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天龍源一郎龍魂五番勝負(SWS時代)第5戦 1991.11.10 札幌中島体育センター 対○阿修羅原(阿修羅原復帰戦)

天龍源一郎龍魂五番勝負(SWS時代)第5戦 1991.11.10 札幌中島体育センター 対○阿修羅原(阿修羅原復帰戦)

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本当は生でみた試合以外は書かないことにしている観戦記だが、これはどうしても書いておきたい。1988年11月原の全日解雇→天龍SWS移籍→2年後の原復帰というざっとした流れがあって、阿修羅原の試合自体が二年ぶり。「もう三か月あればベストにもっていける」という原のコメントにもあった通り、確かにあと3か月は欲しかったかなという印象はある。想像でしかないが、たぶん肉弾相打つ闘いであった全日時代の死闘と比べると「こんなもんじゃないはずだ」という思いは強かったんだと思う。SWSの放送席は比較的甘めの評価をしていたが、正直当時この放送をみていたときの記憶からすると物足らなかったのを覚えている。

その理由はやはりリング内で激しくぶつかりあうのが信条だったはずの、原や天龍がコンディションに気を配ったのか?場外戦でお互いを痛めつけあう展開になっていたからだ。ファン心理としては今できることを精一杯やろうとしてくれた2人になんら含むところはない。もちろん場外でのダメージが試合の結末に影響したかといえばそうでもないので、場外戦を悪いとは思わない。でものちにWAR等で実際に龍原砲をみてきた中でいうと、この時の原がベストコンディションだとはとても思えないのだ。

しかしそれについての言い訳を試合内で2人は一切しなかった。むしろ不器用なりに彼らの最大限のプロレスをしていたように思う。2年のブランクというのはこのクラスの選手でもベストでしあげてくるのは難しんだろうなあと感じずにはいられなかったのは、当時も今も同じ思いだ。

この時のことがあってか、WARの引退後スパッとプロレス界からは足を洗って二度とリングには上がらなかった阿修羅原。その生きざまを考えると最後にナチュラルパワーズが乱入して、それを力で排除できなかった原のもどかしさや、最後にマイクを持たざるをえなかった心情なんかが今みるとみているこっちの心にグサグサ突き刺さる試合だった。当時は週プロのバッシングもあって、天龍やSWSに肩入れしてみていたけど(もちろん今でもそうだが)、時を経て冷静にみてみるとやっぱ復帰にかけた思いとそれを受け止めた思いとが交差するなんともいいようのない試合として見て取れた。こういう試合というのはもう二度とみられることはないんだろうなあ。

余談だが、「あ、しゅら~」で始まるテーマ曲「阿修羅」は原さん自身があまりお気に召されていなかったらしく、この復帰戦からはヴァンへイレンの「DREAMS」が入場テーマとして使われている。
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[ 2015/04/28 19:27 ] 観戦記.鑑賞記.見たもの記 | TB(0) | CM(-)

DRAGON GATE THE GATE OF PASSION 2015下関大会観戦記(2015.4.24金 山口・海峡メッセ下関)

DRAGON GATE THE GATE OF PASSION 2015下関大会観戦記(2015.4.24金 山口・海峡メッセ下関)

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前回の下関大会が風邪で行かれなかったため下関でのドラゲー観戦は約一年ぶり。まあ間で博多なんかでみているせいもあってか、それほど間が空いた気はしない。しかしひとつ気になることがあって、今大会は今までのように街のいたる所でみかけていたポスターも今回は不思議と目にしなかったし、割引券も置いてあるところを探すのに苦労した。どこの団体もこれで当日が伸びたためしがないので心配はしていたんだが、案の定当日券が伸びてない。ひとり観戦の時に、連れがいないと決まって端っこの席をあてがわれることが多いドラゲーで、両隣前列ががらーんと空いた状態で、私はぽつーんと座っている状態になっていた。たぶん、この空いたことろが当日券であてがわれた席なんだろうなというのは容易に想像がついたけど、北口正面以外はやたら空席が目立ち、しかもそれは最後まで埋まらなかった。公式発表は400になっていたけど、あれは絶対よくて150というところだろう。旗揚げから欠かさず来ているドラゲーですらこの入りとは・・・・下関のプロレスシーンはいよいよ終わりを迎えようとしているのだろうか?

