾戦の様相でこれはかなり見応えがあった。もともと全日自体が巨漢選手の多い団体だったからこういうカードは必要なんだけど、今の時点では特に意味合いを見いだせなかったカードだった。

第四試合:45分1本勝負
●中島 洋平&宮原 健斗&潮崎 豪(16分43秒・片エビ固め)○ウルティモ・ドラゴン&ゼウス&秋山 準

ここもキーマンはめんそーれ親父から素顔の中島になった洋平の活躍だった。このメンツだとそうそうはずれはないわけで、他の5人にどれだけ食い下がれるかが決め手になったと思う。今は気持ちだけで立ち向かっていってるけど、かつて金丸が馬場さんに「体の小さいきみにしかでみないプロレスを考えなさい」といわれたように、やっぱ洋平にもそうなっていってほしい。それはたぶん試合中に何度もあしらうかのように洋平をもてあそんでいた秋山も同じ思いだったと思う。で、手本はやっぱり対角線上にいるウルティモドラゴンということになる。もう往年のようなアサイムーンサルトなどの空中戦は出せないまでも、華麗なるルチャの引き出しを数多く持ち、複雑なジャベで観客を魅了するのはさすがとしかいいようがない。

ゼウスもまだ勉強中ということもあって、小技とか駆け引きでは一枚劣るものの、秋山の前ではやはり頑張っているところを見せたいのだろう。必死になっている様子も伝わった。こっちもまた「ゼウスにしかできないプロレス」を模索する必要がある。今回は相手として潮崎や宮原がいたせいでそのあたりぼろが出にくかったということになるが、やはりせっかくの恵まれた体をもっともっと生かす術があるような気がしてならない。

全日に入ってからの宮原は初めてみたけど、もうかなりの風格があって、試合を楽しんでいる様子もうかがえた。潮崎もリーダーらしくなって秋山と対峙してもそん色がない。こうしてみるとこの3人だって最初からすぐれていたわけではないのだから、洋平にしろゼウスにしろ努力次第では、まだまだ伸びていくと思う。王道マットでもまれてもっとたくましくなっていってほしいなと願わずにはいられなかった。

第五試合:▽第2回王道トーナメント2回戦 時間無制限1本
●鈴木 鼓太郎(10分49秒エビ固め) ○曙

ノアの生え抜き第一号選手の鼓太郎が王道マットでのし上がっていくには、やはりスーパーヘビー級レスラーとの対決は避けられないところだろう。もっとも鼓太郎自身はキャリアも豊富でヒールから正統派までなんでもこなせる選手である。たとえ相手が元横綱だろうと元三冠王者であろうと、それは変わらないだろう。実際こういうカードが組まれると「小さい方が負ける」と思われがちだが、そこを「もしかしたら鼓太郎が勝っちゃうかも」と思わせたらこれはもうしめたもの。近年ジュニアはジュニアだけ、ヘビーはヘビーだけというくくりが一般化しているけれど、もともとプロレスは無差別で闘ってこそ面白い。体格差のある試合では小さい方が小回りの利を生かし、大きい方はそれを全身でつぶしにかかる。

果たして試合は鼓太郎が小回りを生かした攻めで前半戦横綱を大いにもてあそんだ展開になった。が、しかし一旦つかまってしまうとそこはもと横綱。近距離の闘いはもともと熟知してる分、鼓太郎にはより不利になる。しかし何度も横綱の攻撃を自爆させ、転がしていくさまはやはり爽快ですらあった。会場からも「もしかしたら鼓太郎いけるかも」と思わせたが、やっぱりプロレスでも経験を積んで成長した今の曙はそこまでいいところどりを許さなかった。小兵対策をたくさん経験値として持っている分、あわてることなく試合をしていたのが印象的だった。そして試合後メインを観戦するべく本部席に陣取った。

第六試合:▽第2回王道トーナメント2回戦 時間無制限1本
○諏訪魔(20分26秒体固め)●大森 隆男

このカードは考えてみたら三冠戦でもおかしくないカードである。今は二人とも無冠だけど、ここで勝ち上がると一気に戴冠も現実化してくる。そう考えるとこのカードは2人にとっても決して生易しくはない。

意外だったのは会場の大森支持率の高さ。かつての全日若手時代からは考えられないような歓迎ぶり。その後、プロレス活動自体も休止したり相当紆余曲折があって、全日に出戻ってきた。とはいってもワイルドというのはそもそも征矢の売りだったんだけど、ピンになってもそのキャラが支持されているということは、長くはなったけどやっと大森の時代が来たんだなと思わせるには十分すぎた。GET WILDが流れただけであれほど会場がわくとは思わなかったし。

試合は序盤から荒れ模様。この日はやたら場外戦が多かったんだが、場外で先手をとったのは大森。和田恭平レフェリーの静止も聞かないくらいに大森の攻撃はしつこかったし、諏訪魔もそれに呼応する形で応酬していたんだが、その諏訪間がリングインしようとしたところで、後ろから大森が膝裏にアックスボンバー一撃。これで動きをとめられた諏訪魔は徹底した大森の足殺しに悲鳴を上げることになる。バックドロップやジャーマン、ラストライド対策として大森の執拗な足殺しはいかんなく効果を発揮した。

だが黙ってやられる諏訪魔ではない。ラリアットやジャーマン、ラストライドなどを立て続けに繰り出し一転大森をピンチに追い込んだ。しかしこの日の大森はかなり粘った。このトーナメントにかける意気込みみたいなものが伝わってきた。ふつうなら劣勢の諏訪魔にコールが集まりそうなものだが、この日の観客は大森の背を押すかのような大声援。これにこたえて大森も何度も立ち上がったが、最後は力突きて諏訪魔の軍門に下った。試合後曙と熱視線で応酬する諏訪魔。こうしてトーナメントは潮崎対宮原、曙対諏訪魔という組み合わせになった。

いや~、でもシングル多いと見応えもまた格別。新日のG1とかとはまだ比べようがないけど、一方の雄として王道トーナメントが盛り上がってくれるとそれはそれでうれしいと思う。終わってみれば非常に満足度の高い大会だった。

余談:

試合後アステカ選手と少しお話をした。今度は華☆激で金丸と再戦したいという。ぜひ実現してほしい。今回KINGや新泉といった面々も課題をみつけて帰ってきたようなので、今後第2Rでの全日勢との絡みには大いに期待したい。

そして試合後、がむしゃらで打ち上げ。潮崎選手と宮原選手がきたのだが、この日は小倉タケノコボーイズも打ち上げでがむしゃらを訪れていて、これを知った潮崎選手は「あれ?挨拶がないなあ」とまるで面白いものを見つけたような顔になって、タケノコを自分の席に呼び込んだ。そしてライブと全日の時間がかぶっていたことをうけて「今はやりの興業戦争?」とさらに芸人をおいつめて、とうとうチョップ合戦に。当然あの小橋建太とわたりあった潮崎選手の一撃は、プロレス体験者であるタケノコの面々も軽くふっ飛ばされる破壊力。それに的確に反応したタケノコのプロのリアクション芸が化学反応を起こして宴は大いに盛り上がった。その後も暴走する潮崎選手だったが最後に「お笑いもプロレスもなくなりそうで、でもなくならない。お互い頑張っていこう」となぜか友情モードになって最後は記念撮影。

ちなみに「機会があればぜひ」という但し書きつきながら、潮崎選手も宮原選手もライブに乱入する気満々だったので、今回のチョップ合戦をぜひYY劇場でも再現して、吉本のお客さんの前で響かせてほしい。ああ、面白かった!^^

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イベント試合『がむしゃらプロレスדからだにいいごはん” ミネラルダイニングa′zur 秋祭』観戦記 (2014.9.20(土) a′zur(アジュール)

イベント試合『がむしゃらプロレスדからだにいいごはん” ミネラルダイニングa′zur 秋祭』観戦記 (2014.9.20(土) a′zur(アジュール)

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この日は翌週のイベント打ち合わせがあって、試合と重ならないよう祈っていたが、結局前半30分は時間が被ることになったので、打ち合わせ先に30分遅れると伝えて、こっちを優先した。二部までに時間がかなりあったので、その間は打ち合わせと仕込みをやるということにした。どっちもとりたかったんで、時間的な無理を承知で片野と門司(片道30分)を二往復することになったのだが、第一試合はなんと199号線が込んでいたため、試合開始時刻をオーバー!道場に滑り込んだ時には、TOSSHIの入場テーマが鳴っていた。なんとかセーフ!ああ、あぶなかった・・・・

▼第1試合(14:00~)
①×ダイナマイト九州 & TOSSHI vs ○セクシーロージィー & YASU

この試合は今後、タッグ戦線を占ううえで重要な一戦でもあった。今回は敵味方に分かれているけど、タッグ屋としても頭角を現してきたTOSSHI&YASUを現タッグ王者の九州がどう対処していくかを見ていた。

やはりというかわが道をいくロージーと九州は試合リズムも何もかもいつも通り。ロージーと絡むのをあからさまに嫌がる九州。しかしロージーは逆にやる気満々。で、その隙間を縫ってTOSSHIとYASUがスピーディな展開で埋めていくという形で試合が進行していった。まあずっとそうしていくわけにもいかないので九州とYASUとの局面がでてくるのだが、ここでTOSSHIを手足のように使って九州はいつもどおり「1・3・5・7九州!九州」をリング真ん中で敢行。それまでのスピードが嘘のようなゆる~い空気になってしまった。

結局どれだけ動こうとロージーと九州がでてくるとリング上の空気ががらっと変わってしまうので、試合に積極的に絡んだにもかかわらず、TOSSHIとYASUが試合の中心になることはなかった。おまけ軍とは言いつつも自分のフィールドの中では、いい恰好ばかりさせないというのは、やってる側としては心中複雑だったかもしれない。試合自体も結局ロージーと九州の間で決まってしまったし、アシストとしては2人ともいい働きをしたけど試合の主導権まではとらせてもらえられなかったなという感じに見えた一戦だった。

で試合後、本当に門司まで戻って時間ぎりぎりまで打ち合わせ。配布用のチラシを預かってまた片野に戻って第二試合を観戦。実はこの時点で第二試合終了後もチラシ配りなどのミッションが残ることが確定したため、結局第二試合後もはね立ちで片野を後にしたんだけど、余裕があったらお祭りも楽しみたかった。まあ仕方ないことだけど。

▼第2試合(18:30~)
②TOSSHI & YASU & ×ブラック☆スティック vs TA-KI & ○L.O.Cキッド & グレートカグラ

みどころはなんといっても松江だんだんプロレスから単独参戦してきたグレートカグラである。だんだんプロレスの中で異彩を放つヒールレスラー。しかし島根は近いようで遠い。下関から松江に行こうと思ったら電車で半日はかかる。ということで映像でしかみたことはなかったんだが、いざ実際みてみたら最初から水しぶきを吹きかけ、悪の連携もばっちり。この5人の中で、まるでいつも組んで闘っているような感じさえした。断っておくが、カグラは設定上ではなく、本当に島根にいるので、当然だがずっとがむしゃらで練習しているわけではない。だからすごいと思ったのだ。

それでも今が旬のTOSSHI&YASUはスピードで攪乱。レフェリーをしていた九州に見せつけるかのような動きで、悪の枢軸に対抗していくんだが、ヘビー級の闘いにシフトを置き換えたTA―KIの攻撃はジュニア相手だと破壊力も抜群。キッドは現王者だし、カグラもラフファイト一辺倒というわけではない。テクニックでも十分相手を翻弄して、自軍の勝利に大きく貢献した。

これだけのファイトを見せられると来年のGAM1あたりにエントリーしてもらいたいくらいだと思った。だんだんプロレスは来月10月19日 宮城県名取市ゆりあげ日和山 「ゆりあげ復興祈願祭」にがむしゃらプロレスとともに参戦が決定している。そこでアクションを起こすか、実績と爪痕をのこして来年への展望につなげていけるのか?また楽しみが一つ増えた感じである。

ということで駆け足で振り返ったイベント試合だったが、こういう試合に他団体の選手を本当に読んでくるあたりにがむしゃらプロレスの本気を感じずにはいられなかった。お祭りも楽しそうだったし、次回は機会があえばお祭り自体にも参加したいとおもっている。

WAVE HAKATA WAVE bari-chiro2 (2014年9月15日(月祝)福岡・博多スターレーン)観戦記

WAVE HAKATA WAVE bari-chiro2 (2014年9月15日(月祝)福岡・博多スターレーン)観戦記

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今回で2度目となるWAVE博多大会。もっともWAVEが単独で来れば確実に赤字。ということでパートナー団体はまた大日。これで二カ月に一回は博多にきてることになる。ちょっと来すぎだよなと思って今回もパスしたら、後日石川晋也の引退を知るはめに。しまったなあ・・・。後悔先に立たずとはこのことである。正直前日ががむしゃら→打ち上げ、で、12時半開始のWAVEに間に合うように朝から小倉入りしたんで意識が半ば朦朧。疲れも半端ない。これでは大日まで残って観戦するのは無理だった。まあそれほどお客もいないし、自由席なんで自由に会場を移動しつつ眠気をさましながら見ていたが、基本がゆるい感じの団体なんでちょいちょい睡魔に襲われた。

試合に先立ち入場式がおこなわれ、選手を代表して、本日防衛戦をおこなうWAVE認定タッグ王者組の飯田美花&旧姓・広田さくら(さくらご飯)が挨拶をおこなった・・・んだが、ぶっちゃけ誰が王者かとか興味なかったし、カード自体も見てこないというテキトーさで観戦にきたので、本当どうでもよかった。観客席を見渡すと9割男。今どきの女子プロ会場だなあという感じがした。女性があこがれる女子プロを経て、今は男に媚びる女子プロへと変わっていったのは時代の流れで仕方ないことではあるんだけど、サービス精神とお客に媚びるのはほぼ紙一重なんで、そのあたりの危うさがなんとなく嫌いで、女子団体から遠ざかってしまっている。それはWAVEでなくてもそうなんだけど。

挨拶で広田が前回のタイトル戦で負けたのはパートナーが藤本つかさだったから、みたいなこといっていたけど、いないところでそんなこといっていいのか?一方飯田は博多で試合するのが初めてという。こういう貴重な機会を生かしてぜひ顔と名前をうってもらいたい。

第一試合:HAKATA・チャレンジWAVE(15分1本勝負)
○山縣優(9分0秒、クリップラー・クロスフェースロック)山下りな(大阪女子)●

毎回思うことだが、WAVEのリングアナのコールは英語読み(名前が先で、姓があと)なのと、スターレーンみたいな音響効果の悪い会場だと、誰のことをコールしているのか聴き取りにくい。サブでこういうのをやる分には構わないけど、メインリングアナは通る声の男性にするとか工夫してもいいんじゃないだろうか?東京ではこれでいいかもしれないけど、地方では通用しないことがいろいろあると思う。これもその一つ。

前日の9・14鹿児島で大阪女子が興業を打っているのだが、そこで凱旋試合をおこなったばかりの山下りながオープニングマッチに登場。こういう九州勢がいると興業も打ちやすいんだろうなあ。今回参戦している大阪女子の下野(同じく鹿児島出身)もいるし。九州新幹線ができて約一時間半あれば鹿児島から博多に来られるわけだから、十分営業圏内として計算はできるし、実際博多大会のついでに鹿児島で大会を開く団体も増えてきた。博多~熊本~鹿児島は確かに時間的に移動も短いし、日程的にも調整しやすいのだが、隣県である山口からは二時間かかることを考えると、小倉や山口はこの九州ルートからははずれてしまうんだよなあ。ここがなんとももどかしい。

あとひとつ気になったのは、19時女子をみていたから見慣れていた光景とはいえ、山下が張り付けチョップを安易に使い過ぎちゃうのはどうなんだろうなあと思った。それも試合冒頭で逃げる山縣を捕まえてはチョップを連打していく。ややしつこかった。これやられると試合がバタバタして見えちゃうんで個人的にはあまり好きではない。

一方の山縣はベテランらしくスリーパーやクロスフェースで絞り上げてスタミナを奪い、ジャンピング延髄からキックのコンビネーションでダメージを与え、クリップラー・クロスフェースロックでガッチリ捕獲してギブアップ勝ちという非常に安定した試合をしていた。

第二試合:HAKATA・AMERICAN WAVE(15分1本勝負)
○メラニー・クルーズ (9分2秒、片エビ固め) 渋谷シュウ●
※ツームストーン・パイルドライバー

渋谷とメラニーの体格差をいかした試合。こういうわかりやすいのは地方大会には必要だと思う。メラニーの足を思い切り踏みつけた渋谷は、すかさずモンゴリアンチョップ連発。 試合を渋谷ペースで進めていく序盤といい、DDTからカサドーラで丸めていくあたりや、ガニア張りのおんぶ式スリーパーなど渋谷のしつこさが光った試合だったと思う。一見苦戦を強いられたようで、豪快なフロントキックで流れを遮って、ツームストーン・パイルドライバーでメラニーが豪快にトドメを刺した。この流れもいいと思う。渋谷のキャラもいたし、試合自体はよくあるパターンだけど、こういうのは大事にしてほしい。

第三試合:HAKATA・スクランブルWAVE(20分1本勝負)
○志田光&夏すみれ(10分40秒、片エビ固め)華名&下野佐和子●
※魂のスリーカウント

志田光はReginaになって初の博多大会。ベルトとともに入場。華名とはお尻対決になる。ここに夏や下野がどう絡んでいくか?夏からタッチを受けた志田が「お尻行くぞ!」とヒップアタックにいくと、敵対心を剥き出しに華名もヒップアタックを繰り出すが、これは相打ちになった。妙な意地の張り合いだが、悪くはない。最もお互いフリーなんで売りがかぶると死活問題のはずなんだけど、お尻対決というのがどうしてもコミカルになってしまうため、本来両者がもっている「刃」の部分で勝負してほしかったなあという感もなきしにもあらず。

志田もコルバタからのヒップアタックなど前見たときよりバリエーションを増やしているような感じがした。華名が卍固めにヒップアタック、キックと波状攻撃を仕掛けていく。
だが、志田もすぐにブレーンバスターでやり返すと、両者ダウン。カウントが進む中先に華名が下野とスイッチ。串刺しボディーアタックから雷電ドロップ(これはなかなか)を志田に放つ下野。キャラが違いすぎる下野と志田の絡みはもう少しみたかったかも。最後はファルコンアローから魂のスリーカウントで快勝を収めた。まあでもしいて言うなら、若干両軍が闘うテーマらしいテーマは見えにくかったかも。実際来年の博多大会になったらまた流れも変わってるわけだし。