ちなみにもっちーが広島大会で腰を負傷。第一試合のKzyのパートナーは決まってないとのアナウンスが…
 
エキシビジョン5分 △山村武寛 対 △琴香

前回春の大会でも若手同士のエキシがあったけど、今回は純粋に練習生対先輩のシングルマッチ。こういう若手に先輩が胸を貸す機会を地方で与えているのはさすがだと思う。やっぱプロレスはお客さんの前で積んだ実戦経験がものをいうからねえ。DDTもDNAの選手たちに地方の前座を任せたりしているけど、こういう傾向はとてもいいことだと思う。できたら練習生同士のエキシもみたいところだが、まあそれは次回以降の楽しみにしておこう。琴香が普段のハイテンションキャラを封印して、ひたすら基本に忠実なレスリングをしていたのが印象的だった。

山村はまだ技に対する耐性が足りてないのか?体つきはまあまあだが、一発けりを受けると動きがとまってしまう。この辺はまだ課題がありそうだなあと思った。いい感じできているんだけど、もう何かひとつこれという売りがないと、上の先輩たちの濃いキャラに太刀打ちもできないだろうし、その前にプロレス自体が成立しない。やっぱいくらドラゲーでも受けてなんぼのところはあるんで、根性だけでない、自信みたいなものがみなぎってくるとまたかわってくるのかな?

琴香が最後に見せたボストンクラブはまさに若手いじめの技というか、これに耐えてこそのレスラーなんだってことを教えていたように見えた。山村がいつかメインに立つ日がきたら今日の試合をきっと思い出すんだろうなあと思いながら見ていた。

第1試合 タッグマッチ
Kzy&ヨースケ♥サンタマリアvs ジミー・ススム&斎藤“ジミー”了
×ヨースケ♥サンタマリア(13分28秒、横須賀カッターから体固め)ジミー・ススム○

で、もっちーが欠場でパートナーが決まらないKzyはセコンドのハルクやキッドにも懇願するが、2人はあとで試合があるためやんわり拒否。「誰でもいいから俺と組んでくれ!」と絶叫するKzyに応じて出てきたのは、ミレ二アルズのマリア!頭を抱えるKzyだったが、なかばやけ気味にタッグ結成を承諾。みてて思ったのは、前回博多でもユニットの違うハルクと鷹木がコンビを組み、またヒールサイドではベテラン軍を飲み込んだマッドブランキーが勢力を拡大している。まあ、ディアハーツはできたばっかだからあれだけど、いずれ他のグループは統廃合される流れができ始めてるのだろうか?今回のもっちー欠場はアクシデントだろうけど、ミレ二アルズとかだんだん色合いが薄れてきているし、どうなっちゃうのかな?そういえばエルリンダマンはこの日セコンド業務だけだったし、パワーファイターとして売り出し中のビッグR清水もきてなかった。ああいう新しい流れは地方で浸透させる意味でも試合に出した方がいいと思うのだが…

さて、これを黙って見逃すジミーズではない。なんとあれほど決まらないのがお約束になっていたサイリョーのサイクリングヤッホーがなんとこの試合で決まってしまった。そして決まったことに当の本人が一番びっくりしている!ある意味この日一番のハイライトだったかもしれない。試合はやはり付け焼刃のチームが熟練したベテランのはかなうはずもなくマリアがつかまって終わってしまった。正直次につながるかといえば・・・・???
な試合だった。

第2試合 シングルマッチ
鷹木信悟 vs ジミー・神田
〇鷹木信悟(10分23秒、スライディング式パンピングボンバーから片エビ固め)ジミー・神田×

顔合わせとしては悪くないけど、今このカードを見ても次につながらないといえばこの組み合わせ。確かに実力者同士の試合だし、外れはないだろうなと思っていたけど、今の鷹木に負ける要素が皆無な状態ではやはり興味は半減した。確かに神田のうまさも光ったし、鷹木の試合だからはずれでもなかったんだけど、ドラゲーの場合、連綿と続くストーリー展開が一つのうりになっているわけだし、そういう意味では物足りなさもあった。そもそもモンスターエキスプレスとジミーズの対立概念が薄らいでいる以上、いくらこの2人でもただのシングルマッチ以上のモノにはできなかったということだろう。ある程度おぜん立てがあってのシングルと、いきなり組まれたテーマ性0のシングルでは、正直これ以上の意味合いは見いだせなかった。