第四試合:HAKATA・ThreeWAVE(15分1本勝負)
○春日萌花(6分40秒、片エビ固め)フェアリー日本橋●
※ダイビング・フットスタンプ。もう1人は乱丸

開始直後、乱丸が春日とフェアリーのプロレス歴をチェックする。フェアリーは「1年と半年」、春日は「9年目」とそれぞれ素直に告白すると、乱丸は「17年目」を強調して、試合をスタート。そうか、全員馴染みがないだけでそんなにキャリア重ねてるんだ。でも乱丸以外は新人にしかみえなかった・・・といったら彼女たちのファンに失礼かな?でも知らないものはしょうがない。知ってても普段試合見ることはまずないわけだし。

フェアリーは妖精らしくお友達を勧誘。しかしなぜか春日には「友達になるわけねーだろ」とふてぶてしい態度をとる。春日は当然怒ってドロップキックでお仕置き。一方乱丸は忍法金縛りで、春日とフェアリーを闘わせようと目論むがこれは失敗。返り討ちにあうと、今度はフェアリーがステッキで乱丸、春日、石黒レフェリーまでも投げ飛ばしていく。なんかこのゆるさは懐かしいなあ。

フェアリーは「このステッキを使えば人は飛びます。どうぞ」と春日に手渡すが、春日がトライしてみると誰も飛ばないというお約束。このゆるゆるな感じの3WAY(緊張感皆無)がWAVEらしいちゃらしい。「そんなので飛ぶわけねーだろ」と身もふたもないことをフェアリーにいわれ、すっかり騙された春日だったが、気を取り直して乱丸&フェアリーにボディーアタック。だが、フェアリーはステッキで春日の足を強打すると、乱丸の脳天もステッキでブチ抜く。がばいじいちゃんの杖よりえげつない攻撃をする妖精(笑)だが最後はダイビングフットスタンプで春日がフェアリーから勝利。乱丸のカットが間に合わない(誰も阻んでいないのに)という最後まできっちりお約束な展開だった。

第五試合:HAKATA・プレミアムWAVE(30分1本勝負)
○浜田文子(20分10秒、片エビ固め)桜花由美●
※APクロス

セミファイナルは桜花由美vs浜田文子のプレミアムシングルマッチ。プレミアムというけど、桜花にプレミアなんてあったのかあ???浜田はまた体型がソチ似になったというか、アルシオン時代しか知らない(地方だと実際そういうファンがいても不思議ではない)人が見たら衝撃だろうなあ。でも試合巧者なのはさすが浜田。まさにサラブレッドの本領発揮。ロックアップ、手四つの力比べで交えたあと、グラウンドの攻防に移っていくが、この流れは見事なもの。ぶっちゃけビッグブーツ以外に売りがない桜花を20分引っ張って見せたのは浜田の実力あってこそ。

スタンドに戻ると今度は一本足頭突き。ハーフダウンの桜花の後頭部を蹴り飛ばし、もう一度グラウンドに持ち込む。ほぼ浜田文子のワンマンショー状態。ボディープレスからの押さえ込みでしつこくカバーしていくが、さすがに桜花もこれでやられていたんじゃたまらない。串刺しビッグブーツで攻守を入れ替えると、顔面へのビッグブーツを連発。だが、浜田はドラゴンスクリューに切り返し、主導権を握ると、ヒザへのエルボースタンプ、裏ヒザ十字で絞り上げるという展開にもっていき主導権をわたさない。ヒザ攻めに苦しむ桜花はたまらず場外へエスケープし、苦し紛れの場外戦へ移行。巻き返しにかかる。桜花にはこのあたりが苦し紛れでないと、お客に悟られないようにはしてほしいよなあ。とはいえ、切り札をここで使った以上、なんとかしないといけない。リングに戻った桜花はクロスフェースで締めあげるが決定打にはならず。

このあたりでちょっと桜花の意地が見えたのは拾いものだったと思う。桜花は、タイガースープレックスからのビッグブーツ。返した浜田はカウンターのスピンキック2連発からのAPクロスで勝利。薄氷のようにみえて浜田文子の完勝だった。

メインイベント:WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>飯田美花&○旧姓・広田さくら(17分16秒、へなーらサンセット)
紫雷美央&大畠美咲●<挑戦者組>
※第11代王者組が2度目の防衛に成功

博多大会のメインを任されたのは、2度目の防衛戦を迎えるさくらご飯(飯田美花&旧姓・広田さくら)。9・23新宿からはじまるDUAL SHOCK WAVEトーナメントのスーパーえこひいきシード枠(いきなり決勝戦)も獲得できるらしい。説明なかったけど。

問題は広田がいつも通りな試合をしたらせっかくセミで浜田と桜花があっためた雰囲気が台無しになるということ。でもさすがに無駄なキャリアは積んでないというか、広田がめずらしいマジモードで試合に挑んできた。初登場の飯田は経験値こそ少ないもののキャリアのわりにメインに出るだけの素材に成長していたのはうれしかった。

一方、美央は広田をロープに振ると凶器のライトでフルスイング、大畠もムチで広田をいたぶっていく。どっちかというと広田寄りに試合を組み立てていた。ヒールというよりコミカルに付き合っちゃうとなあ、と思いながらみていたが、大畠の変形フェースクラッシャー、美央の張り付けビッグブーツで、広田はすでに青息吐息。さらに大畠はムチを使ってグイグイ締め上げていく。

だがフラフラの広田がここから頑張った。へなストラル、裏拳でも決まらない、ならばともう一度へなーらの体勢へ。広田の思わぬ大善戦。だが、そんななか広田が大畠にカンチョー!そして、ときめきメモリアル・・・ってここでいつもパターンかよ。でもこの状態で自分を貫いたのはある意味立派。地方だとマンネリもばれないし。結構ここまで頑張った貯金があったせいか、会場がさめることはなかった。さらに広田はヨーロピアンクラッチ、それでも決まらないと、へなーらサンセットを最後に決めて大畠から勝利。

初めて広田がマジで頑張った試合をみたかもしれない。まあこの試合はそれだけでお得だったかな。最後記念撮影と締めの挨拶を飯田が逆にしてしまって会場が一気に和んだけど、このグダグダ感も含めてWAVEのいいところが凝縮した大会だったともいえる。多くを期待しなければそこそこ楽しめるという点では二年前に見たときとあまり変わっていないんだけど。

来年はしかしこういう強硬日程でない時に見に来たいなと思う。正直今回は写真の力をかなり借りて書きました。なんか疲れた・・・

がむしゃらプロレスGAM1 CLIMAX '2014~天上天下唯我独尊~(2014.9.14(日) 門司赤煉瓦プレイス)観戦記

がむしゃらプロレスGAM1 CLIMAX '2014~天上天下唯我独尊~(2014.9.14(日) 門司赤煉瓦プレイス)観戦記

写真1はこちらから

写真2はこちら

今年で三回目になるGAM1。前回までと違うのは組み合わせ抽選、投票予想がなくなり、専用PVが採用になったという点。そして現チャンピオンが出場するというところ。PVが会場で流せればなおよかったんだろうけど、赤煉瓦プレイスでは実質的に無理なんで、これは仕方ない。映像も王者スミスという前提で作られていたものだから、王座が移動しての現チャンプがそのまま出場となったというあたり、予想外のことが相変わらずおこっているのは例年通り。個人的な見どころは久々の野本一輝復帰と、一人混ざった新鋭豪右衛門の存在。ジュニアからの転向組も含めて目が離せないラインナップになったなという印象だった。

今回は運動会と重なったこともあって出足が鈍かった入りも最終的には満員。そして例年になく裏に興業が重なったため、プロも久保以外は出場していない。つまり純粋にがむしゃらの力だけで行われる大会として力量が問われたものになっていた。とはいうものの、実際彼らがプロ抜きでも十分やっていける力をもっているのはわかっていたので、先生がた(阿蘇山、藤田ミノル)がいないところでも十分力を出してくれるものと期待していた。

OPアクトは短め。SHIGEKICHIリングアナとタッグチャンピオンのダイナマイト九州の前説があったのち、アニスピガールズの歌とダンスが二曲。そしてドン・タッカーを呼びこむが、ドンはなぜかお菓子をばらまきながら入場。よく見るとそれは「白い恋○」!まさか・・・と思ったら「みんなで食べてくださいということだったんで、それはがむしゃらのメンバーだけでない!お客さん全員と食べたいと思います」という。野本一輝のおみやげはこうして全て会場にばらまかれてしまった・・・・さすがドバイの金持ちは気前がいい。というかおみやげばらまいてよかったのか、どうか?(笑)

▼トーナメントAブロック1回戦 第1試合(30分1本勝負)
①○ジェロニモ vs ●七海健大

プロでもそうなんだが、才能と地力が備わっている選手は不思議と大成しない。プロレス頭をもっているのは小さい体の人が多い。特に選手の小型化が進んでその傾向はプロアマ問わず顕著になったと思う。で、七海健大は誰もが一目置く実力者でもある。しかしその実力を十分発揮しているとは言い難い。特にシングルプレイヤーとしてはこれという実績も残せていない。まわりももどかしいが本人ももどかしいんではないだろうか?この試合も結局二人のプロレス頭の差が結果にでてしまった気がした。確かにジェロニモは強敵には違いないが、同時に七海がタッグ王者時代に、一度挑戦を退けた相手でもある。「あの頃の」七海健大だったら勝てていただろう。でも今年に入ってずっと低空飛行を続け、これといって結果を出せていない今の七海では残念ながら今波に乗るジェロニモから勝つことは難しかったかなという感じがした。そもそも勝ち上がれば一日3試合するわけだからペース配分とかを考えて試合することは悪くはない。が、勝ち急いで必殺技が温存できなかったり、出すタイミングを間違えるとこういうトーナメントでは命とりになる。七海の試合運びで気になったのはスーパーノヴァをかなり早い段階で投入し、やすやす返されてしまったあたりだったと思う。逆にジェロニモの対ヘビー級用ローリングクレイドルの餌食になってしまっていたり、とにかく最後までペースをつかめないまま負けてしまった感じだった。第一試合がスランプ枠になったわけではないんだけど、結果として今年はそこに七海健大が入ってしまったのは残念としかいいようがない。ジェロニモが反則の限りをつくして勝ったんならあきらめもつこうが、正攻法できた相手に白星献上ではさすがに印象が悪すぎる。このままでは終わってほしくはないんだが・・・