第3試合 タッグマッチ
T-Hawk&フラミータ vs 堀口元気H.A.Gee.Mee!!&ジミー・カゲトラ
〇フラミータ(12分00秒、450°から片エビ固め)堀口元気H.A.Gee.Mee!!×

構図としてはベテラン対若手軍ということでまだこっちの方がわかりやすい。お客のノリもあきらかに前の試合とは違っていて、「H.A.Gee.Mee」の間に「フラミータ」と合いの手を入れてみたり結構ノリノリだった。カゲトラはなぜかセコンドのマリアにちょっかい出すなどしてまともに組みあわなかったり、ジミーズの地味なインサイドワークが光った試合だった。もちろんミレ二アルズの2人をうまく生かしたうえで、ジミーズの売りもしっかり見せていくという点では安定していた。

最後のスピーディーな畳み掛けはなんだかんだいってもドラゲークオリティなんで安心してみていられたし、堀口の「神が宿る逆さ抑え込み」もあわやという場面を作ったが、やはり今が登り調子のミレ二アルズは力のT-HAWKとスピードのフラミータの、お互いの特性が噛み合っていたので、これを崩すのはさしものジミーズでも厳しかったのかもしれない。まあ、堀口はもう負けても価値の下がらない選手にはなってるんで、この勝利が即、何かに繋がるとは思えなかったけど。

セミファイナル タッグマッチ
土井成樹&サイバー・コング vs B×Bハルク&ドラゴン・キッド
〇サイバー・コング(14分24秒、ファイヤーサンダーから片エビ固め)ドラゴン・キッド×

休憩明けはディアハーツ対マッドブランキー。ハルクもキッドもいいんだけど、やっぱ地方でビッグR清水をお披露目してほしかったなあ。せめてセコンドでもいいからきていて欲しかった。

普段なら数にものを言わせるマッドブランキーだが、土井&サイバーはそれだけで強力な布陣なんで、さしものハルクとキッドもやや劣勢気味。特に再三再四ロープワークをサイバーに邪魔されたキッドは最後まで自分の試合リズムが作りきれていないように見えた。ハルクも孤軍奮闘してはいたけど、やっぱ難敵土井とサイバー2人を相手にすると厳しいかなあ。ここでもっちーがセコンドにいたらだいぶ様相も変わったんだろうけど、こうなるとマッドブランキーには負ける要素が見当たらない。やっぱ「え?」と思わせるような意外性のある結果がなかったというのは、今のドラゲーの体制がやや曲がり角にきているということかもしれないんだけど、この中でユニットを再編成してもそれほど魅力的なシャッフルになりそうもないところが、問題といえば問題かもしれない。ディアハーツが自分のチームカラーを出し切れないまま終わった試合だったように見えた。

メインイベント タッグマッチ
YAMATO&CIMA&×Gamma vs 吉野正人&戸澤陽&○しゃちほこBOY

公式HPの試合結果が間違っていたので、訂正。まあ意外性という点ではこの試合が一番意外性があった。まあでもしゃちほこはもともと実力はあるんで結果自体に驚くことはなかったんだけど。それよりCIMAとGammaが顔にロードウォリアーズばりのペイントを施し、完璧にモンスター化していたのがまずびっくり。笑いに走ったかと思えば、突然悪いことをする。好き放題やって試合のリズムまで壊そうとするベテラン2人の暴れっぷりを特に制御するでもなしに放し飼いにしているYAMATOという形になっていたけど、なんとなく先輩2人を持て余している感じもした。ともすればYAMATOが目立たなくなっているし。まあこのキャリアで新しいキャラをやれるCIMAとGammaがすごいとも言えるけれど。

そこは空気を読んだのか、サイバー以下セコンド陣が試合に積極介入。なんとかYAMATO
の面目は保ったものの、あのベテランの好き勝手ぶりは一見するとまとまっていそうなマッドブランキーの中にあって危険要素をはらんでいる感じはした。

一方モンスターエキスプレスはお互いの信頼関係を軸にしてこっちはぶれないチームワークで攻めていたけど、この差が明暗をわけたような気がする。だからしゃちほこにすべてを任せてカットに行っても、これで泣けそうな気がするとは思えなかった。実際結構厳しい攻めを受け続けていたしゃちほこも実はローンバトルにはならなかったし、抗争の中で目に見えないスキルアップしたところも、プラスに働いた感じがした。結果CIMAの粉爆弾も誤爆させ、しゃちほこ大逆転勝利に終わった。

試合後、CIMAが「全方位にケンカ売る」といって売店のジミーズを呼び出しておいて、堀口とサイリョーがリング下にくると「お前ら誰や?」と呼んでおいてやりたい放題。しかも「あとはお前らが締めろ」といってモンスターエキスプレスに丸投げして帰ってしまった。最後あのしゃちほこが結構頑張ってマイクでしめた。ここはややお得だったかな?

いやでもやはり入りが厳しいという点では今までで一番だったと思う。何か抜本的な対策を講じないと下関のプロレスシーンは衰退する一方だろうなあ。どこが来ても厳しいということはいえると思う。もはや下関単体では興業が成立しないんで、時期をあけて小倉と連携するとかツアースケジュールを見直すとかしもいいのかもしれない。そんなことを思った一日だった。

[ 2015/04/28 15:30 ] 観戦記.鑑賞記.見たもの記 | TB(0) | CM(-)

DDT Road to Ryogoku 2015 in KOKURA~ドラマティック・ドリーム・鶏かしわ飯~(2015年4月11日土・北九州パレス)観戦記

DDT Road to Ryogoku 2015 in KOKURA~ドラマティック・ドリーム・鶏かしわ飯~(2015年4月11日土・北九州パレス)観戦記

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この前のゼロワンがたたられてるといったが、実をいうと北九州のプロレスシーン自体が危機に瀕している。長い間親しまれてきた会場である北九州パレスが本大会をもって、プロレス・格闘技には貸し出さない意向になったためで、このDDTがパレスラストの大会になってしまった。そういう意味ではしっかり括目していこうと思っていた。たぶんもう二度と来ることはないだろうし。

試合前かなり早く着いたので、ロビーでゼロワンの観戦記を書きながら時間をつぶしていた。居心地としては最高の会場だし、北九州では珍しい無料の駐車場完備というのも、私のような遠方の人間には大変ありがたかった。もちろんそれだけではなく様々な思い出も尽きない。色んな試合も見てきたし、書ききれないほど色んな記憶がよぎっては消えしていた。DDTは今後も継続参戦してくれるということだけど、そうなると手頃な会場探しがまた問題になるかなあ。意外とそういう箱がないというのも北九州の特徴だったりもするし。

第一試合:オープニングマッチ 30分一本勝負
○福田洋 vs 梅田公太●
6分52秒 エビ固め
※レッグドロップ

試合前、オープニングアクトをつとめたのが、前日の大分大会で負傷欠場した遠藤だったのだが、その代打としてユニオンの福田が参戦!全日レンタル移籍が流れ、もうこっちではあまり見ることがないだろうなと思っていたので遠藤には悪いけどこのカード変更は、正直メチャクチャうれしかった。でてくるなりいきなり、星条旗を振り回し、明らかにヒギンズのマネする福田。「ひとりアメリカンプロレス」全開!いや、噂には聞いていたが、いざみるとソックリ!だけど会場のほかのお客はあきらかに置いてけぼり。

そのあとも、フレアーチョップに4の字固めや、フィニッシュに使ったホーガンばりのレッグドロップといい、フォームもタイミングも完ぺき!いやあ、福田見たかったからなあ。私的には大満足!まさに福田ワールド。梅田もいい体験になったのではないだろうか?DNAの中で頭一つ抜けても上にはこんな先輩がいるんだから、気が抜けないよなあ。



第二試合* 30分一本勝負
男色ディーノ&○大石真翔&鉄生&ダイナマイト九州
vs
高木三四郎&藤田ミノル&パンチくん●&セクシーロージィ
11分43秒 横入り式エビ固め

ここ数年は大社長組とMIKAMI組にわかれて対戦することが多かったがむしゃら組。今回はこの枠に藤田ミノルに、大石まこりん、そして復帰後なぜか頭を丸めた男色先生が加わる形になった。

最初に男色チームは全員ホ○ユニットである、というお馴染みのマイクがあって、入場テーマが鳴るとなぜか鐘の音からの読経!「これはまさかイントロだけ人生バージョンか?」と思いきや、何と人生のテーマそのまま流して男色チーム入場!