▼トーナメントBブロック1回戦 第1試合(30分1本勝負)
②●TA-KI vs ○陽樹

世代闘争が終盤に向かい、有名無実化した現時点でのこのカードの意味合いはかなり不透明ではあったが、なんせ相手は策士TA-KIである。陽樹の苦手な変化球スタイルの仕掛けを施してくる、厄介なもと同僚を撃破していかないと上には上がれない。8月に鉄生に挑戦を表明した以上、優勝は当然なんだが、上ばかり見ていると足元をすくわれる。

陽樹も十分気を付けていたはずだったんだろうが、いきなり入場時にTA-KIが後方から一斗缶で襲い掛かり、その後も場外戦でペースをつかむとパウダー攻撃で陽樹の視界を奪う。これぞプロレスの頭脳戦というべき展開で、序盤は苦しい展開になった陽樹。しかし、いつしかヒールであるにもかかわらず会場人気が急上昇していた陽樹には、大声援が後押しをしてきた。

しかしTA-KIの攻撃は反則ばかりではない。中盤出した三角締めはあわやのところまで陽樹を追い詰めもした。結果パワーと体重差がなかったらどうなっていたかはわからない試合だったと思う。やはり直線ファイターには変化球勝負する相手と経験を積んでいく必要があると思う。一方でヘビー転向を果たしたTA-KIにしてみれば、最重量級選手を苦しめたことは大きな自信につながったことだろう。逆にいうと真っ向勝負しない相手が前に立った時が今後の陽樹にとっての試練になりうる可能性を感じた一戦だった。

それでも決められた状態のまま相手を持ち上げる陽樹のパワーは、やはり大きな持ち味の一つであることには間違いない。小細工が似合わない分、いいところはもっとよくなるように磨いて行けたらいいんではないかと思った。

▼トーナメントAブロック1回戦 第2試合(30分1本勝負)
③○豪右衛門 vs ●鉄生

さて、順当に考えたら現チャンピオン有利は動きようがないカードではあるのだが、不気味なのは豪右衛門の存在。試合数はそれほど多くはないのだが、要所要所で急成長をしてきている。その風格はデビュー当時から新人離れしていたから、今年の台風の目であることは間違いない。なんか波乱を起こすとしたら豪右衛門だとは思っていたが、まさか現チャンプを破るとは!前回のスミス戦で大ダメージをおった鉄生が本調子でないことは重々わかっていたつもりだったが、それでも一回戦負けはないだろうと思っていた。しかし手傷を抱えて勝てるほど今の豪右衛門は生易しい相手ではない。見てみると技のひとつひとつが重い。そして受けに回っても確かな受け身と、抱えにくい体型のせいで、攻撃する側にもじわじわダメージが蓄積していってしまう。数字上の体重より重く感じるというのはなにげに大きな武器であろう。おまけに先ほどいった恵まれた才能を持ちながらプロレス頭に乏しいというよくある大器のそれには、豪右衛門は全く当てはまらない。世の中には天才というか大物というかそういう人間はいるものなんだなというのを、まざまざと見せつけられた思いだった。受け身がうまいというのはずっと聞いてはいたけど、攻めもなかなか効果的。胴締めをはじめとした締め系の技もさりげなく混ぜるあたりのセンスもなかなかのものだった。

にしても鉄生が万全であったとしても、今の豪右衛門にはよくて辛勝といったところだったかもしれない。それくらい予想外に豪右衛門は急成長していた。ベルトがかかっていなくてよかったともいえようが、厄介な相手と闘うはめになった鉄生はある意味気の毒ではあった。しかし自分を追うものがすでにすぐそこに迫っていることを肌身で感じられたということでは、この一戦はやった意味があったと思う。

▼トーナメントBブロック2回戦 第2試合(30分1本勝負)
④○野本一輝 vs ●マスクド・PT

個人的には一番楽しみにしていたカードがこれ。やはりあるあるCITYでの藤田ミノル戦を経たPTが久々登場の野本一輝を迎え撃つのだ。楽しみ過ぎるカードではある。野本は北九州を離れる前はメンタルでも不安定になっていた感じがしたが、北海道に行き生活も安定してくれば、もともと研ぎ澄まされたものを持っているだけに、ブランクなど最早ないに等しいものとして考えていた。それはたぶんマスクドPTにしても同じことだっただろう。見た限り藤田戦のダメ―ジもなく、前年度のようなけがも見当たらない。だが、自分の前に立つべき鉄生が一回戦敗退となってしまった。トーナメントは本当に何が起こるかわからないものなのだ。

もともと野本がもっていた鋭い牙のような蹴りは剃刀のごとき勢いで、往年より一層凄味が増していた。やはり感傷に浸るためにだけかえってきたわけではなかったのだ。そこはPTも十分警戒はしていたと思う。だが、かつての尾原戦でもそうだったようにPTは今まで蹴りや関節を受けきれていた。それは藤田戦でもしかりで厳しい攻めを耐え抜く頑丈さと精神力にはPT自ら自信を持っていたはずなのだ。そして見る側も「少々の事ならPTは大丈夫だ」という信頼もあったと思う。今考えるにもしかするとこの攻撃を耐えきった先をPTは考えていたかもしれない。

だが、野本の蹴りは一撃必殺の凄味がある。離れていた分、PTの体が忘れてしまっていたのか?己を過信しすぎたのか?これをまともに受け過ぎたPTは、よもやの結果を招いてしまう。これまでPTの足や腕を殺す対戦者が多かった中にあって、あえて延髄を鋭い蹴りで打ち抜いたのは、野本の作戦勝ちといっていいだろう。人間急所を狙われると、どんな人間でももろいもの。反則でない限り狙えるところは狙うべきだし、非情にそこを突いた野本の野生の勘は賞賛されてしかるべきだと思う。それでレフェリーストップとなったわけだが、事実上KO負けといっていい結果だった。名勝負だったかといえば、正直そうとは言い難かったが、最後意識のない状態でぐにゃっと崩れ落ちたPTを見て、正直戦慄が走った。プロレスの凄味を改めて目のあたりにした一戦でもあったし、トーナメントの恐さも思い知らされた一戦であった。でもこの敗戦を機にまたPT対野本は見てみたい気がする。危険なにおいが漂うカードってそうそうはないもんだから。機会が合えばぜひこの続きを見てみたいと思う。


▼がむ名物おまけの8人タッグマッチ&紅、MIKIHISAデビュー戦(疲れん程度1本勝負)
⑤紅&ブラック☆スティック&小倉発祥‼パンチくん&○ダイナマイト九州vs ●MIKIHISA&セクシーロージィ&ガムコツくん&竹ちゃんマン

がむしゃら見渡してみてもここ数年で、こんなハードルの高い中でデビューした新人はいなかったと思う。タシロの場合は試合形式(5対5対1対1)が特殊だっただけで流れに乗りさえすれば、なんとかなった。でもこのメンツは基本自分のことしか考えていないんだから、試合の波に乗れるかどうかも自己責任。埋もれたらそれまで、というある種サバイバルな要素も加味された、新人には最もハードルの高いデビュー戦になったといっていいだろう。

紅もMIKIHISAも緊張はこっちまで伝わってくるくらいガチガチではあったし、習ったことを忠実にやろうとしていたが、どうもそこまではいけてない感じがした。でも緊張しながらも声はよく出ていたし、元気の良さでは決して埋没しなかった点では十分合格だと思う。なんせ元気や声のでかさと存在感のでかさでは諸先輩方の方々は決して負けてはいないんだから、ここで声が出るか出ないかは大きな差になって現れる。できたら九州やパンチくんの余裕をかき消すくらいの活躍を見せてもらえたらなおよかったけど、デビュー戦でそこまで求めても酷だろう。だけど、がむしゃらで一番絡みづらいメンツの中で、よく自分を見失わなかったなと思う。だから十分合格でいいんではないだろうか。紅はあのままヤンキーキャラを生かしてもっとダイナミックな蹴りやモーションの大きな技を使う(例えば蝶野の喧嘩キックとか、紅夜叉のハコ乗り固め=片逆エビ固めとか)といいかもしれないし、MIKIHISAは外見通り濃いキャラを生かしてムエタイ式の蹴りで勝負するのもいいだろう。どっちも蹴りは使えると聞いているけど、蹴りの種類が違うので個性がかぶることもあるまい。