「どっかで聞いたことあるぞ!」と元みちのくの藤田が叫ぶと、上半身「だけ」巡礼姿の男色先生を先頭に皆合掌しながら入場。しかし男色先生だけは一礼してから男性客を襲っていく。

リングインしてからの所作も完ぺきに人生モードなんで、対戦している藤田が「どうしちまったんだ?人生さん!」「俺の知ってる人生さんはこんなんじゃなかった!」と明らかに困惑。しかし、それをよそに男色人生は何と拝み渡りまで披露。何気にクオリティの高さを誇示。

だが大社長組も負けてはいない。試合前に「我々が勝ったら小倉を○イ巡礼札所にする」というまこりんに対して大社長が「我々が勝ったら(まこりんに想いをよせる)ロージーと大石が一夜を共にする」ことを逆提案。かくして混乱した試合は二転三転しながら展開。がむしゃら組も埋没することなく試合に入っていたが、やはり男色ワールドは強烈だった。

最後はどうしても一夜を共に過ごしたくないまこりんが強引に丸め込んで見事小倉はゲ○巡礼札所に!前に使ったネタでもちょっとネタを変えて新しい展開にしていくDDTらしい頭のよさが垣間見える試合だった。

第三試合:30分一本勝負
●アントーニオ本多&竹下幸之介 vs MIKAMI&松永智充○
8分49秒 サムソンクラッチ
※本多のいつでもどこでも挑戦権が松永に移動
ここまでサクサク進んであっと言う間に二つ試合が終わってしまった。ここはいつでもどこでも挑戦権をもつアントンを、虎視眈々と付けねらうMIKAMI&松永といういやらしいベテラン2人。ハッピーモーテル的には遠藤を欠いて若干苦しいのだが、若い竹下がここは頑張った。やはり彼の勢いはさしものベテランチームでもやすやすとは止められない。なればとアントンに狙いを定めた松永は一通り攻めたあとに「まつ・なが・ともみつ!」とどこかでみたようなポーズで挑発。このニセYTRポーズをなぜか羨ましがるアントン。何度かトライするものの、ベテランチームに阻止されてしまう。

逆に松ちゃんは本家より高確率で「まつ・なが・ともみつ!」を決めて精神的にも優位に立つ。それでいてMIKAMIとともにちょこちょこやらしいテクニックで竹下とアントンを翻弄。いや、松永&MIKAMIがこんないいチームだとは思いもしなかった。最後は松ちゃん自らアントンから3カウントとって、悠々と「まつ・なが・ともみつ!」と奪ったいつでもどこでも挑戦権を誇示。最近松ちゃんがなかなかいい感じなんでぜひチャンスをものにしてほしいのだが。

第四試合:30分一本勝負
飯伏幸太&●宮武俊 vs HARASHIMA○&ヤス・ウラノ
16分41秒 体固め
※蒼魔刀

ここはK-OD無差別現王者飯伏というより若い宮武がキーポイントかなと思って見ていた。いやあ、うっとおしいキャラだとは聞いていたが、ヤバい薬?も含めてこの濃いメンツの中で結構際立っていたのはすごかった。やっぱK-ODを巡ってのHARASHIMAと飯伏のやりとりが、メインになりそうなところで、しっかり自己アピールできていたのは大したものだと思う。