ダイナマイト九州がいつものキャラにプラス新人の高い壁をきどってヤングライオンと闘うベテラン(古くはドン荒川、ブラックキャット)みたいなムーブで、MIKIHISAからボストンクラブでギブアップ勝ちしていたが、なんかチャンピオンらしいところを見せようとしたのかな?こういう姑息な余裕を、新人2人には次あたるときに消し去って、おおいにあわてさせて欲しいものである。デビューおめでとう。でもこれからどうなるかはお二人の精進しだいだから。

▼トーナメントAブロック準決勝戦(30分1本勝負)
⑥●ジェロニモvs ○豪右衛門

まさかのチャンピオンを破って二回戦進出となった豪右衛門。ここにジェロニモの経験値がどれほど生かせるか、投入しなかったボックスや相方TA-KIをここで使うことは充分考えられた。いくら驚異の新人とはいえ、手練手管の人間相手では苦戦を強いられることが予想された。ところが・・・この驚異は並みの驚異ではなかった。ふつう現チャンピオンと闘って二回戦にあがれば、残ったダメージも半端ないはず。ところが、豪右衛門はそうした弱みを一切さらけ出さないのだ。プロレスでは弱みや痛みも表現することでお客に伝えていくことが多い。もちろんダマシで痛いふりもできれば、あえて弱みを見せないという手段もとれる。だが、豪右衛門が一回戦で負ったはずのダメージを見せないということは、お客にも対戦相手にも「こいつ不死身か?」と思わせるには十分だった。それくらいケロッとした豪右衛門に、ジェロニモも我々もまんまと騙されたのだ。その上、でかくて持ち上げにくい身体を生かした、攻守にわたる規格外な豪右衛門のプロレスは、今までの経験値では計り知れないものだった。

さすがにヘビー転向二戦目でこんなのとあたるとは、さすがのジェロニモでも想定してなかっただろう。タマゴカラーのペイントも恒例のタマゴのみも、全部豪右衛門にかき消されたといっていいかもしれない。TA-KIやボックス投入などの要素も十分発揮できないまま叩き潰された、そんな感じの試合になってしまった。計算外といえばそれまでだが、今までこうした存在はがむしゃらにいなかったのだから、経験値が役に立たないのも仕方ないこと。それにしても一回は勝っても不思議ではないと思っていたものの、まさか決勝にまでいってしまうとは、おそるべし豪右衛門!

▼トーナメントBブロック準決勝戦(30分1本勝負)
⑦○陽樹 vs ●野本一輝

剛腕の右腕一本で勝ちあがった陽樹が鉈だとしたら、切れ味鋭い蹴りでPTを沈めた一輝はさしずめ鋭利な剃刀といったところかもしれない。刃自体の強さは鉈にあるかもしれないが、致命傷を負わせるには剃刀の刃だって危険極まりない。以前両者が一回シングルであたったときも、闘い方の色合いが全く異なっており、ぜひ再戦を見たいと思っていたが、それから結構時間がたってしまった。しかし今このタイミングでみられたというのは機が熟した証拠かもしれない。ましてや勝った方が決勝進出なのだ。

で、陽樹にとって幸運だったのは二回続けて闘い方のリズムを狂わせる相手とあたらなかったことだろう。もし順番が逆になっていたら、陽樹の決勝進出はなかったかもしれないんだから、やはりこれもめぐり合わせというやつかもしれない。そしてこの試合はやはりスイングした勝負になった。タイプは違えど、かみ合う相手同士というのは試合を白熱させる。右腕一本にこだわる陽樹に、七色のスープレックスに蹴りにスリーパー、とどめはゴッチ式パイルと畳み掛ける野本。実に見応えある攻防だった。惜しいのはトーナメントではなく、たとえばタイトルマッチとかで両者がぶつかったらまた違う色がみられそうな可能性を感じたことではあったが、これはまたの楽しみにとっておきたい。

試合内容としてはたぶんトーナメント一のクオリティーだったと思う。今回は負けたけど遺恨も残らない。いさぎよく陽樹の手を挙げた一輝にはすがすがしさも漂っていた。何かと遺恨が残りやすい印象が強い陽樹の試合の中では珍しいことだが、この試合で勝ち上がったということで、決勝は陽樹対豪右衛門という全く予想外の顔合わせになってしまった。

▼タッグマッチ(30分1本勝負)
⑧TOSSHI&○YASU vs● NIKKY&久保希望

7月のFREEDAMS北九州大会のメイン、全選手参加バトルロイヤルでマンモス佐々木を相手に大健闘をみせたTOSSHI&YASU。TOSSHIのヒールターン以前はコンビを組んでいてもぎくしゃくしていたものだったが、あの7月以来ぐっとコンビネーションがよくなったんだから何が幸いするやらわからないものである。これほど人気実力ともにありながら、タッグのベルトと縁がないというのも何か不思議な感じがするのだが、年末はYASUがジュニア王座に挑戦する以上、タッグの防衛戦がどこかのイベント試合で組まれない限り、2人とも王座には遠い位置にもいる。もったいない気もするんだが、そもそも現王者が楽して防衛する気満々なんで、挑戦を受けるかどうかすら怪しいことろ。

さて、相手がこれまた曲者のNIKKYと、プロの久保希望というだけあって、思い切りぶつかれるという点では相手にも恵まれたし、昨年の3WAYで見せた高度なテクニックとスピード、若さをこの試合でも存分に見せつける結果になった。正直いうと飛んだりはねたりよりは、渋めのテクニック合戦の方を好む私であっても、彼らのプロレスには心躍るしひかれるものを感じる。今回の試合は箸休めにするにはもったいないくらいの好勝負だった。

受ける側になった方は気の毒だったかもしれないが、やはり今が旬のタッグチームとしてYASU、TOSSHIが最も輝いているのは疑いようもない事実。とはいっても今のタッグチャンピオン相手だと、今日みたいな試合をさせてもらえないであろう可能性が大なんで、現時点ではタイトルマッチにはでてきてほしくないし、かといって2人のベルト巻く姿は見てみたいし・・・と実に悩ましいことになってしまった。さて12月までにもう一回くらい2人のタッグが見られるかどうか?楽しみにまっておこう。

▼トーナメント決勝戦(60分1本勝負)
⑨●豪右衛門 vs ○陽樹

スミスのけがというアクシデントがなかったら、案外今回のGAM1決勝も、絵面はベテラン対若手の図式だったかもしれない。しかし企救丘での鉄生マイクが一気に時代を動かしてしまった。まあ実際実現していても不思議ではない新世代対決ではあったが、よもやデビュー9か月の豪右衛門が決勝進出しようとは!レヴェルの違う新人が入ったよな程度には思っていたけど、昨年12月の時点ではここまでやれるとは思いもしなかった。

こうなると鉄生一本に目標絞ってここまであがってきた陽樹も油断はならない。なんせ自分より重い選手とまともに闘った経験がそんなにない上に、これまで同門だったがゆえに豪右衛門とのシングル対決もたぶんこれが初。まあ、ということは相手もそうなんだからデータがないことではお互い様ということになる。でも、こんなに豪右衛門が規格外だとデータとか云々では最早計算などできはしない。

唯一計算ができるとしたら、これまでの試合で比較的スタミナをロスしない試合運びをしてきた豪右衛門の体力面だった。しかし相手のスタミナを奪うにも決勝まで闘い抜いた以上、陽樹も自分のスタミナ配分も計算しないと命取りになる。であるならば、2人ともここまで勝ち上がってきた自分を信じられるかどうかにかかっている。そう思うしかなかった。

果たして死力を尽くした攻防はまさに肉弾戦となった。やはりベイダ―対ハンセンや、アンドレ対ハンセンなどといった巨漢同士のぶつかり合いはそれ自体が絵になる。もはや理屈なんかいらないのだ。両者とも一日3試合は初。しかし経験値の差というより、ここ一番で信じられるものをもっているかどうかが勝敗の分かれ目になった感じがした。結果は右腕で粘る豪右衛門を轟沈させた陽樹が見事初優勝となったのだが、ということは豪右衛門に陽樹の右腕のような「守護神」が宿ったときにはもはや手が付けられない存在になるのではないだろうか?そんなことさえ思わせてくれた決勝であった。でなかったら新人相手に悲鳴のような大「陽樹」コールがさく裂しただろうか?今考えると勝ち上がった陽樹が薄氷の勝利を拾った印象しかない。実際この後、スタミナ切れしたはずの豪右衛門がもうひと暴れすることになるのだが・・・

決勝を勝ち抜いてやっとの思いで立ち上がった陽樹に勝利者インタビューが始まろうとしたまさにその時だった。いきなり黒い集団がリングインするや陽樹をぼこぼこにしはじめたではないか!みるとそこにはマスクドPT、鉄生、そして豪右衛門までいるではないか!その中に一人懐かしい顔がひとり。憎々しげに「陽樹、優勝おめでとう」と毒づく鉄生に久々の大ブーイング。そしてメンバー紹介をするマスクドPTは「俺が長い時間をかけて口説き落とした男を紹介する」といって出てきたのは、前年度GAM1覇者の林祥弘だった!かくしてGAM1優勝インタビューは一転新ユニットgWO(nWOのnが小文字なんでそれにあわせて表記したけど)のお披露目会になってしまった。ここで、止めに入ったと思ったドン・タッカーはそのままgWOに加入!その上もう一人勧誘したいと言ってPTが呼び込んだのは前チャンピオンスミス!しかし誘いに応じて出てきたものの、前チャンピオンは態度を保留。そんな乱闘の中今度はそのgWOを蹴散らかして陽樹を救出したのが野本一輝!「いつでもお前を助けるためにやってくるからな」となぜかおいしいところは全部もっていってしまった。かつてスミスがタイトル防衛して散々放置状態にされたように今度は陽樹がその立場におかれてしまったのだが、気をとりなおしてリングサイドにかけよった面々をリングにあげる。七海、原、TOSSHI、YASUは合流に合意したが、TA-KIとジェロニモは態度を保留。しかし、そもそもが世代闘争で別れた両者だけに闘う理由がなくなった今となっては、拒む理由もない。「俺は俺のやりたいようになるぞ!いいんだな」と陽樹の意志を確認すると、TA-KIとジェロニモもここに加入。
かくして、会場でこのいきさつを見守っていてやはり態度を保留した九州、パンチくん、スミス、NIKKYに加えて、今回欠席したタシロや事実上消滅したLOCのLOCキッドやKAG大塚といった一大勢力になりそうなメンバーを残しつつ、がむしゃらプロレスは新しいステージに突入してしまった。