しかもゴールデン☆ストームライダーズというチームの色さえ宮武は変えてしまった。リアルキチ●イの飯伏が新日では見せない顔をのぞかせるようになっていたからだ。中盤ヤスのコスチュームの飾りをひきちぎって両手をロープに固定したまま対角線のロープに振ろうとしたり(当然くくられたヤスは動けない)、宮武と二人で散々ヤスをいたぶったり、もうそれはヒールのファイトスタイルのまんまだった。新日みたいに華麗に飛んだりするのが飯伏だと思っている層の人には、かなり斬新に映ったのではないだろうか?個人的には通常営業の飯伏だったんだけど。

こういうあくどい小技を使うのはヤスの方が多かったりするんだけど、耐えてHARASHIMAにつなぐという図はなかなか新鮮だった。小技という点ではリング内をHARASHIMAに任せて、リング外で飯伏封じにでたあたりがそうだったかもしれないけど、意外と宮武が粘ったので、これも分断されてからが結構長かった。だが宮武へのクスリの注入もむなしく、一度は返した蒼魔刀であえなく撃沈。試合後にらみ合うHARASHIMAと飯伏。まだベルトをめぐる戦いは続きそうではある。

第五試合:セミファイナル 30分一本勝負
△彰人 vs 佐々木大輔△
30分0秒 時間切れ引き分け

この日のベストマッチがこの試合。そもそもこのカードは、春日部大会で行われるK-ODエクストリーム級選手権の前哨戦ということだったが、ふつうそれだと地方ならまずタッグで対戦という形をとるのだけど、ノンタイトルとはいえ、同一カードのシングルを前哨戦にもってくるなんて聞いたことがない。そもそもDDTは地方大会でも絶対テクニック合戦に終始する試合をひとつ必ずいれてくるのだが、だいたい担当はまこりんだったり、この試合に出てる佐々木や彰人だったり、あるいは松ちゃんだったりする。まあ、そのいつも担当してる2人なんでいかようにも見せられる試合にはなるだろうと思っていた。しかしふたを開けてみたらこれがド本気のぶつかり合い。飛んだり跳ねたりという攻防がほとんどなく、ひたすら足殺しに終始する両者。しかもカウントが3数えられる前に次の技に移行するなど、明らかにお互いを消耗させる方向で試合を進めていくんだから驚きである。

この内容なら今日ベルトかけてもいいんではないだろうか?って本気で思ってしまった。ただ真っ向から勝負する彰人に対して、セコンドの宮武を上手に介入させる佐々木はやはり頭の点では一歩リードしていたように思う。状況もよくみえていたし、リング外でもう少しダメージをあたえられていたら、どうなっていたか?というくらい外では佐々木優位だった。しかしテクニシャンでもある佐々木をリング内できりきり舞いさせていたのは、彰人の方だった。もうそこには若手という影もない。本当にベルトに似合う王者として堂々と佐々木のすべてを受けて、これを跳ね返していった。


だから耐えるだけでなく、佐々木同様に彰人が二手三手先を読んで流れを自分に引き寄せようとしていた展開が続いたので、グラウンドが多い攻防でありながら一瞬たりとも退屈しなかった。全盛期のUWFでもここまでの攻防はなかっただろう。そのくらい卓説した職人芸の極みだった。一瞬たりとも間を生まず、ひたすら攻め合った2人は30分をまさしく完走してしまった。引き分けという結果にもかかわらず大きな拍手が沸き起こったのも当然だろう。
試合後、GMが入ってきて、彰人にマイクを向けるとなんと「30分じゃ足らないです。60分で」とアイアンマンマッチを要求。「王者がいいんならいいけど」と佐々木に意向を確認するとこれも異議なし。ということで決着戦は60分のアイアンマンマッチに。「60分で決着つかなければ何回でもやろう」と最後は健闘をたたえ合った。いや、すげえな。2人ともできる選手だということは知っていたけど、ここまでの試合を地方で見せてくれるとは・・・・これだからDDTは侮れない!