まあ試合後の長いやりとりは別にして今回出てない尾原毅やジャンボ原、ブルート健介、タシロをはじめとした現メンバーや、10月に東北で絡む他団体選手など、来年のGAM1は今年以上のものになりそうな予感がしてきた。となると一日で日程消化するのは不可能になるんだけど、今回だけでも結構お腹いっぱいだったのに、これ以上のものがでてきたら本当どうしようという感じ。今回が史上空前のGAM1だったことは疑いようがないけれど、これ以上のものがみられるとしても想像すらつかない。今回デビューした2人も十分現在の勢力を塗り替えられる逸材には違いないわけだし。

ともかく12月のがむしゃらマニアではGWAシングルとして鉄生対陽樹、ジュニアとしてキッド対YASUが決まったわけだが、今後どうなるかはまだまだわからない。いやあ、でも本当どうなるんだろう?

DDTGO! GO! West Tour 2014 in FUKUOKA観戦記(2014年9月6日(土)福岡・さいとぴあ多目的ホール)

DDTGO! GO! West Tour 2014 in FUKUOKA観戦記(2014年9月6日(土)福岡・さいとぴあ多目的ホール)

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東京女子終了後、食事をして、戻ったら結構な列ができていた。やはりDDTと東女ではこれだけ観客数に違いがでるのか?総選挙(東女は対象外)があることを考えたとしても、この入りの差が少しでも縮まってほしいなあとは思ったが、歴史の差もあるし、いかんともしがたいところかな?でも目指すところはやはり本隊でしょう。ちなみに東女勢は撤収後、山下を除いてそのまま飛行機で東京に戻ったらしい。

鶴見亜門GMと井上マイクリングアナの前が終わり、オープニングコールをつとめる高木三四郎&大鷲透に地元のマスクマンのヴァンヴェール・ネグロとセコンドであるネグロの子息(9歳)のヴァンヴェール・ジャックを呼び込む。が、肝心の?ジャックの姿は見えない。大社長はそれでも「ジャック君はネグロ君の実の子で9歳。さらにレアル・ルチャのリングでデビューした神の子です。神の子だから別入場に決まっているじゃないですか!」とさらにジャックを呼び込む。しかし、なんとジャックは男色ディーノ&大石真翔&アズール・ドラゴン組に捕らわれてしまっていたのだ。男色先生いわく「聞くところによると福岡県はゲ●にみんななりたがっている?」とアズールに聴くと「その通り!」と回答。って、いいのか?それで?あんた福岡住んでるんだろ?さらに調子に乗ったディーノは「だから私達がこの試合の結果で勝てばゲ●タウンにするって、みんな受け入れる体勢はできているのよね?あれ? 返してほしいですか、お父さん。あなたがリングから降りた瞬間に筆を下ろしますよ!」と子どものいる前でありえないマイク。さすがの大社長も「やめろ! なんてことをするんだ!」とあわてるが、「私達が勝てばこの福岡は●イカントリー。あなた達が勝てば返してやりますよ。ま、そういうこっちゃ! ケーッケッケッケッ!」となんかきわめてゲスっぽい笑いを浮かべてジャックごと引き上げてしまった。これを受けてなんとかせねばと焦る大社長に、冷静な亜門GMが「時間が過ぎているんでオープニングコールをお願いしたいんですけど…」と促すが、「そんなことどうだっていいんだよ!」とわめく高木と大鷲を尻目に、マイクを奪い取ったネグロが「それではDDT福岡大会、スタートです!」とコール。ここまでの流れは完璧というか、よくこんなこと考えるよなあ。しかし完璧にスキットこなしてるジャックもすげえ。やはり神の子ジャックは天才だった。

第1試合 オープニングマッチ 4WAYマッチ 30分一本勝負
○アントーニオ本多 vs 坂口征夫 vs MIKAMI vs 中澤マイケル⚫︎
9分36秒 片エビ固め
※ダイビング・フィストドロップ

OPはなんともいえないメンバーの4WAYマッチ。MIKAMIはベイスターズの三上のユニで登場したが、ホークスのおひざ元のせいか?FBでつぶやいていた割には反応はいまいち。まあこれはやはりDDTブランドとして本隊の格を見せつけるにはうってつけの試合。なにげにプロレス頭も働く4人なんで心配もいらないし。で、4人同時のロックアップから試合はスタート。アントンの「博多名物チョップ合戦だ!」の呼びかけでアントン、マイケル、MIKAMIの順でチョップを繰り出していくが、坂口だけがMIKAMIをにらみ返し、アントンにミドルキック。もう一回やり直してもやっぱりミドルキック。アントンは盛んに「ノーキック、イェスチョップ」と連呼するものの、聴く耳もたない坂口は3人まとめてをミドルキックで蹴散らすとリング下のMIKAMIにエプロンからのPKでふっ飛ばしてしまった。ここからしばし場外戦が展開。戻ってきたアントンがマイケルにテーズプレスからニードロップを食らわすも、続くナックルパンチで暑くなって火照ってしまったマイケルがアルティメット・ベノムアームの体勢にいくが、坂口らの連続攻撃をあびてダウン。しかしアントンの策略で結果、MIKAMIも坂口もマイケルのタイツに顔をつっ込んでいく羽目に。さらにアントンがマイケルにナックルパンチからアンダータイツをマイケル自身の顔面にぶつけさせてからバイオニックエルボー。最後にダイビング・フィストドロップで勝利を飾った。まあ気が付けばほとんどいつものマイケル対アントンだったんだけど、さすがDDTブランドは一味もふた味も違うことを印象づけた試合だった。

第2試合
第二試合 30分一本勝負
高木三四郎&大鷲透&×ヴァンヴェール・ネグロvs○男色ディーノ&大石真翔&アズール・ドラゴンwithヴァンヴェール・ジャック
10分10秒 漢固め
※男色ドライバー

大社長の強いこだわりでずっと引っ張っているルチャ・リブレルールで試合がおこなわれること、さらにディーノ&大石&アズールがホ●であることが事前アナウンスで告げられる。なんで伏字にしたかというとこれ実は差別用語だから。まあ公共の電波にのらないにしても、再度文字で書き起こすときはやはりこうしたい。中指たてるあれだって伏字にするのと同じ。さてディーノ組は人質のジャック君をロープで縛って連行してくる。それをみて俄然ジャック奪回に力が入った大社長は「ルチャは任せろ」と観客に「メヒココール」を要求。大石にクロスチョップや619を決めてネグロにスイッチ。ここからはアズールもでてきてルチャテイストになるのかと思いきや、今までルチャの枠を出られなかったネグロがしっかりアズールの動きについて普通のプロレスをやっていた。これはやはり高木三四郎の眼に狂いがなかった証明であろう。しかしディーノは息子が見てる前で親父のネグロを陵辱しはじめる。いや~これはさすがに教育上悪いんじゃ・・・・さらに悪乗りしたディーノとまこりんは「山笠祭りじゃー!」と尻と尻を重ね合わせて、アズールに投げられた高木を挟み込んでしまうと、続いて大鷲も尻プレスしてしまう。しかしネグロは投げようとしたアズールを切り返して、逆に尻へと被弾させジャックを救出・・・と思われたが、なんとジャックが親父に張り手でまさかの裏切り!するとディーノが「お父さん! 助けたと思いました? それでは紹介しましょう。ただいまよりリングに上がっております、ヴァンヴェール・ジャック選手は…●モでございまーす!」。そしてジャックがタイツを脱ぐと、なんと下には漢タイツ!いやあ、男色阿蘇山が史上最高齢ならジャックは史上最年少ということになるんだが・・・これにはびっくり!!!ディーノは「ルチャの天才はすでに●イ化しておる!」と紹介。あろうことかディーノのリップロックでダウンしたネグロにジャックがナイトメアまで披露!さらにファイト一発でネグロをコーナーにぶつけて、さらにコーナーから男色化したジャックが飛び付きのコルバタ。とどめにディーノがネグロに男色ドライバーを決めてなんと男色先生の野望は達成されてしまった!!そして場内に井上マイクリングアナ「こうして福岡県は無事にゲ●カントリーになりました」とのアナウンスが響き渡り、場内は暗転・・・ってめでたくないよね?このオチ。しかしジャックには試合を見るたびに驚かされるとかしかいいようがない。すっげえ天才児だよな。間違いなく神の子だったと確信できた試合だった。いつか両国とかにもあがってほしいなあ。