第六試合:メインイベント
KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負
KUDO&坂口征夫&●マサ高梨〈18代王者組〉 vs 石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬○〈挑戦者組〉
14分9秒 エビ固め
※ジントニック。第18代王者組が初防衛に失敗、チームドリフが第19代王者組となる。

この2チームは変動の激しいDDT内にあっては息の長いチームになった。このタイトル自体もとったりとられたりを繰り返している。それだけに裏の読みあい、掛け合い、さらには一歩上回るための連携と、まあ攻撃パターンの多いこと!特に全日でも経験を積んでいるドリフは、いつの間にかベテランKUDOや高梨を翻弄するかのような仕事ぶりを発揮。やっぱここでのキーマンは高尾だと思っていたのだけど、営業頑張ったからチャンピオンになれるかというとそうではない。だが、この日の高尾は一味もふた味も違っていた。狡猾な高梨の策中にはまっても危機らしい危機を感じなかったし、ぎりぎりで入江や石井につなぐこともできていた。もちろんお互いに連携は出したし、各自がそれぞれ捕まったし、ピンチらしいピンチも両方にあった。

酒呑童子の誤算はやっぱり再三にわたり、高尾だけでなく石井も入江も孤立させたのにあと一歩が及ばなかったことだろう。逆にひとりになっても辛抱して味方につないだドリフが上手だったということ。最後はタカタニックまでくらって万事休すの高尾が起死回生のジントニックで、まさかの3カウント!いや正直この試合も大熱戦だった。はじめてみた人もこのセミとメインで十分満足がいったことと思う。

ラストは高尾が締めることになったけど、やっぱ慣れてないせいか締めのマイクはぐだぐだ。でも自分が切符売って歩いたお客さんの声援があってのタイトル奪取だったから感慨もひとしおだっただろう。

いや、終わってみれば満足のいく興業だった。本当これがパレスの最後になるのは惜しいとしかいいようがないけど、DDTがまた来年会場が変わってもきてくれることを祈りたい。ゼロワンイオンがああいう形になってしまったけど終わりよければすべてよし。DDTのおかげで最高の一日になった。ありがとう!


[ 2015/04/14 20:25 ] 観戦記.鑑賞記.見たもの記 | TB(0) | CM(-)

ゼロワン若松イオン大会観戦記(15.4.11土・若松イオン)

ゼロワン若松イオン大会観戦記(15.4.11土・若松イオン)

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4月11日は北部九州でも興業がバッティング。FTOとDDTはもろ被りだし、時差はあるけど同じ北九州でゼロワンもイベント試合。ということで私がある程度楽にいける範囲ということで、ゼロワンとDDTの二択にした。ゼロワンは前日近くの遠賀で超花火をやり、その流れでイオンに大仁田が降臨することになっていた。正直イオンに邪道というありえない組み合わせが、電流爆破より興味深くなって、遠賀はキャンセルして11日に照準を絞った。

毎年春秋にきているイオンプロレスも前回たまたま行けたこともあり、味をしめて今回もいってみた。

最初はプロレス教室からはじまり、いつもの大谷先生と横山、あと練習生が一名入って三人での授業となった。毎回リングにあがる子どもたちが増えていることもあり、安全配慮ということでは十分気をつけている感じはした。この時はまさかあとでとんでもないことが起こるとは想像もしていなかったのだが。

で、これまた恒例のジャンケン大会。ゼロワンカレンダーは外したが、なんとオッキーが無茶振りして大仁田プロレスのパンフも景品に!そして珍しく第二ラウンドで勝ち上がってしまった!大谷から大仁田のパンフを受け取るという貴重な体験をさせていただいた。当然試合後にはサインもいただいた!

第一試合×小幡雄作対○崔領二

第一試合からイケメン対あいのりレスラーという煽りでオッキーが実況していたが、なぜかイケメンのはずの小幡が不気味なオーバーマスクで怪奇派みたい。一方の崔はなぜかウルトラマンのオーバーマスク。しかもプロレス用でなく、リアルなバージョンのマスクで、なんとコールされてそのまま試合しようとした。

さすがに呼吸できないだろうと思ったが、やはり流れで外して素顔に。ところがなぜか牙の生えたマウスピースでしかも攻める技がキャメルクラッチにかみつきにクローといった古典的アメリカンスタイルな技で小幡を攻める。崔ってこんな選手だったっけ?勿論今までどおりのキックを繰り出すなどはしていたが、大半はクラシカルな攻めに終始していた。

一方の小幡は若手らしいハツラツしたファイトが印象に残ったが、それだけになんであの出で立ちで入場してきたのか意味がわからなかった。イベントプロレスなんで、はじめて見る人にも小幡というレスラーをわかってもらうためにあの演出必要か?と思った。