第3試合
○マサ高梨 vs ×竹下幸之介
5分37秒 エビ固め

9・13大阪のKO-Dタッグ次期挑戦者決定戦の前哨戦その1だったんだが、正直「ザ・フューチャー」といわれDDTの未来のメインイベンターである竹下の前に、9歳のジャックがおそるべき「未来」をみせてしまった試合のあとではやりにくかったんではないだろうか?竹下も若いけど、ジャックよりは10も年上だからよけいにそう思えた。さらに高梨の奇襲からの丸め込み連発で序盤のペースを握れなかった竹下。そこから場外エスケープした高梨はノラリクラリと自分のペースに持ち込んで試合の主導権を渡さない。ハーフハッチもスワンダイブ式のドロップキックも単発で高梨の余裕を崩せない。背中に飛び付いてスリーパーで絞る高梨。この締めと丸め込みはまさにAWAテイスト。なんかよりこの日の高梨は意識してAWAスタイルの試合をしていたように見えた。必殺タカタニックもほぼフリにしていたくらいで、後半はさらに丸め込みで切り返すと、竹下も丸め込み合戦に応じてしまった。が、これはもう高梨の思うつぼ。結果高梨が強引に竹下を押さえ込んで勝利した。竹下はブ然とした表情で引き揚げたが、竹下の若さが悪い意味ででてしまった試合だったとしかいいようがない。

第4試合30分一本勝負
○KUDO vs ×遠藤哲哉
10分46秒 レフェリーストップ
※バックスピンキックでのK.O

9・13大阪のKO-Dタッグ次期挑戦者決定戦の前哨戦その2。KUDOの蹴り技に注意しながら攻め込む遠藤。レッグロックで脚封じに出るが、KUDOもそれを読んでいた。なんか若い二人の浅い部分が竹下にしろ遠藤にしろでてしまったなあという感じがした。リング下にKUDOを落とし、ケブラーダを狙うが、逆にKUDOに引きずり落とされてしまい、場外で厳しい攻めに遭う遠藤。場外カウントが進む中、KUDOが遠藤に場外ローキック。カウント19でなんとか生還した遠藤だがKUDOのローキックの猛攻に何とかカウント2で返すのが精一杯。ノーザンライト・スープレックスにいってもこれも単発。続くスワンダイブ式エルボーはKUDOのミドルキックで迎撃される。遠藤はKUDOに食らいつくもKUDOは強烈なバックスピンキック2連発。正直これはえげつない入れ方だったが、KUDOの本気をみた一撃だった。結果松井レフェリーが起きあがれない遠藤を見て試合を止めたが遠藤はセコンドにおぶされて退場するはめに。

マイクを取った高梨は「遠藤、それに竹下。オマエらは確かにすげえよ。でも勝ったのは俺たち酒呑童子だ。ハッキリ言ってきれいな勝ち方じゃねえかもしれねえよ! それだけアイツらは強い。俺らだって必死なんだ! アイツらはDDTの未来を見せたいっていうかもしんねえけどなあ、俺らだってその未来になろうと思って闘ってんだ! そして竹下と遠藤に勝つことだけ考えて、このリングに立ってんだ! 大阪の試合もそうだ! 俺たちはその先なんか見ねえぞ! 俺ら酒呑童子は竹下、遠藤に勝つことだけを考えてやってやるからな! テメエら覚悟しとけよ!」と叫んだが、仮に大阪で勝ってもこの日の試合をふまえるとまだまだだなという印象しか残らないよなあ。

で、マイクを促されたKUDOは「今日はおいしいお酒を飲めそうです。福岡のみなさんと酒盛りだー!」と宴をはじめようとリングを占拠したが、亜門GMが「ちょっと告知したいんで、降りていただいていいですか?」と促すと、12・14博多で九州初上陸となるインフォマーシャルマッチの開催を発表。そこで宣伝されるのは和食居酒屋の博多炉端・魚男(フィッシュマン)。同店のオーナー・森さんがリングに上がる。インフォマーシャルマッチに謎のマスクマン・魚男(フィッシュマン)が参戦するとのことで森さんは「ウチにスタッフでいる、ある男に依頼したら快く引き受けていただいた」と魚男のマスクを見せると、頭に魚男名物の“バッテンいくら丼”が付いた星条旗柄のマスクだった。なんでも「筑紫野市出身のある男がこれを被ります!」とのことで、これを受けた亜門GMは「めちゃめちゃ嫌な予感しかしないんですけど…大丈夫ですかね?」といっていたが、私も悪い予感しかしない・・・・

セミファイナル 30分一本勝負
○飯伏幸太&佐々木大輔 vs 相島勇人&×松永智充
12分41秒 エビ固め
※シットダウン・ラストライド

前日新日後楽園で、新日所属としての復帰を飾った飯伏が博多のDDTに登場。版権の関係で入場テーマが変わりはじめているDDTの中にあって、やっぱ飯伏のテーマと男色先生、あと大社長のテーマは変えないで欲しい。やっぱ27が流れると盛り上がるし。先発は飯伏と松永。しかしなぜか博多人気が高い松っちゃんには大きな声援が。「俺の方が人気者だな」と自信たっぷりに腕の取り合いからグラウンドの攻防へ移行。ゴールデン☆ストームライダーズのタッチワークで松永に狙いを定め捕獲に成功。苦しい松永は佐々木にコーナー対角線ラリアット。替わった相島が佐々木にダブルアーム・スープレックスと今度は佐々木ねらいで攻めに転じた。がヘビー級転向を宣言した飯伏は、空中戦ではなくラリアットで松永をなぎ倒すとシットダウン・ラストライドを決めて勝利した。チームとして正直松っちゃんねらいは悪くなんだけど、鋼鉄相島とどう戦うのかがみてみたかったなあ。新日にはそれを超えるヘビー級はごろごろいるわけだし、DDTで無理できないのはわかるんだけど、やっぱ二団体所属は意地だけではどうにもならんしなあ。

メインイベント 30分一本勝負
○HARASHIMA&ヤス・ウラノ&彰人 vs 石井慧介&入江茂弘&×高尾蒼馬
20分8秒 体固め
※蒼魔刀

6人タッグ戦の前哨戦。石井はHARASHIMAと対峙すると、激しい顔面フロント・ハイキックの応酬。その後はドリフが彰人を捕まえる展開に。これは悪くなかったんだけど、石井のHARASHIMA一択の執念が裏目に出たのか、要所要所でドリフはハッピースマイルに流れをつぶされていた感じがした。HARASHIMAはダイビング・カンフーキックから串刺しフロント・ハイキック、さらに雪崩式ブレーンバスターで投げて、終始攻勢。逆に石井は鼻から出血。このあたりヤスが巧妙に入江を捕獲してダメージをあたえていたのも高得点だったと思う。そんな中血だらけで向かっていく石井は投げ捨てジャーマン、高角度ダブルアームDDTを狙うが、HARASHIMAが阻止してファイアーマンキャリーの体勢でヒザを顔面に入れていき、こちらも容赦なし。前なら戦意喪失でもおかしくなかったところだが、全日で修行してるドリフの経験値がものをいったか、意地の石井はこれを耐えて高尾と交替。HARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスと畳み掛けるもカウント2。HARASHIMAが山折りから蒼魔刀狙いに行くが、これを察知した高尾がかわして丸め込むもカウント2になり、すかさずトラースキックにいくが、HARASHIMAがカウンタージャンピング・ハイを高尾に決め、すぐさま蒼魔刀をブチ込んで勝利した。

試合後、HARASHIMAと石井は視殺戦。入江はKO-D6人タッグのベルトを見せつけるとヤスが駆け寄り入江を称える…と見せかけて襲撃。白いベルトを盗むと怒った入江が追いかけヤスと乱闘。2人を分けようとしたマイケルを入江がぶん殴っているとHARASHIMAがマイクで「終わりましたよ。試合はルールの中でやりましょう」と止めさせる。「今日は福岡大会、たくさんのご来場ありがとうございます! 福岡はいつも熱くて今日はハリキリすぎちゃって、今日は石井ちゃん血出したけど大丈夫かな? ちゃんとタイトルマッチまでに治してほしいね。それはそうとドリフは6人タッグのチャンピオンだけど、僕たち普通に勝っちゃったから、6人タッグのベルトを狙ってもいいんじゃないかな? 6人タッグのベルトも狙ってやるさー!次は12月の博多スターレーンあるけど、その時には6人タッグのベルトを巻いてきてやるさー!その時はKO-Dのベルトも巻いているから、いっぱいベルトを巻いてきてやるさー!そしてもちろん、その試合も勝ってやるさー!なんでかって? それは鍛えているからだー!」で締め。

気が付くと未来というよりベテランが頑張った試合が多かったなあという印象。それゆえ全体通してみてもネグロ親子の印象が突出していた。やっぱ対角線にアズールがいてサポートしていたのもでかかったし、9歳のジャックがみせた無限の可能性はやはり今後九州のプロレスシーンにあって飛びぬけて輝いていたと思う。もちろん親父のネグロもよく頑張ったし、ルチャだけでない順応性の高さもみせてくれたのは高得点だった。この親子にはプロレスの未来を感じられる。素晴らしい人材だなと思う。これに甘んじることなく精進していけば間違いなくあちこちからお呼びのかかる選手になっていくだろう。

さて次回は博多でもDDTのビッグマッチになる三分の計。結構例年いろいろな仕掛けが施されている大会だが、今回は魚男・・・・以外のサプライズも期待したい・・・ってかそれほど魚男みたくないし・・・


東京女子プロレス・九州初進撃! 山下実優地元凱旋興行観戦記(2014年9月6日(土)福岡・さいとぴあ多目的ホール)