試合はいいとこまで小幡がせめて、崔を追い詰める場面もありながら、最後は自力の差で崔の勝ち。まあ、イベントプロレスの第一試合としては及第点かな。

第二試合

○大仁田厚・田中将斗
対 大谷晋二郎・×横山佳和

入場は大仁田が先。やはりイオン名物エスカレーターで登場してくる邪道は違和感十分。ある意味アウェイな感じの中で、大仁田らしさは決して崩さない。田中将斗も今やトップレスラーなんだけど、大仁田といるとやはり師匠を立てる形になるみたい。

試合は横山対大仁田の先発。やはり膝の悪い大仁田は殴る蹴るが主流になるが、実況のオッキーは連続パンチがでると「師匠テリーファンクを彷彿とさせます」とクラシカルな名前を出してくる。テリーの名前出して喜ぶのは、私くらいの年齢じゃないと。この日いた親世代の人たちにも何のことやら、という感じにみえた。

そして大谷がはやってでてくると大仁田はすかすように田中にチェンジ。このあたりのタイミングの外し方はさすがレジェンド。ちなみに全選手の中で唯一吹き抜けの二階からみている客層を意識していたのも大仁田だけだった。動けないなら動けないなりのプロレスをする。このあたりの知恵の周り具合はハンパない。

しかし田中と大谷も勝手知ったる相手通し、やはりこの二人ならではの遠慮ない全力ファイトが清々しい。

普段は割と自由に振る舞う大仁田がやはり店舗内ということもあるのか、やたら周囲に優しいプロレスを繰り広げていたのも印象的だった。凶器はリング内でしか使わないし、お約束のエスカレーターコブラツイスト合戦にも応じ、当然火も出さない。場外戦すら人がいないとこを選んでいたし、なるべく殴る、蹴る、DDT以外にもダブルアームスープレックスやパイルドライバーまでやっていた。ただここまでやりながら、凶器にした机の破片がリングサイドのお客にあたるハプニングが発生!これは大仁田もお客も責められない。実際目の当たりにしてアクシデントとしかいいようがなかったし。

幸い大事には至らなかったそうだが、救急車来たり、イオンの責任者が血相変えてセコンドに詰め寄ったり試合中なのに不穏なムード…

そんな中なんとか横山を捕まえて強引に試合を終わらせた大仁田もラストは浮かない顔。マイクもいつもの「オイ!オイ!オイ!」ではなく、「すいません」から入る出だしで大谷との出会いから、自分が参議院議員やって首になった話や、中卒から明治大学受かって大卒になってコンプレックスを払拭した話など、ファンなら知っている事実だけど、初めてプロレスみる人に噛み砕くように語りかけていた。

多分あたったことはリング内にいた全員が気付いていたんだろうなあと思う。角度的にアクシデントがあっても見えなかった方もいるので、中断せず試合を続けたのは最良の選択だった。しかし、後味が悪いのは事実だろう。アクシデントはアクシデントなんだけど
事故は事故だし。

万が一被害にあわれた方にケガがあったらこの文章自体書けない話になるところだったけど、大事がなかったという話をきいて私もホッとした。イオンサイドとしてはたまったもんではないから、多分継続開催は厳しいだろうなあ。まあ、どうなるかはわからないけど。

帰り道救急隊員とすれ違う形で外に出たので気にはなっていたが、無事が確認できて本当に安堵した。プロレスってやはりライブだからこういうこともおこりうるんだなあ、と改めて思い知らされた。

しかし前日の遠賀では北九Zの谷口が試合中に骨折し、続いてイオンのアクシデント…ゼロワンついてないなあ。8年かけて築いてきたいじめ撲滅チャリティーの信用が一瞬で崩れ去る様をみては、やはり楽しかったでは締められない。実際陰鬱な気分でイオンをあとにしたし、そのあとDDTがなかったら1日ダウナーで過ごすところだった。これで当分ゼロワンも大仁田も見納めかと思うととてもやるせないのだが…
[ 2015/04/12 17:27 ] 観戦記.鑑賞記.見たもの記 | TB(0) | CM(-)




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