東京女子プロレス・九州初進撃! 山下実優地元凱旋興行観戦記(2014年9月6日(土)福岡・さいとぴあ多目的ホール)

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正直、アイスリボンより先に東京女子が先に福岡に来るとは想像もしてなかった。いくら地元の山下がいるとはいえ、所属も少ない、経験値も浅い中、ユニオンや他のDDT傘下ブランドを差し置いての地方大会。しかも東京女子初の地方大会がこの福岡興業なのだ。実際山下家は一家総出で営業をこなして、営業のいろはも知らない山下を支えて、なんと「超」まではいかないが、8割くらいの入りにしてしまったのだ。これはすごい。いくらLINQを呼んだり、タフスの力を借りたりしたとはいえ、これは立派なことである。ましては東京で考えるほど、地方に女子プロとういう文化は根付いてはいない。というより絶滅したジャンルであることは間違いない。だから、男子なら無料でOKになる写真撮影(試合中はOK)ができないとか、サインもできないとかいうことになると、「なんで?」となる。女子プロ特有のルールを時間をかけて地方に浸透させるには単純に「業界的にだめなものはだめ」というのではなくちゃんとした説明が必要なのではないだろうか?それなくして地方に出ても「女子だから」という理由だけでお客が理解してくれるわけではないことを肝に銘じておいてほしい。実際物販がにぎわっていたようにもみえなかったし、サインも写真もだめなら(グッズも)買わない、見にもいかないという選択肢をしたファンは結構いた。通し券を買えばDDTもみられるのに、DDTだけを選択したわけだ。こういう女子プロルールを嫌うプロレスファンは特に地方に根強くいるのは事実。私的にも東京のファンが物分りよすぎるとまでいってもいいと思う。今後地方進出するなら、そこらへんもクリアにしていかないと、難しいのではないかと思う。

中島翔子&坂崎ユカの「闘うコメディアンズ」による前説はとても楽しかった。だからこそここで一工夫して「だめなものはだめ」の理由をきちんと説明しておくべきだったのではないだろうか。せっかく客席に全選手のイラストとルール説明の紙を配っておけるなら、もう一歩噛み砕いたものが欲しかった。そして一方で意外と認知されていた桃知みなみリングアナの存在はかなりいい感じだったと思う。「いざゆけ若鷹軍団」熱唱から全選手が揃うと選手を代表して福岡大会の事実上の責任者、山下実優が「地元凱旋ができると聞いてからあっという間にここまできました。私にとっても初凱旋ですが、東京女子にとっても初地方ということで、今日からいろんなことがスタートしたらいいなと思います。今日は楽しんでいってください!」とあいさつ。

でふつうならここで試合がはじまるところだが、なんといってもボリュームが足りない。試合数も3試合しかない。ということで山下が子どもの頃に通っていた護身術空手道流水会による演武から興業はスタート。ちびっ子がボール蹴りや杉板割りを一生懸命おこなうと、最後は中段正拳突きで先輩にエールを送るという形で演武は終了。長々やるのかなと思ったら意外とコンパクトだった。

第1試合:○木場千景vs●清水愛(4分15秒、片エビ固め)

すっかり声優としてより、レスラーとしての認知があがってしまった清水愛「選手」。久々にみたけどもう「選手」と呼んでいいだけの実力を備えていた。さすがのめり込むとオタクパワーはこういう強みを発揮する。聞いた話では今もアイス道場での練習を積んでいるらしい。ファンとして普通に観戦に訪れていた福岡に選手として戻ってこられたのはやはり格別だったのではないだろうか?もっともアニメであまり名前みなくなったのは痛しかゆしだが、プロレスファン的にはデビューを見届けた選手がきちんと活躍してくれていることはうれしい限り。試合はバックの取り合いから脚をキャッチした木場がグラウンドに引きずり込んで序盤優位に立つ。関節技のやりとりではさすがにこれを得意にする木場に、清水はなすすべなくやられていたが、アームブリーカーからアームロックで逆転すると、飛び付き十字架固めから腕を捕らえておかえしをするあたりファイターとしての気の強さもみせていた。さらにフライング・クロスチョップから一回は失敗したジャイアントスイング10回転。ここまでできればもう立派なプロレスラーだ。だが、フィニッシュ狙いでダイビング・ボディーアタックを放った清水を木場が切り返して押さえ込んで勝利。清水は悔しさを露わに先にリングを降り、木場を一瞥もしないで去って行った。この気の強さは外見とのミスマッチでかなりいけると思う。できたら女子プロとしてもう一回試合をみてみたいなと思った。

試合後、九州発のアイドルグループLinQのライブへ。今回は伊藤麻希、深瀬智聖、山木彩乃、髙木悠未、杉本ゆさの5名が参加して4曲を熱唱。今回初めてライブのメインMCを務めた伊藤は「女子プロの中で私が一番かわいいと思っていたけど、みんな私と大して変わらない」と言って全員からツッコまれていた。おまけに「今日はアイドルとしての私をみてもらえた」っといっていたのに、最後はメンバー全員にフォールされていたし。なお、LinQメンバーの由地成美と山下が親友関係にあるらしく「やっと女子プロと接点がもてました」と喜んでいたが、まあばってんと絡むよりはうれしかったんだろうな。

第2試合
●坂崎ユカvs○KANNA(4分52秒、片エビ固め)。

スタートから坂崎がKANNAの気を逸らしての丸め込みを続けていく。このあたりのモデルはマサ高梨なのかな?坂崎はなんか独特の表現しがたい動きと声で会場を煙に巻いていた。そしてDDT選手のいいところどりもしているように思えた。まあ普段試合みてないから本当のところは知らないけれど。で、一方のKANNAも丸め込みでやり返し、チンクラッシャーからフェースクラッシャーで続く。やっぱ試合時間が10分とか15分とかで設定されている分どうしても試合がバタバタしてみえる。近年は女子の試合は短いものという流れになってることが多いけど、できたら将来はアイアンマンマッチがこなせるほどの力量をみにつけてほしいと思う。かつて、中西百重と高橋奈苗がふつうの地方大会で30分時間切れとかの試合をしていたように女子でもできると思うんだけど。

まあそうはいってもギャグテイスト満載の坂崎にはスタミナマッチも似合うまい。「お前はもう死んでいる」とKANNNAの経絡秘孔をついた坂崎がなぜかケンシロウを気取っていたのが面白かった。さらにDJニラばりのロケットランチャーから、意外に脚力の強さを見せつけたダイヤル固めで回すが、KANNNAに予想外に粘られた。坂崎はそこからダイビング・ボディープレスに移行、これをKANNAがヒザ蹴りでやり返し、今度はKANNAが坂崎のワキ腹に秘孔を突いて試合は終了。もう少しじっくりみたかったかも。

休憩明け、地元格闘技団体「心気道タフス」のちびっ子による総合格闘技エキシビションを披露。しかしやはり先生がアズールだけあって、総合なんだけど、微妙にプロレステイストが入っていた。エキシにでていた少年はレスラー志望らしいけど、こうして金のタマゴが育っていると未来のプロレスシーンにも希望がもてる気がした。

第3試合
○山下実優&えーりんvsのの子&●中島翔子(10分9秒、片エビ固め)

イベントで水増ししたものの、進行がきちんとしていたせいかここまでダレ場がなかったのはさすがDDT傘下。やはり何かと東スポとかに露出してるのの子には声援がかなり飛んでいた。試合自体は正直スレたファンだと「地元凱旋の山下に花をもたせて、のの子を目立たせて、えーりんか中島がやられるんだろうな」的な予想をしてしまうんだけど、まあ実際その通りにはなった。ただ、やはり長時間やるとぼろが出るであろう現メンバーの実力を考えたら、試合時間も含めてこの形が一番だったんではないだろうかと思う。山下とえーりんのタッグは思ったよりバランスがよく、空手出身の山下の蹴り(かなりセーブなしていたけど)に、えーりんのドロップキック連打がいいアクセントになって試合をもりあげていた。のの子は自分の立ち位置をよく理解していたし、頭のよさは光るものが感じられた。そしてやはり比較的技を受ける側だった中島もよかった。彼女の技術あってのメインだったなという気はした。山下が孤立した中島にブラジリアンキックからのクラッシュ・ラビットヒートを決めて3カウントで終わったが、正直中島の株は結構私の中では上がった。山下が最後に涙ながらにマイク。「楽しんでいただけたでしょうか!? 私にとって初の凱旋興行で、初めて福岡に営業にも行かせていただきました。私にとって初凱旋、東京女子にとっても初地方ということで、ここからいろんなところで東京女子プロレスをアピールして、東京女子プロレスをもっともっと愛される団体するために頑張っていきます!」とアピール。なぜかやたらと「宴もたけなわ」という言葉をつかっていたが、まあこれはご愛嬌だろう^^

で全選手、出演者が再び終結してのエンディング。これは女子らしいフィナーレでよかったと思う。桃知みなみリングアナがひとりひとり感想をきいていくスタイルだったんだが、これはぜひ次もみたいなと思った。

まあ、正直選手のぼろが出ない程度に組んだマッチメイクといい、イベント進行の手際よさといい、東京女子というより脇で試合をみていた松井さんや大社長の手腕が大会を成功させたといっていい。もっとも山下が頑張ったからこそのご祝儀だったんだけど、やっぱ面白かったし、次回もし来るときはさらに進化した東京女子をみたいなと思う。




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